稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

剣道称号予備審査会(2018年8月18日)

2018年08月19日 | 剣道・剣術

(大阪市中央体育館の剣道場にて錬士と教士の予備審査)

18日(土曜日)は称号予備審査会だった。
七段をいただいてすぐに受ければ良いのだが、
怪我(骨折)と仕事などでタイミングが合わず受審せずにいた。
場所は大阪市中央体育館(丸善インテックアリーナ大阪)の剣道場。
自宅からは最寄の駅から1本で行ける。10時から開催。

審査内容は審判と実技と日本剣道形。
3人か4人のグループで、グループ毎に審査形式で試合を行い、
それを別のグループが審判を行うというもの。
入場し、主審を1回、副審を2回行う。4人グループは途中で1回交代する。

剣道形は2人3組もしくは2人4組で行う。打太刀か仕太刀かどちらかのみ。


(形の審査)

予備審査に合格したら、
錬士は期日まで決められた課題に基づいて論文を提出する。
論文の内容によって合否が決まる。
趣旨から外れた内容であれば落ちるのは当然だが、
大切な言葉で漢字を間違えたり、個人名を書いたりしても駄目らしい。

教士は11月に全国の4会場ある審査会場にて本試験(筆記試験)がある。
試験内容は1時限目が「指導法」と「試合・審判」で50分、
2時限目が「日本剣道形」と「称号・段位」と「健康・安全」で50分、
3時限目が700字程度の「小論文」で60分。

長正館の先輩に聞いたが、しっかり勉強しなければ書けないぞ! と脅されている。
これからは仕事がヒマになる季節が続くのでしっかり勉強しようと思う。


(参加した木曜会のメンバー達と合格記念の撮影)

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終わって難波まで出て、武道具店で時間を潰してから養正会へ。
行ってわかったのだが、18日は大阪剣道同好会さんと合同稽古なのだとか。

大阪剣道同好会さんは30名を超える歴戦のベテラン剣士が来られた。
養正会は20数名。他からの出稽古の方も若干参加されていた。
計50名を越えると、いつもは広すぎる道場も狭く感じられるほど。
冷房は効いているが、それでも熱気で汗が止まらない良い稽古となった。

1時間ほどで合同稽古は終わる。
そのあとも養正会の稽古はあったのだが、抜け出した。
大阪剣道同好会さんの懇親会へ誘われ出席したのだ。

本当は、稽古よりも酒が好き。


(歴戦の高段者が集まる大阪剣道同好会さんとの合同稽古)


(中央の白道着の長正館K藤五段も稽古に参加した)


(Y七段と養正会のT七段)


【感想・反省点】

称号予備審査は思いのほか緊張してしまった。
実を言うと審判の経験はほとんど無い。
知識としては持っていても、実際の試合では何が起こるかわからない。
何か起こって判断に迷ったら、ともかく「止め」をかけ「合議」しようと決めていた。
結局、難しい場面には遭遇せず無事に審判が終わってホッとした。

実技(試合2回)は1人目は引き分け。
2人目も1本も決められず逆に小手を取られた。
この小手は筒部に当らず腕に当ったのだが旗が3本上がった。

これをもってしても審判の難しさはわかる。

全部の試合を見ていたが、審判で大きな失敗をした人はいなかった。
しかし「おやおや?いいの?」という場面は何回かあった。

剣道形は厳密に言えば間違えている者も何割か見てとれた。
仕太刀の下がる場合の初動の足が逆である場面が特に多い。
(小太刀の3本目で間違う者はいなかった)

錬士や教士になるのなら剣道形にはもっと精通して欲しいと思う。

合格した中でも5人ぐらい呼ばれて注意を受けていた方もいた。
秋の審判講習会、指導者講習会、剣道形講習会を受けるようにとのことだそうだ。
審査員も同じ判断をしていたのだなと思った。

養正会での大阪剣道同好会さんとの合同稽古は面白かった。
以前から稽古をお願いしたかった南地区の前代表のY本先生、大阪剣道同好会の会長、
七段同期のM先生、独特の剣捌きの(別の)Y本先生にも稽古をお願い出来た。

稽古の時は真剣勝負だが、終わったあとは和気藹々で楽しいお酒である。
諸先輩のお話を聞いて色々と勉強になった。稽古のあとの酒は旨い。

午前中の審査のN先生と良く似た方がおられるなあと思ったら、
向こうから「午前中に審査に来られてました?」と聞かれ驚いた。

で、会長に「入れ」って言われて大阪剣道同好会に入会することになった。
嬉しかったが「忙しくなるだろうな・・・」と酔った頭の中で考えていた。
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