散歩するなべさん

しょうがなくも所在なく散歩するなべさん。近頃野鳥に目覚めて鳥見お散歩の日々。病気もしたけど時には山歩きに物思い旅ね。

夏のお山で久々に風が吹きます、ヤマガラさんなど

2022-08-28 23:28:41 | お出かけ

 

 

朝夕がようやく涼しくなって、今朝などは戸も窓も開け放つと
す~っと湿気のない涼しい風が部屋の中を通り抜けていきます。

午後お山へ上がれば、気温はまだまだ高いですが、
カラッとしたお天気。湿気から久々解放されたという気分になります。
ようやく秋の兆しといったところでしょうか。

 

 

今までじっとしていた小鳥さんたちもようやく少し動き出した気配です。
木々のまだまだ高いところですが、夕刻近くになると、
飛び交い始めました。数多くというわけではありませんけど。


ヤマガラさんがなかなか活発ね。↓

 

 

 

 

 

 

こちらはコガラさん。↓

 

 

 


でもってエナガさんね。↓

 

 


エナガ、コガラの混軍を追っかけていますと、ふと飛び込んできたオオアカゲラ。
ほんのちょっとの間、幹止まりして飛び去ってしまいました。

 

 

鳥枯れの折、貴重なチャンスを逃してちょっと残念でしたね。

 

こちらは広場の片隅に止まったオニヤンマ(?)↓

 

 

 

アオゲラさんの鳴き声やら、ドラミングの音やらもしておりました。
姿は見えずとも、鳥さんの雰囲気も少し出てきたようです。
もう少しすると、秋の渡りの鳥さんにも出会えたりするでしょうか。                            何とか残暑緩めにお願いして、さらに涼しい秋をお迎えしたいですな。

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エナガ、ヤマガラ、キビタキなど、極楽寺山

2022-08-24 00:23:39 | お出かけ

 

 

お山の上にあがれば、平地よりはいくらか涼しいのですが、
相変わらずの鳥枯れ。時間をかけてうろうろしてもなかなか気配がありません。

スコープを抱えた鳥見のおばちゃんやら、
お馴染みAさん、Uさんにも出会ったりしましたが、
「いやはや、いませんな~。」のため息混じりのご挨拶を交わすばかりでありました。

秋の気配がないわけではありません。もうすぐそこまで、という気もするのですが
なかなかでありますよ。

 

 


かろうじて、暗がりの繁みの中をエナガさんの小さな群れが過ぎていきました。

 

 

 

ヤマガラさんも混じっておりました。

 

 

こちらは、お腹しか見せてくれませんでしたが、ムシクイでしょうか。

 

 

 

気配がない中、これだけでも貴重な出会いでしたね、
と思ってしばし四阿のベンチでお昼寝。
ひと息ついて再度池畔を巡ると、雑木の繁みの中でソウシチョウの鳴き声。

何だか気合も入らぬまま、姿が見えるのを待ってみました。

 

 

 

 

まあまあ、鳥枯れの折、これも貴重な方ですね。

しょうがないこんなものかと、山道を抜けて帰途につきますが、
その繁みの暗がりに枝止まりしたのは、久々出会いのキビタキさん、メスです。

 

 


と、こうしてみると、暗がりのいずれも寸時のことでしたが、
色々小鳥さんたちには出会えたわけでして、
鳥枯れの状況とは言いながら、少しずつ変化の兆しもあるということでしょうか。

 


停めていた車のところで乗り込もうとすると、傍の樹木で
「チリ、チリ、チリ、」と鳴いていたのはホオジロさんでしたよ。

 

 

とまあ、こんな調子の23日でした。                                           まだまだ暑い日が続きそうですが、辛抱、辛抱ですね。

 

 

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池畔の繁みに、ウグイス幼鳥でしょうか

2022-08-19 00:51:21 | お出かけ

 

 

夜半にずいぶんと雨が降った日の午後も夕刻、少しは涼しいかと
お山の方へ上がってみました。極楽寺山は門限がありますから短時間ね。

相変わらず、鳥枯れ状況です。散策しても期待が持てません。
わずかにいつものホオジロさんぐらい。↓

 

 

ところが、お池の周りを歩いていると、池畔の繁みから
「チャッ、チャッ、チャッ、」と小さな地鳴き。

「お、ウグイスがヤブの中ね。もう梢での囀りの季節は終わりですか?」

と、姿が見えるのを待っていますと、 ↓

 

 

 

何だか心なしか小さくって色もきれい。子供っぽく可愛らしいのであります。
どうも今季生まれの幼鳥かと思いますが、どうでしょう。

 

 

嘴も黄色みが強いし、お腹もずいぶんと黄色っぽいですよ。

 

 

 


海岸べりの方では、水鳥の秋の渡りも始まってきているとか。
お山の方の鳥さんもぜひそう願いたいところですが、
暑い暑いとか言いつつ、大雨などの天候不順も繰り返して、
季節は少しずつながら動いていってるのでありましょう。

ならば、もっと早々と天候も穏やかとなって、涼しくもなり、
ついでにコロナ禍も何とか収まってほしいところですな。
どんなものでしょうか、おてんとさま!?

 

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読み残し、読み直しの藤沢周平

2022-08-17 17:23:45 | 

 


机の片隅に5,6冊の本がずっと積み重なっています。
本棚から取り出されて、そのうちに読もうと手近に置いといたつもり。
ですが、もう4,5年もそのままなのであります。

でもって、ふとその気になって埃りを払い拾い出してみた1冊は、

「小説の周辺」藤沢周平。

途中まで読んで、まあそのうちぼちぼちと、という感じで放ったままでした。

周平さんの小説はほとんど全部読みました。読み漏れがあるかもしれませんけど。
その全部を読み切る終わりころになると、
そのあとの楽しみが失われてしまいそうで何だか寂しい心持ちでしたな。

随筆・エッセーの類は次へ次へという催促感がありませんから、
こうして読まずじまいの本もいくつかあります。
せっかくだからと手に取って読みだすと、結局最後まで読み切り、
周平さんの佇まいが何とも懐かしくなって、

「父、藤沢周平との暮らし」(遠藤展子)、「半生の記」

も、本棚から探し出して、一気に読み直してしまいました。

 

 

一世代、二世代も前の山形の田舎の風情が浮かんできます。
娘さんもまたその文章の控えめであって品の良さ。よろしいこと。


さてまた勢いに乗ってその小説でも再度読み直そうかと思ったのですが、
その本のほとんどが数冊を残してすでに断捨離されておるのであります。
娘さんが一番好きな父の小説として挙げていた「橋ものがたり」、
どれどれと思っても本棚からは消えております。

断捨離の選択を誤ったかと思いながらもやむを得ないこと。
またぼちぼちとブックオフで買い直してみるかと思ったりするのであります。

「鷦鷯(みそさざい)」という短編小説がありましたな。
近郊のお山でその囀りを聞いてこの鳥をちょうど覚えたころですから、
印象が強く残っていますよ。

 

 

周平さんは69歳没。こちらはもうその4年も長く生きてしまっています。
山形もまたいつか旅行したいとも思ったりするのですが、さて。


気温がいくらか下がったかと思うと、黒雲が湧いて不穏なお天気。
湿度も高く少しも涼しくありません。秋の気配にはまだ遠そうです。
引き籠りの日々ね。やれやれですよ。

 

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カワセミくんにも暑い夏、地御前

2022-08-13 11:02:24 | お出かけ

 

 

暑い暑いと悶えているうちに、もうお盆の13日。

子どもの頃は、お盆を越えると、海もクラゲが多くなるし、
水も冷えてくるからと、海へ入るのも止められたもの。
夏休みも残り少なくなって、何だか気分も下り坂になっていったような。
そして、やや寂しげでもある涼しい風も吹き始めたのではないでしょうか。

その夏の終わりはなかなかやってくる気配がありません。
いつまで続く酷暑かな、でありますが、引き籠りにも疲れてまいりますな。


少しは涼しいかとお山の方へ出かけても鳥枯れ、精が出ないことです。
陽が傾き始めて、ようやく海岸べりを覗いてみます。


干潮時の牡蠣棚。

 

 

キアシシギが一羽。

 

 

 

クリークの方には定番の位置にカワセミくんです。

 

 

 

 

カワセミくんも暑いのでしょう。餌を採るでもなく度々飛び込みを
やってくれるのですが、シャッターチャンスがうまくとれません。

 

 

 

 

 


粘ってみるにも、暑いうえに蚊に刺されまくってしまいますから、
こちらも早々に引き上げでした。

 

ま、辛抱、辛抱の夏越えでありますよ。やれやれですな。

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寂しいですな、哀悼、中井久夫

2022-08-11 11:43:44 | 

敬愛する精神科臨床医にして著作家、中井久夫が亡くなりました。

 

 


次々とファンだったともいうべき著作家がこの世を去っていきます。
よく読んだし、新刊本が出ればよく買い込んでもいた作家たち。
古井由吉、吉本隆明、鶴見俊輔、そして中井久夫。皆、鬼籍に入ってしまいました。

まあ、こちらが70を超えたじいさんですから、やむを得ないことですが。


沢山の著述がありますが、私にとって最もインパクトの強かった本は
「精神科治療の覚書」。


かつて帰省先から帰途の新幹線の中にこの本を忘れてしまって、
問い合わせたものの戻ってくることもなく、買い直した本です。
この買い直した本も今回本棚を探してみると、これが見つかりません。
6年前の引っ越しの折、断捨離に紛れてしまったのでしょうか。
そんなことはないはずと思いながら、かなり残念なこと。ちょっと悔しいです。

 

 

中井が初めてヨーロッパを訪問した折、「ヨーロッパは実在したんだね。」
と名言を述べたというのは同行者山中康裕の伝えるところ。


博覧強記の驚嘆すべき知性がその高みと深さを広げているかと思えば、
その臨床においては患者の「心のうぶ毛」を察知する繊細さ。
そして見事にこころの波長を合わせていく感度のチャンネル。

「世に棲む患者」というタイトルの何とも絶妙なこと。


「看護のための精神医学」という本の冒頭にはこうあります。
「医者が治せる患者は少ない。しかし看護できない患者はいない。
息を引き取るまで、看護だけはできるのだ。」

 

その著作は、論文、随筆、エッセーなど多岐にわたり膨大です。
また少しずつ暇に任せて読み直していくとすれば、こちらが
そのうち中途で倒れてしまうでしょう。 ま、それもよろしいことかと。


8日、88歳。いつかはと思いながら残念なことです。
一読者、一ファンとしてご冥福を祈りいたします。(合掌)

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久々、ちょっとだけのカワセミくん、地御前

2022-08-07 13:48:13 | お出かけ

 

この日は8・6でしたけど、久々お山の上に。でもお山はガスの中。
じっとりと湿度が高く、おかげで蚊もぶんぶんでありました。
相変わらずの鳥枯れで、見かけたのはホオジロさんぐらいね。

 

 

 

 

 

しょうがないので、山を下りて、                                           しばらくご無沙汰している地御前へ立ち寄ってみました。

クリーク土手の桜の幹にセミ。

 

 

桜の葉の繁みにササゴイらしきものが入り込みましたが姿は見えず。

でもって、随分とご無沙汰でしたカワセミくん。

 

 

 

ちらっとだけ、姿を見せてくれて、そのあと、
青い羽を光らせ、土手を越えて、海のほうに飛んでいきましたよ。

 

 


まだまだ夏は真っ盛りですが、7日は「立秋」だとか。
涼しさには程遠く、遠い道のりですけど、ま、名前だけでもうれしいですね。

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猛暑の鳥枯れですから、読書日記でも

2022-08-03 14:27:38 | 

 

暑さを押して、野山散策と出かけても鳥さんさっぱり。
段々とこちらもお出かけの元気がなくなって、引き籠りとなってしまいます。

ですので、久々の読書ネタでもと思う次第。でもってアトランダムに。

 

 


・「独ソ戦ー絶滅戦争の惨禍ー」大木毅(岩波新書)

プーチンのウクライナ侵攻以来、その戦争の傍若無人で裸形の野蛮さは
時代が100年も逆戻りしたような空恐ろしさを与えます。
その野蛮さはもちろん戦前の日本軍のアジア侵略の行為を思い起こしも
するのですが、それにしても兵士の野蛮さを是としつつ、自らも率先して
前面に押し出していくプーチンの鉄面皮共々、日本のそれとどこか質の違いも
感じさせるのであります。あまりにも大陸的ということでしょうか。


第2次大戦での「独ソ戦」についてはスターリングラードの激戦など
はなはだ断片的な知識だけで、全体像を結んでいませんでした。
ソ連側でだけでもおよそ2000万を優に超える死者を出したという戦争。
その戦争の内実は今回のウクライナ侵攻にもどこか地続きになっているだろう
と思っての読書でありました。

ヒトラーとスターリンがまるで合わせ鏡のようになって、
その悲惨さを増幅させていった戦争をつらつら眺めてみれば、
プーチンをヒトラーにもスターリンにもなぞらえてみたくなります。

それにしても大国である隣国の傍若無人に翻弄されてきて、
今また翻弄されている東欧・北欧諸国民の苦難はいかばかりでありましょう。


・「熱源」川越宗一(文春文庫)

「独ソ戦」を読み終える頃、この本が文庫化されて売りに出ました。
単行本の折から少し興味をひかれていましたから早速購入。

明治維新前後から第二次大戦直後までのサハリンを舞台にした群像劇。
皇帝暗殺事件に連座して、流刑となったポーランド人とサハリンアイヌとの出会いを
軸としながらの物語。
否応なく滅びへと運ばれていく民族の運命へ抗して人々の、
時代へ翻弄されながら、それでも生きていく「熱」を描いていくものであります。
こちらも一気に熱っぽく読まされてしまいます。
ビウスツキというポーランド人民族学者、ヤヨマネフクというサハリンアイヌの存在など、
色々啓蒙されるところがありましたね。                                             ウリヤノフというレーニンの兄、大隈重信、金田一京助、二葉亭四迷、横山源之助、                 南極探検の白瀬中尉などもエピソード的に次々と登場したりします。

独ソ戦からサハリンへ転戦してくる女性兵士の話が小説の導入部となっており、
直前に読んだ「独ソ戦」と奇妙に符合するところもありました。


ロシアといえば、ウクライナ侵攻の少し前に読み直していたのが
「カラマーゾフの兄弟」。
若い時に読んだ本は処分しておりましたから、新訳で評判の良さそうなこちら。

・「カラマーゾフの兄弟」亀山郁夫訳(光文社文庫1~5)

評判通りよくこなれた訳文で面白く読みました。若い時に読んだ分は何だか
読んだことがあるのかどうかさえ、記憶があいまいになっておりましたが、
それは訳文の悪さがあったのかもしれません、と訳者に失礼ながら思ってしまいましたな。

 

 


でもって、この流れでチェーホフの戯曲4部作も読み直してみます。

・「かもめ」「ワーニャ伯父さん」「桜の園」「三姉妹」(新潮文庫)

こちらは赤茶けた昔の文庫本のそのまま。
ドストエフスキーのような重々しさはなく、明るいパステル色のイメージですが、
もうひとつピンとこないところがあります。実際の舞台ではどのように演じられるのか
見てみたいと思ったところ。
たしか中村雄二郎がチェーホフを推奨して論じていた思って
蔵書を探してみましたが、見当たりません。たぶん処分してしまったかと。

 

年金生活者ですから、残している古い本を読み直したり、未読の本を
読み解いたりしております。ブックオフで安い本を見つけると買ったりも致します。
それでもたまには世相に近づきたくなって新刊本も無理して買ったりします。
頭で予算を組み立てながら、読書にもなかなか苦労するのであります。


危険な暑さが続く日々、皆さまどうぞお気を付けくださいませ。

 

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