散歩するなべさん

しょうがなくも所在なく散歩するなべさん。近頃野鳥に目覚めて鳥見お散歩の日々。病気もしたけど時には山歩きに物思い旅ね。

温泉探訪・伊豆の国(3)続き

2009-12-31 02:11:30 | 温泉

27日は雲見温泉泊です。

熱川から下田を経て浦々、岬々を越えていくと
小さな漁村に出ます。
さぞや、昔は舟しか交通手段のない
閉ざされた寒村であったことでしょう。
海に面した狭い谷間に50戸ほどが(たぶん?)
身を寄せ合うようにして集落をなしています。
寒々しい感じが、それなりに風情を持っているんですよ。


雲見の海岸。晴れていれば海の向こうに富士山が見えるはず。



海岸に「くじら館」がある。↓




いつも通過するだけのところでしたが、
今回はこの地の民宿へ泊りです。
夏の海水浴客と、釣り客が多いのでしょう。
海岸の露天風呂も夏場だけで、冬は閉鎖のようです。

民宿の建ち並ぶ、その間が
これまた狭い路地でありまして、
いかにも漁村の風情であります。

路地に入って、宿探しでありました。↓



 


宿の温泉に入ると、潮の香りがして、
なかなかしょっぱい湯です。
きりっとした感じで暖まりそうでありました。

舟盛り。伊勢エビもあるよ。↓↓金目の煮付け。

 


せっかくの料理をやっぱり、充分には、
堪能できなかったなべさんでありました。



28日、宿を遅く出発する頃は
雨も上がり、次第に好天気に。

松崎の温泉も沢田の露天風呂も素通りして、
今回は、土肥温泉の公衆浴場へ。

「弁天の湯」であります。

1階が公民館。老人の憩いの集会場。2階が共同浴場。↓




建物の2階が浴場になっていて、
土肥の海を窓から見渡すことが出来ます。
地元の人が利用する共同浴場ですが、
まだ人少なく、なべさんは一人でありました。
なべ嫁さんは、90歳のおばあちゃんと
一緒のようでありましたな。




湯から上がると、店番のおじいさんが
退屈そうにしておりました。
なべさん、話しかけると、
たくさん話してくれましたね。

「90のおばあちゃんは、熱い湯でも平気で1時間も2時間も入っとる。
中で倒れてないか、心配でならんよ。」
「年末は、暇だが、夏場は海水浴客でいっぱいになる。
これが、子どもも親もめちゃくちゃでマナーがなっとらん。」
「最近の親はどうなっとるんかね!?」

とぼやきつつ、お嘆きでありました。

(やっぱり地元の共同浴場もよろしいですな。)


かくして、今回の温泉はこれで終わり。
(やや、今回は控えめね。お疲れですから。)


好天気の中、海岸線に沿って
沼津へ向かったのであります。
この海岸線は富士山の
ビューポイントなのでありました。

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温泉探訪・伊豆の国(3)

2009-12-30 01:47:16 | 温泉

さて、12月の26日であります。

天城峠近くに、湯ヶ島温泉という
風情あるところがあるのですが、
今回は素通り。
去年、ここの有名な「湯元館」に苦労してたどり着き、
宿の主人に、立ち寄り湯を頼んだところ、

「忙しいからだめ!」

とそっけなく邪魔扱いされました。
(なべさん、うらんでいるのね。)


直行したのは、伊豆でよく宿にする
「稲取リゾート」というプチホテル。

稲取の港を見下ろす高台にあるのですが、
(何度も来ているのに、この日も
入り口の道を間違えてしまいました。)
眺めが良くて、安くて、料理が良いのであります。


中でもウリなのが、金目のカルパッチョ。これね。↓




なべさん、このカルパッチョを
つい、うっかりと、全部、
スルスルッと食べてしまいました。

失敗でした。

小さくなった胃にはもうあとの料理が
なかなか入りません。
とうとう、途中でギブアップでありました。
(いつものことながら、残念ですぅ。)

もう一つこの宿の良いところは露天風呂です。これね。↓




温泉につかりながら、港と海が一望できます。
この日は雲一つない晴天で、
夜、満天の星を眺めることが出来ました。
(たぶん始めての好条件ね。)


翌日の27日です。

稲取から海岸線に沿って少し北上すると
熱川温泉があります。

今まで国道を素通りしていたのですが、
温泉街に入ってみると、
これが、なかなかの風情なのです。
なべ嫁さんも、

「熱川温泉って、ワニ園だけじゃなかったのね。」

と申しておりました。
なべさんも「お気に入り」に入れてしまいましたね。




  


小さいこぢんまりとした温泉街ですが、
路地のあちこちに湯煙が上がっております。
中国人の学生さんが(たぶん?)
4,5人で珍しそうに観光しておりました。


さて、波打ち際に露天風呂があります。
「高磯の湯」です。
(ここが目的だったのよ。)


波打ち際と、露天風呂の入り口ね。↓

 


入ってみると、風にさらされながら、なかなかの適温。
ゆったり、なめらか気分であります。
さすがに臨場感もあって、
波をかぶるような気分で入ることが出来ますよ。









風が強いけど、12月なのに
実に暖かい日でありました。


(まだ、続きがあるよ。)

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定番・年末・伊豆旅行でありました

2009-12-29 18:06:53 | 旅行

5日間ほど、ブログのお休みでしたね。

とりあえず、この間のことを備忘録風にアップしましょう。


25日(金)外科外来診察日。とりあえず、順調ね。

なべさん、時折、食べ物がお腹の中で
つかえてるように感じる。下腹部辺り。
「それね、多分、胃と腸をつないだ吻合部でつかえているんですよ。
神経は束になって別な部分に集中しているので、
吻合部でつかえていても別なところが痛いように感じるものですよ。」
とのこと。なるほどね。

26日(土)伊豆へ向けて出発。
西名阪~伊勢湾岸~東名~沼津~東伊豆・稲取(泊)

(せっかくの土曜日なのに、高速1000円割引ないのよ~。)

27日(日)稲取漁港から熱川温泉へ。
海岸側の「高磯の湯」入浴。
それから、逆行して、南伊豆雲見温泉へ(泊)

28日(月)雲見温泉~土肥温泉~沼津漁港~帰阪。
土肥で公衆浴場「弁天の湯」入浴。
雨上がりの好天気で、富士山を眺めつつ、
駿河湾の海岸線を行く。沼津魚市場は大変な人だかり。


駿河湾からの富士山。雨上がりでよかったね。↓




決して、食べ過ぎたわけではないのですが、
帰り際、なかなか不調でしたね。
運転中、お腹の中で
食べ物がつかえているような感じで
苦しい思いでありました。
お寿司の「あじ」が分厚くて、
「これがやばかったのね、きっと。」
と思ったのでありました。


沼津魚市場の「かさごの唐揚げ」。
去年も同じ写真、撮ったけど。↓




このお寿司が良くなかったのね。
でも、やばいと思って3つも残したのよ~。↓





我が家へ帰った、翌日の朝、
メロンパンを食べたあと、
気分が悪くなって、
少し吐いてしまいました。

「おい、おい、メロンパンで吐いたりするかよ!?」

ですな~。まったく。


旅行の詳細は、また次回ね。



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「差別と日本人」面白いです

2009-12-24 01:10:49 | 

休日は相変わらずのごろ寝、
では申し訳ないので、
寒いけど散歩に出ようと思ったら、
雨が降ってきたので、
取りやめにして、

また、ごろ寝であります。

(しょうがないですね。)


ごろ寝ばかりで、全く申し訳ないので、
読みかけの本を手にとりました。


「差別と日本人」野中広務・辛淑玉




よく売れているので、
読んでみようかと思って買ったのでした。

なかなか面白いですよ。おすすめですかね。
辛の所々に挿入された解説もいい。
すべてが表面を滑っていく世の中で、
「ねえ、もう一度きちっと押さえるところを
押さえようじゃないですか。」
と言われているような気になりますね。


野中についてはいろいろ評価があるにしても、
こんな風に根っこの部分をしっかり
腹に収めた政治家がいなくなりましたね。
後藤田正晴もいなくなったし。
(政治家に限る話ではないですが。)


辛は、野中の腹の中に踏み込もうとして、
発言を引き出しながら、最後に

「家族だけは守らなきゃいけない……と思ったんですよね。私たち…。」

という言葉で対談を閉じている。

なかなかよろしいですな。


根っこの部分が置き去りにされ、
上滑りに滑っていくような物事の動きは
ますます強くなっていきますよね。
身近な場面でいくらでもあることです。
(老兵のつぶやきのようですが…。)



さて、年末ですよ。
なべさん、着ぶくれしてでも、
しっかり散歩しましょう!!


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やっぱり油断してはいけませんよ

2009-12-22 01:52:17 | 療養記

最近、わりと調子がまあまあなので、
「やっぱり、術後6ヶ月やな~」
と思うのであります。
どうも、ここら当たりが一区切りの
日にち薬というところなんでしょうか。
昨日は、少しお酒も飲めましたし。

昨日食べた物。
刺身。ホタテのバター焼き。揚げ出し豆腐。
だし巻き。ふぐの唐揚げ。なすの田楽。鮭茶漬け。
それに冷酒「李白」
みんな、少しずつですよ。

ちなみに、友人は、
「この店、味が落ちたなあ」
と申しておりました。
なべさんもそう思います。

さて、今日の夕食。
炊き込みご飯。カキフライ。
鳥の手羽先。ジャガバタ。
それに、お漬け物ね。

少しずつだけど、いろいろ
食べられるようにはなってきましたね。
「今日は、よく食べたね。」
となべ嫁さんがおっしゃるので、
「へ~、そうかいな。」
とたかをくくっていると、
このあと、
少々ダンピングで貧血モードになり、
苦しんでしまいました。


やっぱり、油断すると、
不意打ちを食らいます。


もう間もなく術後7ヶ月。
こうして、不意打ちはあるものの、
時間の分だけ
ましになっているということでしょう。

(ぼちぼちいきましょうね。)
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「乾漆の器展」見学です

2009-12-21 01:38:40 | 友人

寒いけど、冬の青空が
雲の隙間にのぞいていて、
寒がりのなべさんにもすがすがしい。
防寒具で、着ぶくれしているけど、
冷たい空気が、きりっとした感じであります。

金剛山にもうっすらと雪が。
(写真ではあまりわからないけど。)↓





今日は友人の個展見学にお出掛け。




定年退職後、工房を構えて、
乾漆の器工芸を始めて、
梅田の阪神百貨店でコーナーを
設けるまでに至っています。

大転身です。偉いですね。

在職中より、漆をいじり回して、
試行錯誤をしておられたかと思います。
こだわりの強い一途な人でしたから、
ここまでお出来になったのでしょう。
(お気楽なべさんと大違いですね。)


写真は撮るなという
店員さんのお達しみたいで、隠れ取り。
写真が、ぶれていてごめんなさい。↓





  


実演販売ということで、16日から始まっていて、
大作は大方もう売れてしまっているとか。

乾漆の製作を説明して頂きました。↓




慣れた職業を離れ、職人の道を切り開いて
今尚、精進している人生、お見事ですね。



このあと、なべさんは、
一緒に見学した友人と
お酒でありました。

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伊豆の地震が気になります

2009-12-20 00:30:17 | 日記

今日も寒いです。
休日なので、なべさんは、
こたつから離れられません。

ベランダの方のガラス越しに外を眺めると、
青空は見えているものの、葉っぱが舞い上がって
木枯らしが吹き荒れています。

サッシをちょっと開けると、
風の音がぴゅーぴゅー増幅されて
いかにも寒そう。
山間部では雪も降っていそうですな。

でもって、「散歩するなべさん」も、
日がな1日、
「引きこもりなべさん」であります。

1日家にいて、ぼーっとしていると、
世間のニュースがいろいろ飛び込んできます。

「富士山の遭難事件」に
「伊豆の群発地震」

なべさん、山の遭難事件には
敏感に反応してしまいます。
富士登山の経験はないですが、
(富士は「登る山」であるより、「眺める山」ですな。)
あのさえぎるものの何もない斜面で、
この荒天候では、
かなりきびしかったでしょう。

伊豆の地震が続いています。
あと、10日ほどは続く見込みとも言っていますね。
なべさん、1週間後に伊豆旅行を予定してるんですよ。

今回予定の稲取の港。 ↓ 伊東温泉に近い東伊豆。




他人事ではないですね。
どうなるんでしょう。
キャンセルなんてしたら、
かえって、伊豆の人たちが悲しむでしょう。

まあ、何とかなるでしょう
と思いつつ、…

「年末までもう一息やなあ」

とこたつの中で、うつらうつらする
なべさんであります。
(相変わらず、お気楽ですな。)

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こたつがうれしい、今日のなべさん

2009-12-18 00:15:03 | 日記

ちょっとお疲れですか?

今日は寒かったですね。
こんなに寒いと、
慣れない体が、凝り固まって、
どっと疲れが出るようであります。

うれしいことに、仕事から帰ると
こたつが出されておりました。

なべさん、早速うたた寝であります。

最近ちょっと疲れ気味なのは
何かに追われている?
(別に借金はございませんが。)
心配事ですか?
(まあ、それはそこそこ。)
そういえば、日帰り温泉もしばらくご無沙汰。
仕事が忙しい?
年末の気ぜわしさですかね?

(なべさん、ブログに追われているのじゃないの?)

まあ、年末ではありますが、
気持ちを引き締めて、
(もとい、ゆるめて)
のんびりといきましょうね。


そこで、お猿さんの写真でもいかが。
(まったく、関係ないけど。)

お猿さん三態。↓







なかなか哲学的な風情のお猿さんでしょ。


それにしても、
いつも思うのですが、
湯から上がったお猿さんって
風邪引かないんでしょうかね?
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秋田駒ヶ岳、ガスの中でした

2009-12-17 00:23:37 | 山歩き

1985年山行記の続きですよ。

八甲田下山から奥入瀬・十和田湖と抜けて、
次ぎに向かったのは秋田駒ヶ岳でした。

午後遅く、タクシーで麓から秋田駒八合目に到着して、
そこから登って、頂上近くの阿弥陀池避難小屋(無人小屋)が
その日の宿泊予定。

八合目からですので、楽な登りです。
ところが、それらしきところに到着すると、
大変な霧のなかで、
視界5メートルもあるかないかという有様でした。
木道を歩いていて、かろうじて「池の波打ち際かな~」
ということがかすかにわかるという感じです。

まさに五里霧中ですな。

おぼつかないまま、おそるおそる歩いていると、
まったくいきなりなのですが、目の前に、
無人小屋が大きな姿を現したのでした。

すぐそこにある小屋が、
目の前に来るまで、
全く見えないのでありました。
驚きでした。

後年、秋の立山で、中高年のグループが
多人数遭難するという事件がありました。
晴れてみると実に小屋のすぐ近くであったのです。
こういうことがあり得るというのは
このとき得た実感ですよね。

後々の山行でも経験しますが、
概して東北の無人小屋は綺麗で、快適です。

小屋で過ごした翌日は、駒ヶ岳から乳頭山への縦走。
緩やかな縦走コースだったように記憶しています。


この写真、ネット探索で判明しました。
駒ヶ岳から乳頭山へ縦走する途中の「宿岩」のようです。↓




千沼ヶ原の池塘です。↓





雪渓の中の水芭蕉。↓



何という花でしょう?↓




乳頭山を下ってくると、かの有名な乳頭温泉郷へ出ます。
当時は秘湯ブームもまだそれほどでなく、
若いなべさんもそんなところとも知らずに、
おりてきたのでありました。

下山してきて、遠くに、
湯煙が立ち上っていたりすると、
何とも気持ちなごむものです。


これ、たぶん黒湯温泉ね。↓




黒湯のすぐ近くに孫六温泉もあります。

孫六温泉の看板が見えますが。↓





黒湯温泉に泊まりました。

秘湯の鄙びた風情の雰囲気を味わいましたね。
2階の畳の部屋に入ると、
これが微妙に傾いているのでありました。

酒瓶を横にすると軽く転がるのですよ。

それもまた山奥の温泉宿の風情でした。
やれやれですね。


青森の酸ヶ湯温泉も、青森空港が出来て以来、
観光客がどっと押し寄せ、「芋の子洗い」の状況になったとか。
乳頭温泉も、秘湯ブームですっかり観光化されています。

でも、こうして25年も前の記憶をたどっていくと、
なべさんは、
もう一度行ってみたくなりましたよ。
(余命、持ちますかね。)
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八甲田山、迷い道でした

2009-12-16 01:42:37 | 山歩き

「八甲田雪中行軍遭難事件」は有名ですが、
なべさんらも八甲田山の下山途中、
道に迷って、往生した経験があるのです。(夏ですが。)

もともと先輩らに手ほどきを受けて始めた登山でしたが、
そのときはたまたま日程が合わず、初心者の若い4人で、
八甲田・秋田駒の山行計画を立てたのでした。

前日、酸ヶ湯温泉の千人風呂を味わって
(いかにも東北ですね!)

酸ヶ湯温泉ね。↓



翌日、ロープウェイで一気に上がり、八甲田大岳を経て、
たしか、無人小屋で1泊したように思うのです。

遠く彼方に岩木山が見えます。↓(わかりにくいけど…)



八甲田大岳山頂ね。↓




それから、下山の途中、沢を横切るときにルートをはずれてしまい、
まちがって沢を下ってしまったのですが、
「里の道路までそんなに遠くはないはずだから」と思い、
そのまま、沢沿いに降りていったのであります。




しかしですね、これが実に道なき道でありました。
時に沢を離れて、藪こぎもしなければなりません。
道なき道を行くことの疲労と不安はなかなかのものです。

「あ~、遭難ってこうしてするのね。」と思ったものであります。
(里までの距離はそれほどなかったから良いのですが…。)

加えて雨模様で大変でありました。そんなこんなで、…
ほうほうの体でようやく平地らしきところに降りてきたとき、

誰も踏み込んだことのないような
湿原に出たのでありました。
珍しい花々がたくさんありました。
懸命につたないシャッターを
押しまくった記憶があります。

かくして、良いこともあったのでありました。

この花、何だかわかりません。↓



これは、たぶん、モウセンゴケね。↓




谷地温泉のところに降りてきたように思うのですが、
記憶違いでしょうか。ルートをよく覚えていないのであります。
(まあ、道に迷うぐらいですから。)

濡れた体を実に鄙びた谷地温泉の湯舟で温め、
靴や衣類をストーブで乾かしてもらいましたね。
この温泉、鄙びた風情で、よろしゅうございました。
(これは覚えてるのね。)

(この折、夏の盛りの最中に低温注意報などが出ておりました。)

谷地温泉入り口。↓ バス停ね。



睡蓮沼から八甲田大岳遠望。(たぶん?)↓





酸ヶ湯温泉といい、谷地温泉といい、
まだ秘湯ブームも起こっていなかった時期ですが、
この辺りにどうやらなべさんの
「原温泉体験」がありそうですな。

1985年の夏であったと思います。


(まだ続きがあるのね。次回。)

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記憶をたどって、山行記を

2009-12-15 00:59:31 | 山歩き

山行記を書いてみようと思うのですが、
古い記憶がたしかでありません。

登山は、30代で始めました。
もっと早くやりたかったのですが、
諸般の事情でなかなか余裕もなかったのでしょう。

最初の頃は、メモもあまり残っていなくて、
うすぼんやりの記憶の断片です。
古い写真を見つけて、「これはどこの山だろう」
と思うことも多いですね。

この休日は数枚の古い写真を見つけて、

「この山はどこだ?」

とネットでそれらしい山を
見当をつけて、探すのですが、
ついに深夜まで及んでしまったのであります。

古い記憶を引っ張り出して、
少し整理をしてみたいという気持ちがあるのね。
(多分、歳だから。)

でも断片と断片がどうつながるのか、
気になって、つなげようとすると、
時間を食うばかりで徒労に終わることが多いです。

先日友人との会話で奥入瀬の話題が出たので、
「八甲田山に登ったのはいつだろう。?」
と気になったこともありますよね。


というわけで、少しずつ、
昔の山登りの記憶を引き出して
いこうと思っているのですが。

たとえばこれね。↓



多分、八甲田の高田大岳だと思う。

たとえばこれ。↓・・・わからない。八甲田か?秋田駒か?



たとえばこれは。↓



これは、ネットで全く同じアングルの写真を見つけましたよ。
まちがいなく、秋田駒ヶ岳・千沼ヶ原の湿原です。


ということで、
八甲田連山・秋田駒ヶ岳の山行記を次回ね。
多分1985年だったと思います。
(古いですね。)
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洋食屋さん・カキ鍋もあるよ

2009-12-14 12:28:59 | 療養記

息子が結婚して、家を出たので
部屋が空いたと思ったら、
部屋はそのまま、
息子が納戸として使っている。
季節の衣替えの折、
衣料をたくさん運んできて、
また衣料を運んでいく。

昨日はその息子の衣替え訪問。
ついでだから、息子夫婦と4人で
近所の洋食屋さんへ。

「うれしそうに食べられるのは
人生の半分以上はしあわせね。」

となべ嫁さんはいうが、
みなさん、よく食べるのである。
うれしそうにね。


鯛・いかのカルパッチョにアスパラサラダね。↓

 


桜エビのかき揚げ。香りがいい。↓




舌平目とポテトの唐揚げ。↓ みなさんの大好物。




カキフライ。術後の食事本を読むとカキはお薦めメニューです。




ビフカツに鴨ネギね。

 


なべさんの最後の締めは白味噌仕立てのカキ鍋です。↓




(誤解したらダメですよ。全部4人で一皿なんですから。)


なべさんも、術後6ヶ月、
さすがにいろいろ食べられるようになりました。
ちょっとずつだけど。
でもビフカツの解禁はまだね。



「家に帰っても今日は一人だから寂しいのね。」

と言って、常連客のおっちゃんが、
我がテーブルに乱入してきました。

閉店間際まで、親父ギャグを連発して、
スパゲティーをふるまって、

機嫌良くして帰っていきました。
(リフォーム会社の楽しい社長さんね。)
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たまには読みやすい文章で・古井由吉

2009-12-12 17:59:46 | 

古井由吉の「人生の色気」という本を読みました。
インタビューでの語りの本であるから、読みやすい。





なべさんは、作家古井由吉のファンである。
古い昔、「杳子」を読んだとき、「これは古典になる作品だね」
と思ったものであります。

以来古井の作品を愛読しています。
(でも、最近は、読みづらくって大変なのね。)

「聖」「親」「栖」の頃は、読んでいて実にスリリングな気分でした。
古井の作品は、おおむね、山を下りてきた主人公が市井に紛れていく、
しかし、気分はまだあちらの世界から抜けきらず、
あちらとこちらの世界を境目も定かならず漂っている、
という雰囲気のものです。(当たっていますかね?)

この漂いぶりは、その後文体そのものに深くしみ通っていって、
一方で快楽になっていくのですが、
一方でははなはだ文章をわかりづらくもしていって、
読者にはつらいものとなっていきました。
それでも、なべさんは、
「いろんな小説を捨てていって
最後に残るのはやはり古井の小説だね。」
と思っているのです。

この当たりの経緯を古井自身が語っている部分があって、
「ふむふむそうやろう」と、はなはだ興味深かったですね。
「80年の節目に『流行作家』になるのを断念した。」
というところです。
たしかに読者としても思い当たることがありますよ。

普段読みづらい古井の小説を読んでいるものとしては、こうして、
たまに読みやすい形で古井の世界に触れるのはありがたかったです。
語りとはいえ、
「軒の下から暮れてくる」「生死の境目から言葉は生まれる」
など、最後の段になってくると、古井自身が興に乗って、
その世界をヴォルテージ高く語っています。

なかなか圧巻でありました。


(温泉ばっかりでなく、たまにはこんな話もネ。)

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久しぶりの散髪です

2009-12-10 00:07:31 | 日記

60歳になって恩恵に浴した
最初のものは散髪屋でした。
シルバー料金で千円安くなります。

今日は久しぶりにその散髪屋です。
シルバー料金では2度目であります。

行きつけの散髪屋さんね。↓




髭など剃られながら
うつらうつらしていると
気持ちいいですね。
夢見ているように、よしなし事が
ゆったりと頭に浮かんで、
頭の中で会話をします。

亡くなった友人A氏との温泉での会話。
「この前奥入瀬に行ってきたよ。」
という友人B氏との会話。
大昔、東北・肘折温泉での友人C氏との会話。

何故か次々と友人との会話が浮かんできて、
あらためて会話を交わしているのであります。
(あらあら、温泉ばっかりですね。)

「これでどうでしょう?」
と起こされて、気が付くと、
短くなった頭髪が
寒そうでありました。


時間がゆっくりと流れるのはいいですよ。
この不況の中、もう少し時間だけでも
ゆっくりしてくれると良いのですが。



ちなみに、60歳になって二つ目の恩恵は
息子からのプレゼントでした。これね。↓








散歩の道連れに重宝しているのであります。
(若向きね。おしゃれでしょ!?)

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温泉探訪・伊豆の国(2)

2009-12-09 01:20:36 | 温泉


12月にもなると、同僚から
「年末はどこか出掛けるの?」
と何度か聞かれるようになりますね。

なべさんちは「年末は伊豆」というのが、
ここしばらくの定番となっています。
(ノーマルタイヤでいけるしね。)

伊豆はどこへ行っても温泉だらけですので、
何度行っても全部は寄り切れません。
紹介するのも、一遍には無理ですな。

2005年でしたか、一度、
西名阪から名古屋高速にたどり着いたところで
大雪の為、通行止めになったことがありました。
当時はナビも積んでない車で、
名古屋市街地に降りて、右往左往したことがありました。
コンビニに飛び込んで、
「なべさんは、は今どこを走っているのでしょう?」
と尋ねたことがありました。
(このときもノーマルタイヤね。)


そんなこんなで、
ようやく、天城峠を越えて、
立ち寄ってみたのが
「湯ヶ野温泉」というところでした。
冷えた体を温めようと気軽に立ち寄ったのですが、
ここが、意外とひっそりとしたたたずまいの
鄙びた温泉街なのでした。

いいんですよ、なかなか。

旧街道の天城峠にも雪が。↓ 昔ながらの温泉街。↓

 

とりあえず、国民宿舎の立ち寄り湯に入ってみたのですが、
川沿いの露天湯で、静かでありました。




そのあと、狭い路地を歩いてみると、
下宿屋のような、旅籠のような、お宿が
昔の風情のままで残っておるのです。

川端康成が投宿したという福田屋。↓



これは是非、また次の機会やな、
と思ったのでありました。


さて、下田郊外の金谷旅館「千人風呂」。
前回は入れず、「一銭湯」なるもので我慢したのですが、
2回目の挑戦で入湯することができました。




「千人風呂」というのは、さすがに大げさではありますが、
それでも檜風呂が横に細長く、
プールのように伸びた大きな浴槽で、
見事でありました。
思わずなべさんは、泳いでしまいましたな。
(他にお客さんなしね。)


湯船の真ん中に、裸婦像の小さな彫刻があります。↓





北川温泉の海岸にある黒根岩風呂ね。
入れなかったけど、また今度ね。(混浴みたい。)↓




定宿になってしまったペンション「稲取リゾート」の露天風呂。
港の眺めがなかなかよろしいのです。
稲取の港は、なかなか絵になります。いいですね。↓

 



さて、この年末も、
無事にたどり着きたいと思っているのですが。
(なべさん、体調、大丈夫ですかね?)



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