稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

老いを感じた、五ヶ所城址「鍛錬の段」

2018年08月28日 | 剣道・剣術
昨日は愛洲氏顕彰祭・剣祖祭の事を書いたが、
自分的には少々、いやかなりショックだったことがある。

駐車場に車を置き、「愛洲の館」の道場で着替え、
それから「鍛錬の段」と名付けられた急な階段を登って五ヶ所城址へ向かうのだが、
この階段がけっこう辛く感じるようになったからだ。



以前からきつかったが今回は完全に息切れしてしまった。
暑いせいもあるのかも知れないが、いや以前はもっと楽に登っていたはず。

戻ってネットで何となく「ロコモ何とか」という記事を見て、
年を取ってから急に運動をするのも良くないとか何とかかんとか書いてある。

で、「ロコモ度テスト - 立ち上がりテスト」というのがあった。
楽勝の気持ちでやってみたら、40センチの片足がまったく出来ないのである。

まったく出来ない!



いやはやショックである。足はすでに爺さん化してるわけだ。特に左足が駄目だ。

剣道をずっと続けているので、人よりは筋肉に自身があったのだが、
それは剣道で使う限られた部分の筋肉しか鍛えていなかったのではないか?

そういやこの10数年、車で通勤し、歩くことも少ないし、
他の運動もしたことが無いし、足の筋肉はかなり低下しているのかも知れない。

サラリーマン通勤時代は片道30分の電車は立ってたし、
難波から心斎橋まで片道2キロは歩いていた。
会社でもエレベーターはなるべく使わず階段で上り下りした。

最近、腰痛が慢性化しているのも、背筋ばかりが鍛えられ、
腹筋やその他の筋肉とのバランスが悪くなってきているのだろう。

ふと思い出す。

30年ほど前、日本武道館の武道学園に通っていた。
九段下から武道館まで、けっこう長い坂道を上がる。

ある日、ふと前を見ると、
目の前の防具を担いだ人が、猫背で、ゆっくりゆっくり坂道を登っている。
後姿がやけに貧相に見えた。

たちまち追いつき追い越して振り向くと、
いつもコテンパンにされる強い七段の先生だったのだ。



考えてみると今の自分はその先生の年に近づいてきている。
いやすでに越してるのかも。

いくら剣道で頑張ってみても基礎体力は落ちてきているに違いない。
剣道や剣術だけをやっていては駄目なのでは無いか?
いまにそのうち要介護で足腰立たなくなるのではないか?

そう思うと居てもたってもいられず、今も仕事の合間に運動をしている次第。

せめて「ロコモ度立ち上がりテスト」で、
40センチの片足が出来るところまでは頑張ってみるつもりである。

マジで、えらいこっちゃ!
コメント
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