
異常な暑さのせいで何かがイカれたのか、平日の猛暑の午後、
突然、三菱デリカ、スターワゴンのホーンが鳴りっぱなしになった。
・・・という連絡を受けて奈良の自宅に駆け戻る。
ただの故障では無い。けたたましく鳴るホーンは大近所迷惑だ。
とりあえず運転席下のヒューズボックスを開け「ホーン」のヒューズを外す。
ホーンのボタン部はハンドルの中央の箱状のものだ。
カバーを外すと何やら子供の工作のような銅板が現れた。何じゃこりゃ。

(わかりづらいがスポンジの破片がこぼれ落ちている)
簡単に言えば、この銅板は2枚重ねになっていて、
間にスポンジがあり、そのスポンジが絶縁体になっていて、
上から押すとスポンジが圧縮されて電気が流れるという仕組みだ。
このスポンジがボロボロになっていた。
適当なスポンジを見つけてきて自分で修理しようかな?とも思ったが、
取りあえず車屋へ持っていくことにした。
車屋でもこんなホーンボタンは初めて見ましたという感想。
部品はあるかなあ?中古部品はイヤだなあ・・と車屋と一緒に心配したが見つかった。
部品は翌日に入るというので夜まで仕事をして自宅まで乗って帰ることにした。
エンジンをかけるとスモールランプとメーターランプが点かない。
どうやらホーンとヒューズが共通であるらしい。
仕方が無いので、運転席にあったガソリンカードを銅版の間に差し込み絶縁とし、
ヒューズを元に戻して自宅まで戻った次第である。
翌日、乗ってきて、部品(ホーンボタン一式丸ごと)を無事交換した。
部品代は4600円。工賃は別だが思いのほか安かった。
しかし、普段、ホーンなどほとんど鳴らさないのに、
鳴らないとなると妙に不安になった往復の道だった。