27日は雲見温泉泊です。
熱川から下田を経て浦々、岬々を越えていくと
小さな漁村に出ます。
さぞや、昔は舟しか交通手段のない
閉ざされた寒村であったことでしょう。
海に面した狭い谷間に50戸ほどが(たぶん?)
身を寄せ合うようにして集落をなしています。
寒々しい感じが、それなりに風情を持っているんですよ。
雲見の海岸。晴れていれば海の向こうに富士山が見えるはず。
海岸に「くじら館」がある。↓
いつも通過するだけのところでしたが、
今回はこの地の民宿へ泊りです。
夏の海水浴客と、釣り客が多いのでしょう。
海岸の露天風呂も夏場だけで、冬は閉鎖のようです。
民宿の建ち並ぶ、その間が
これまた狭い路地でありまして、
いかにも漁村の風情であります。
路地に入って、宿探しでありました。↓
宿の温泉に入ると、潮の香りがして、
なかなかしょっぱい湯です。
きりっとした感じで暖まりそうでありました。
舟盛り。伊勢エビもあるよ。↓↓金目の煮付け。
せっかくの料理をやっぱり、充分には、
堪能できなかったなべさんでありました。
28日、宿を遅く出発する頃は
雨も上がり、次第に好天気に。
松崎の温泉も沢田の露天風呂も素通りして、
今回は、土肥温泉の公衆浴場へ。
「弁天の湯」であります。
1階が公民館。老人の憩いの集会場。2階が共同浴場。↓
建物の2階が浴場になっていて、
土肥の海を窓から見渡すことが出来ます。
地元の人が利用する共同浴場ですが、
まだ人少なく、なべさんは一人でありました。
なべ嫁さんは、90歳のおばあちゃんと
一緒のようでありましたな。
湯から上がると、店番のおじいさんが
退屈そうにしておりました。
なべさん、話しかけると、
たくさん話してくれましたね。
「90のおばあちゃんは、熱い湯でも平気で1時間も2時間も入っとる。
中で倒れてないか、心配でならんよ。」
「年末は、暇だが、夏場は海水浴客でいっぱいになる。
これが、子どもも親もめちゃくちゃでマナーがなっとらん。」
「最近の親はどうなっとるんかね!?」
とぼやきつつ、お嘆きでありました。
(やっぱり地元の共同浴場もよろしいですな。)
かくして、今回の温泉はこれで終わり。
(やや、今回は控えめね。お疲れですから。)
好天気の中、海岸線に沿って
沼津へ向かったのであります。
この海岸線は富士山の
ビューポイントなのでありました。