稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

No.29(昭和61年10月4日)剣と禅とについて

2018年10月31日 | 長井長正範士の遺文


○禅について
禅は実地の修業が第一であること。即ち自分を悟る。この悟りが禅であると言える。

従ってどんな苦しみがあっても、その苦難を乗り越え、
本当の自分に目覚めなければ禅の意味がない。
然し悟ったからと言って、これで良いと止まっておっては何もならない。

禅宗の修行は更に更に奥深く、道は遠く広く尽きる所なく、
終生未来永劫に修行を積み重ねてゆかなくてはならない。
そこで公案をもって、これでもか、これでもかと実際の修業をさせるのである。

故にこの考案は禅宗の宗旨としては権威ある法則と言えよう。
即ちこの公案は禅宗の祖師が定めた法で、生死の大事を究決するにある。

禅宗の修行の根本は自分の私心の一心でなく、
大宇宙に充満している一心であり、これを佛心と言うのである。
この佛心をわがものにしたところに成佛があるのである。

これは決して遠くに求めるのじゃなく自分の持っている一心の姿を悟って、
それを充分に働かさねばならない。と説いてある。

悟りは一言で言うと、スカッとしたものである。

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この悟りについて昔から作り話がある。

山中で樵(きこり)が斧で木を切っておったところ、
近くに“さとり”という妖怪がおって、樵にいちいち、
そんな切りかたじゃ切れんじゃろとうるさく言うので樵は腹をたて、
何をぬかすかこの化け物めと斧を振り上げ、たたき切ってやろうとすると、
その化け物はその直前に、いち早く察知して、
今俺を切って殺そうとしているんだろうと言うので、
樵は相当頭に来て、よし今度こそは本当に叩き切ってやろうと思った瞬間、
またしても、今俺を叩き殺そうと思ったろうと言うので、
樵はこんな奴に相手になっておっては仕事がはかどらないから、
もうあきらめて、せっせと木を切り始めたが、
何の拍子か振りかぶった斧の先が外れ飛び、
偶然にも傍におった化け物の首にぐさっと刺さり化け物は即死したのである。

樵が無心に振りかざした斧の先が飛んだのであるから、
さすがの“さとり”も無心の技には勝てなかったという話である。
これは悟りと言うことをこの作り話でよく判るように物語っている。
味わうべきである。

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○剣禅一如について
先ずこの言葉は徳川時代から言われて来たと伝えられている。
将軍が柳生但馬守と沢庵に「極意を見せてくれ」と言われたので、
まず但馬守が小雨の降る庭の梅の木の枝を縁側からサッと飛び降りて、
抜く手も見せず斬りとり将軍に見せた。着物もあまり濡れておらず、
その早わざに将軍はさすがだと誉めた。

今度は沢庵、おもむろに起ち上がり縁側から降りて下駄をはき、
傍に立てかけてあった番傘をさし、ゆっくりと梅の木に近づき、
手頃な枝を一本折って、雨に少しも濡れず静かに上にあがって来たのである。

これを見て将軍は「貴僧の極意とはこのようなやり方がそうであろうか、
ちと判りかねるが」と言ったので、
沢庵は「早わざには危なげがある。自然にはあぶなげが無い」と返事したと言う。
将軍も真の極意はここにあると感じいった。

但馬守も同感し、それ以来、剣禅一致、剣禅一如の言葉が生まれたと言う。

(以下続く)
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なんば養正会で稽古(2018年10月29日)

2018年10月30日 | 剣道・剣術
場所は大阪は難波の大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)。
なんば養正会。大人の稽古は19時~20時15分まで。
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なんば養正会のホームページ。(管理人は私です)
http://www.doujyo.net/youseikai/
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一ヶ月に2回の(自主的な)ノルマの達成のため。
こういう目標を作っておかないと本当に行けない。
今夜も18時過ぎに出荷を終って急いで準備して出かけた。
しかし自然渋滞と故障渋滞で1時間近くかかってしまった。
高速道路の渋滞でヤキモキするのは嫌なものだ。

本日、稽古は途切れず、稽古中の写真は無し。



(1分半程度の回り稽古、手前は別枠で初心者指導)


(終了後の整理体操、入り口側)


(終了後の整理体操、中央)


(終了後の整理体操、奥側)


【感想・反省点】

地稽古のみ45分。10人ほど。
もう少し早く出て、せめて回り稽古から参加したいものだ。

Y下六段(ママのほう)には、脇腹を打たれたので、
次に返し胴を打ったら垂れに当たってしまった。痛そう。
返し胴が外れる時は竹刀を回して打っている時だ。反省。

F田三段には小手摺り上げ面と出小手を教える。
一応は出来る。あとは実践あるのみ。

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帰りは難波から深江橋のギョウザ屋に電話して持ち帰り予約。
15分ほどで到着したら準備されていた。4人前1280円。
王将より少し高めだが、ここの餃子はたまに食べたくなる。

家に帰ると袴を忘れてきたことに気付く。
副会長のS井さんからメールが来たので保管をお願いする。

本日の稽古、残心足らず。


(深江橋のギョウザ専門店「チャンピオン」)


(ギョウザとビールのために稽古しているようなもの?)
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四條畷市南野、龍尾寺(2018年10月28日)

2018年10月29日 | バイク・クルマ
天気が良いのでバイク(スズキバンバン200)で出勤。
いつの間にやら日曜日は出勤日になっている。
月曜日に持ち越すと処理し切れない仕事があるからである。
日曜日の出勤は天気が良くて荷物が無ければバイクにしている。
ほんのつかの間の休日気分である。

先月(9月23日)は四条畷市の御机神社に寄った。
きょうは川むかいの龍尾寺である。

境内は小さいが手入れが行き届いている。
足元の苔も見事で紅葉のシーズンは良い写真が撮れそうだ。


(石段の前にバイクを停めた)


(石段は50mぐらい続いている)


(途中の木陰から大阪平野を望む)


(登りきると小さな石仏が出迎えてくれる)


(手入れの行き届いた境内である、苔を踏まないように石の上を歩く)


(龍尾寺の伝説)


(龍尾寺の由来)


(最後に自画撮り)


(仕事は19時頃まで、冷えてきたので重ね着をして帰った)
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往馬玄武館と宝剣会の稽古(2018年10月27日)

2018年10月28日 | 剣道・剣術
午前中は、同門のK芦先輩(五段)を誘って生駒市武道館の稽古へ。
この稽古は非登録の「往馬玄武館(いこまげんぶかん)」という稽古会で、
奈良尚武館、雲耀館のメンバーが中心になっている気楽な稽古会である。

9時半~11時過ぎまでの稽古だが、最近は9時半前には稽古が始まることが多い。
基本稽古が嫌いな私は10時頃に行って、回り稽古から参加する事が多いが、
きょうは同門K芦先輩のエスコートのため9時前には到着した。

参加者は9人。A藤七段がお休みなので指導は私が任された。
基本稽古に重点を置き、途中で色々な注意を挟む。
これはすべて師匠(誠先生)から木曜会で教わった内容である。

基本の後は2分間の回り稽古。
休憩を入れて1分間の「気を抜かない回り稽古」で終了。

事務所で軽く仕事をして、割れた竹刀など修理。

夜は同じ生駒市武道館で宝剣会の稽古。
参加者は4人と少ないが、猛者揃いなので結構ハードである。
案の定、石丸師範には文字どおりボコボコにされた。
(宝剣会は撮影禁止である)


(生駒市武道館の稽古会「往馬玄武館」の稽古風景)


(夜は同じ生駒市武道館で宝剣会の稽古、撮影禁止なので入り口にて)


【感想・反省点】

往馬玄武館(いこまげんぶかん)の稽古では、
先日の審査で五段を落ちた者が2名、11月の六段審査を受ける者が2名なので、
審査向きの注意点を織り交ぜての指導稽古に徹した。
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遠間触刃で発声すること。交刃の間以降で発声してはならない。
自分の打ち間を知り、そこから体勢が崩れない打ちをすること。
待って打つのではなく、打つも捌くも自分から一歩入ること。
残心は肩残心もしくは引き残心で目付けを離さないこと。
(一部の人には乗り残心もやってみせた)
返し胴は前ではなく横に捌くこと。
技が決まらなくても「自信を持って打った」と表現すること。
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たまにしか行かず、短時間であれこれ指導したので、
さてどこまで理解してもらえたかどうか気に掛かるが、
ともかく稽古では課題を明確にし、課題の克服に努めて欲しいと思った。

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宝剣会の稽古では近間難剣強剣の石丸師範と10分を超えるような稽古をした。
「手先で打たず足腰を使って思い切って打ち込め」とは言われるが、
それをやると「待ってましたと」ばかりに返し胴を打たれる。
防ぎ上がった右小手を斜に打ったり、逆胴を打ったり、二段三段に打ったりするが、
いずれも自分が思い描くようなキレイな剣道では無い。
まだまだ悩みは続くのである。

A山七段には追い込んで面を打った時に、下からの上げ小手をいただいた。
A山七段も待って防いで返す剣風なので、引き出すような技は難しく、
あの手この手を繰り出しての乱戦となってしまう。ああ難しい。

N村五段は引き出せるのだが、防ぐのが上手いというか身を縮めて防ぐので、
これまた有効打突にするのが難しい。いつも返し胴か出小手しか打てない。
身を縮めて防ぐタイプに面を打つにはどうしたら良いのかという研究が続く。
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剣道初心者への不適切な指導について

2018年10月27日 | 剣道・剣術

(写真は本文とは関係がありません)

最近は初心者や中級者の指導にたずさわる事が多くなり、
少ない稽古時間の間にいかに効率よく指導を行うか、
指導内容や方法についてあれこれ考えることが多くなっている。

人によって理解力の差や得て不得手、すでについてしまったクセがあるので、
人それぞれに応じた個別指導が必要で、試行錯誤しながら実施している。

たびたび、初心者に対して不適切な指導を見かける。
自分よりもはるかに年配古参の先生のために異論も言えない。
ここで「覚え書き」として、少し憂さ晴らしをしておくことにする。

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1)中段の構え
中段の構えは「一足一刀の間合において、
剣先の延長が相手の両目の中心または左目の方向である」が正しい。
初心者にはまずこの中段の構えを第一に教えなければならない。

しかしながら「試合では剣先を合わせたら相手に動きを察知される」からと、
「剣先は水月に向けたり、相手の中心から外して構えろ」と言う指導者がいる。

審査では「構え」も重要な要素である。
変な構えはさせるべきでは無い。
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2)発声(声・気合)
触刃交刃より先では発声しないほうが良い。息を吸う時に隙が出るからである。

しかし、初心者や中級者に「打ち間に入る時には声を出すべし」と教えてしまう。
触刃、交刃から、一足一刀の間に入り、そこから「ヤア!」と発声しながら、
剣先を相手の胸や咽喉元に付けて一歩入り、そこから面を打ってしまうのである。
理由は「相手を驚かし、居付いたところを打つ」のだそうだ。

理由はわかるが初心者に教えるべきでは無い。
よほどの力量の差が無ければそのような攻めは通じないからだ。
むしろ「隙」になることを教えるべきだ。
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3)打ったあとの振り返り方
打ったあとは、抜けた後、出来るだけ小さくクルリと回って相手に正対して構える。
このため、回る際には竹刀を垂直に立てて回るとスムーズに回り易い。

しかし「打ったそのままの姿勢のまま回れ」と指導してしまう。
(左足を軸にして回れとも言っていたが、さすがにそれは勘違いだと思う)
そのままの姿勢(竹刀を伸ばしたまま)では、大回りになるし遅いし不恰好である。

なお、回るときは右足を軸にしてすばやく一瞬で回る。
足を踏み変えて左足を大きく出しながら右足軸でクルリと回るのがコツである。
振り返ったら足幅が大きくなっているので出た右足を引いて構え直すと見栄えが良い。
(この時には遠間になっていること、そして右足左足と前に出て間合いを詰めるのだ)
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4)素振りで剣先を水平より下げないということ
基本は振りかぶった竹刀(木刀)は水平より下に下げないのが基本である。
しかし、大素振りの時など背中に竹刀が当たるまで振りかぶる場合がある。
肩の可動域を大きくし、力強い打ちを生み出すためのものだ。
こういった、いわゆる「大素振り」の時に文句を言われても困るのである。

同様に、正面打ちで、わざと大きく伸びやかに打つ稽古もする。
この時も伸びやかさが大事なので「水平より下がっても良い」としている。
わかってやっている事なので文句は言わないで欲しい。
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5)打ち込むときに「膝から前に出ろ」と教えること
右足が上に上がって打ち込むクセを直すために「膝から前に」という事はある。
しかし膝から前に出た結果、膝から下が遅れるため、
結果として右足が蹴り足になってしまうクセが付いてしまうことがある。

右足は、つま先が床を滑るように前に出すのが正しい。
床すれすれに前に出て、最後に前に倒れこむ身体を支えるため、
最小限に右足を上げて「トン」と床を踏むのである。
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6)遠い間合いから打ち込ませること(10月29日追記)
初心者ではあまり無いが、中級以上の者に遠い間合いから打ち込ませる。
つまり一足一刀の間から一歩入って打つのが打ち間なのに、
交刃の間、あるいは触刃の間から「そこから打て」と言われる。
無理やり打とうとすると身体が前傾し、捻じれ、腕が伸びきった打ちになる。
本人が「いくらなんでもこりゃ無理」と思うと継ぎ足や歩み足で打つクセがつく。
継ぎ足や歩み足を使うクセがつくとまた叱られる。

結局は自分で自分の打ち間がサッパリわからなくなり、
自信が無いまま間合いにジリジリ入って行って、
「相手が動いたら打つ」という安易な剣道に陥ってしまう。

「遠間で打て」は、指導者本人は打てないのに平気で言う場合が多い。
打てる見本が完全な継ぎ足だったという例はあまりに多い。

打てる指導者もいるにはいるが、そんな例は特別で、
それはそれで指導者の自己満足でしか無いと思うのだ。

姿勢正しく、自分の打ち間から、しっかり打てるようになってから、
徐々に打てる間合いを広げていくべきである。
焦らしたら剣道がイヤになる。
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いったん付いた悪癖はなかなか直らないものである。

以上、1)から 6)まで、
いずれも間違いでは無いが、時と場合と、人(レベル)を見て、
状況に応じて使い分けしなければならないと問題である。

(この項は加筆訂正しつつあります・悪しからず)
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打った後の間合いを意識する(木曜会、2018年10月25日)

2018年10月26日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
今年37回目。参加者20数名。

来週(11月1日)は学校の都合でお休み。


最初は面を着けずに竹刀だけ持って集合。
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沈み込んで切り返しをしたり、飛び上がって切り返しをする者が案外に多い。
もし六段審査、七段審査に切り返しを入れたら落ちる者も多いのではないか?

切り返しは床に対して平行移動で。
出来ない人は大きく「歩み足で行う切り返し」で矯正する。

「歩み足」を使った切り返しは、
左面(向かって右)は右足出して振り上げて左足引き付け揃えて打ち、
右面(向かって左)は左足出して振り上げて右足引き付け揃えて打つ。
後退はこの逆で、
左面(向かって右)は左足出して振り上げて右足引き付け揃えて打ち、
右面(向かって左)は右足出して振り上げて左足引き付け揃えて打つ。

足をすばやく引き付けて打つことがポイント。
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以下、私は別枠で、初心者O野君の指導ゆえ、
部分的に聞き取れた部分のみ書き記す。

摺り上げ面、表からの小手、裏からの小手、返し胴についての指導は、
文章に出来ない(というか難しい)ので割愛する。
(やはり実際に「誠先生の剣道教室」を受けないとわからないと思う)

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打つ前、打った時、打った後の形が変わらない打ち。
そういう「形」を作る意識を持って稽古すること。

打ってから振り返って構えるときは必ず間合いを開ける。
そこから触刃、交刃、一歩入る、さらに入る場合もある。そこから一気に打つ。
打ったら肩残心、あるいは相手から目付けを離さない。剣道形七本目と同じ。
目付けを離さないから間合いがわかる。
相手と剣先を交わるのではなく、一歩入ったら交わる間合いで構え合う。
そうすると審査員から見ても「余裕があるなあ、円熟性があるなあ」と映る。

打って、そのまま通り過ぎて相手を見ないと、振り向いて間合いが開き過ぎたり、
逆に間合いが近くてすでに交刃の間になっていることがあるが、
それでは審査員から見ても「何やってるの?」ということになる。

触刃、交刃までは、竹刀が交わるところが中心と考える。
そこから一歩出るときに鎬で中心を割るように入る。


(相手をよく観察して、すっと入って足を出して打つ)


【感想・反省点】

初心者指導は早素振りならぬ超遅素振りから。
まずは形を作ることから。もうこうなると焦りはしない。

手を振り上げ準備に入る。
右足を出しながら手を振り下ろし始める。
左足を引き付けると同時に手を水平に伸ばす。
(打ち切り感覚をつけるため)

左足を引きながら手を振り上げ始める。
右足を引き付けながら肩を垂直に伸ばす。
(足の引き付けと同時に完了させる感覚をつけるため)


(振り上げたところから足を出しながら振り下ろし始める)


(打った後、両腕は床に平行にと言っているが、気を抜くと下がってしまう)

最後は竹刀を持ってやってみた。
少し早くすると手と足がバラバラになるので、
また超スローな早素振り(遅素振り)に戻って繰り返した。

でも前回よりはかなり上達している。
一歩ずつ前に。前進あるのみ。
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長正館定例剣道稽古(2018年10月24日)

2018年10月25日 | 剣道・剣術
大阪市東住吉区の矢田中学校の体育館で19時半から。
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【長正館練習生募集中】
初心者、経験者を問わず練習生募集中。
レベルに応じて個別指導を行います。
詳しくは長正館ホームページまで。
http://www.doujyo.net/choseikan/kendo-nyuukan.htm
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七段3名、六段1名、五段3名、二段1名、初段1名、子供2名の計11名。

19時過ぎから剣道形稽古。

19時半から準備運動、素振り、礼をして基本稽古、自由稽古、21時過ぎ終了。
今週も先週に続いて快適な気候である。暑くもなく寒くもなく。


(K部五段とS口二段の剣道形稽古)


(準備運動)


(素振り)


(礼をしたあとは切り返しと基本稽古)


(Tちゃんには井上館長の指導)


(F六段とH井七段)


(H井七段とI口初段)


(同じく)


(K川五段とK部五段)


(H井七段とS口二段)


(切り返しをするK芦五段)

 ※振りかぶる時に、ややそっくり返り、右足を蹴るように前に出るクセがある。


(同じく)


(K林君を特訓するF六段)


(挨拶で個別指導を受ける)


(外に出ると、少し霞がかかった「おぼろ月」の満月だった)


【感想・反省点】

K川五段は、五段に合格してから少し余裕が出てきたように思う。
今後大きく伸びると思う。

Tちゃんは次回から面着用の許可が出た。
正面打ち、小手面打ち、切り返しもきれいにこなす。
良い剣士に育っていくと思うと楽しみである。

「面を打つ」が本日の自分自身の課題である。
しかしF六段には面が打てない。
21日の月例稽古では無理に打とうとすると姿勢が崩れたので、
自分から間合いに入って打ち込むように意識してみた。
ガチャンコが多くてお互いが決まらない。
何か見えてくるまで継続するのみである。
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1年半ぶりに焼き芋焼いたんや

2018年10月24日 | 食べ物の話など
夜明け前かな? 今朝、お母んの夢見てねえ。

お母ん、寝込んでたはずやのに起きてて、
「なんや誠か、元気にしてたんか?」なんて言ってた。

ほんでけっこうお母ん元気そうでね。
髪の毛も黒いし、少し若い頃のお母んやった。

なんか無性に甘えたくなって抱きついて、
「お母ん、会いたかったんやで」って言ったら涙止まらんようになって。

うん、もちろん夢の中やけどな。正直な気持ちやで。

お母ん、生きてたら91歳のはずやなあ。

お母んに褒めてもらいたくて、焼き芋だけはおいしく焼ける。
暇があったら焼き芋作っては持って行った。

お母ん、最強や!
お母ん居なかったらワシは頑張れん。

お母んの夢見て、きょうは芋買うてきてしもた。
1年半ぶりに焼いた焼き芋、お母んに食わしたいなあ。




(1000Wと500Wを使い分けて、1時間半かけてじっくり焼く)


(鳴門金時を買ったけど、普通の芋でも旨い)
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新幹線に喫煙席があったなんて!

2018年10月23日 | つれづれ



(10月20日、京都駅の12番線ホームにて)

切符には「のぞみ308号、東京行き、15号車5B」とある。

のぞみ308号に乗車した瞬間に煙草の臭いに気がついた。
気がついたが、気のせいだと思って、ともかく自分の席まで行ったのだ。

網棚は一杯で、妙な箱が邪魔をして乗せにくい。
(あとから空気洗浄機ということに気付いた)

違和感を持ったまま、荷物は少し離れた場所に置いて自分の席に座った。

ふと前を見ると煙草の煙が立ち上っている。数箇所。
「あ!間違えた!」と思ったがもう遅い。ここは喫煙可の車両なのだ。

間違えたのも無理は無いのだ。

切符は京都駅で自動販売機で購入した。
どこでもいいやと思って「おまかせ」で1枚買った。それが喫煙席だったのだ。
まさか新幹線に喫煙席というか喫煙車両があるなんて夢にも思っていなかった。

車掌さんに禁煙車に席を替わりたいと申し出たが
「あいにく本日は全席満席です」と言われた。

ならば自由席と思ったが、自由席は1~3号車。
ここから12車両も歩かなくてはならない。

大きな荷物(胴着、袴、鬼篭手)の入ったバックと木刀を持って、
満席の車両を12車両も移動しなくてはならないのか・・・としばし迷ったが、
隣の人が煙草に火を点けたのを見て意を決し荷物を持って移動し始めた。

隣の14号車に行くと空気がキレイなのを感じる。
これなら12車両歩いても価値はあると思ったほど。

すると先ほどの車掌さんが「空いてる席に座ってていいですよ」
「ただし名古屋から人が来たら代わってください」と言ってくれた。

幸い14号車に席が空いていたので、窓際に座らせてもらった。
名古屋で一回立ったが、近くの通路側が空いていたので座り直して東京まで。

今回は良い勉強になった。
それに禁煙席に座れて良かった。
もうお任せで切符を買うのは止めにしたい。

帰路は慎重に確認して切符を購入した次第。


(15号車の5Bの席だった)


(これはお借りした画像、空気洗浄機と思われるボックスが網棚に設置されている)

私が乗った車両はほぼ満席状態でスモッグのように薄ぼんやりと曇っていた。

画像は下記サイトからお借りした。
(いつもなら写真を撮るのだが動転して撮影しなかった)
https://blogs.yahoo.co.jp/syunsyunmaru_mori/46349819.html


(隣の14号車は禁煙車両で、いくつか空席があった)
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長正館月例稽古(2018年10月21日)

2018年10月22日 | 剣道・剣術
長正館の月回の日曜稽古を「月例稽古」と呼ぶ。
東住吉区湯里小学校の体育館。
私は法要と旅行で2回休んだので久々の参加である。

17時~18時は一刀流、18時半~20時が剣道稽古の予定だが、
とりあえず19時半まで・・としようと決めた。

一刀流は井上館長も交えて4人で刃引の稽古。
後半は剣道形稽古と理合についての剣道談義になってしまった。

剣道稽古は全部で10名。
長正館8名と出稽古2名だった。
K藤五段が足を痛めているので写真を何枚か撮ってもらった。
写真は嘘はつかない。自分の悪癖を記録している。


(まずは来ている者だけで準備運動)


(続いて素振り)


(K芦五段と私、自分の稽古姿は珍しい)


(F六段と私、返し胴)


(お互いに崩れる場面がいくつかある)


(打っても、思っているような打ちになっていない)


(F六段のほうが懐が深く面が決まらない)


(井上館長とK野三段)


(F六段と、初めて参加したM田三段)


(F本六段とM三段)


(井上館長とI口初段、少し右手で引き上げている感じがする)


(井上館長とI口初段、全体的にはかなり良くなってきた)


(F本六段とK芦五段)


(K芦五段の構えの右手拡大図、竹刀を横から握っている)


(F本六段と井上館長、91歳とは思えぬ攻めの姿勢である)


(I口初段とK野三段)


(脹脛・ふくらはぎを痛めてほぼ見学していたK藤五段)


【感想・反省点】

写真を撮ってもらうと自分の駄目な部分がよくわかる。
構えは良いが、打ち合うと姿勢が崩れまくりである。

F六段には自分の打ち間まで入って打とうとするが、
打ち間に入る前に打ち込まれてしまい、それを捌くから姿勢が崩れる。

体力的に余力があり、どんどん自分から攻めている場合は良いが、
少しでも弱気になったり息が上がるとバタバタしてしまう。
打たれることは無いのだが、はなはだ不本意な剣道になっている。

時々は誰かに稽古姿を撮ってもらいたいものだ。
安いビデオカメラでも買おうかな。
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禮楽堂まで小野派一刀流宗家訪問(2018年10月20日)

2018年10月21日 | 剣道・剣術
長正館は笹森順造16代宗家から昭和47年3月に認可を受けた禮楽堂大阪支部道場である。
前宗家である17代、笹森建美先生が昨年、2017年8月15日に亡くなり、
新しく第18代宗家に、矢吹裕二氏が道統を継がれたのでご挨拶にうかがった。


(待ち合わせに時間があったので靖国神社と遊就館に寄った)


(渋谷駅でタクシー待ち)


(駒場エデン教会、禮楽堂の前で)


(矢吹裕二宗家と井上勝由長正館館長)


(稽古の始まり)


(禮楽堂の稽古風景)


(川上一夫先生の小卍大卍の説明と指導)


(同じく)


(恒例の集合写真)


(川上先生を囲んで)


(神夢想林崎流宗家 石崎徹氏と小野派一刀流宗家 矢吹裕二氏)


(帰りは大雨で傘を持たないので、禮楽堂から胴着を着たまま奈良まで帰った)


【感想・反省点】

大きく世代交代した禮楽堂の稽古は、以前に増して活気があるように感じた。
やはり若いというのは良いものだ。技も大きく鋭さを感じる。

今回はあえて稽古に参加せず見取り稽古に徹した。
禮楽堂と長正館は技の遣い方が若干異なる。
稽古に参加すると「合わせよう」の意識が強まり理合に集中出来ないのだ。
所作の違いは小さなことだ。理合だけは合わせなければならない。

特に古参の川上先生が指導されるのを一句一挙動見逃さぬようにしていた。
色々思うところがある。今後の長正館での指導や自己研鑽に務めたい。

世代が変わったので市川の宏道会、警視庁の松元会との交流も復活したようだ。
将来が楽しみである。禮楽堂を中心とした小野派一刀流の繁栄を願う次第。
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猫の「みぃちゃん」

2018年10月20日 | うちの猫の写真
我が家に猫は3匹いる。
星ちゃん、月ちゃんは2014年の夏前に、里親募集で貰い受けた姉妹猫。
2014年の1月に19才で死んだ「こたろう」のペットロスを埋めるため。

3匹目が「みぃちゃん」で、大東区役所の近くで母猫に置いてきぼりされ、
保護した、なんば養正会の会長が無理やり私に押し付けた子猫である。
2015年の5月のことだ。

野良猫育ちで少し野性味の残ったお転婆な猫だったが、
最近は時々甘えてくれるようになった。

ほぼ毎晩、食事中の私の膝の上に乗ってくるのだが、
みぃちゃん、重いし、片手で支えてるので食べづらいのが難点である。

撮影はいずれもソニーの、NEX-3。
データは面倒なので割愛する。


(2015年5月に我が家に来た時のみぃちゃん)


(不安でいっぱいだった頃)


(最近のみぃちゃん、夜は私の膝の上でくつろぐのが日課である)


(しかしながら、みぃちゃんは巨体で重いので長時間はつらい)


(毎朝ブラッシングしてやる この写真はそのあとの毛づくろい)


(ずっしりと重い重量級だが案外と気が小さい)
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心を打つ剣道(木曜会、2018年10月18日)

2018年10月19日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
今年36回目。参加者30名近く。

以下、引続き、別枠で初心者O野君の指導ゆえ、
部分的に聞き取れた部分のみ書き記す。

最初の集合礼にて、山岡鉄舟「心外無刀」の話があった。
誠先生(佐藤誠教士八段)の剣道教室よりコピペしておく。
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「心外無刀」(しんがいむとう)
「心の外に刀なし」とい言うこと。
剣道は、「打ちたい、打たれたくない。勝ちたい、負けたくない。」と思う心が一番持ってはならない心だと言われています。しかし、誰しもがこの心に陥ってしまいます。その中でも「打たれたくない」と思う心が自分の剣道を醜くしてしまうんですよね。山岡鉄舟は、「無刀流と称する説」の中で、「優劣ある時は無敵にあらず」と言っています。これは、相手が強うそうな優者である時は、心身が硬直し伸びやかな技が出ず、一方相手が弱そうで劣者の時は、心が伸びやかにになり、太刀は思うままに動く。それは心の中にこれなら思うままにやれるぞという心が働くからである。このことは、剣道は心がすべてであり、その他には何もないということを示しているわけである。と言っています。また、鉄舟は、「無刀流剣術大意」の中で、一、無刀流剣術は勝負を争わず、心を澄まし胆を練り、自然の勝利を得ることを目標とする。と言っています。心清らかで、潔い剣道を実践するには、ここのところが非常に大事であり、適正な姿勢、充実した気勢で、捉えた機会に身を捨てきった技を出し、相手からの応酬に対応できる残心を示し「打った、打たれた」でない「真善美」のこもった「気剣体一致の技」を目指すことが「無刀・無敵」の境地に近づくのではないでしょうか。「勉旃勉旃」
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呼吸法の切り返しで息をつかずに打つ稽古は、
一呼吸で連続して技を出す時のスピードを養う上で重要である。

竹刀を速く当てようとしてきた者は、どうしても手が先で足が遅れたり、
左足を一回引き付けてから打つという身体になってしまっている。
youtubeを見ていると古武道の動きでは起こりが見えない動きがある。
(ナンバ歩きのような膝を抜く初動で自分の身体を寄せていく)
起こりを見せず、相手が反応出来ない打ちを研究して欲しい。

強く打つにはそれなりの間合いまで入らないといけない。
速く打とうと、遠間から前傾して打つと打ちは弱くなる。
自分の打ち間までしっかり入って(直線的にならず)左手を上げて打つ。

打った瞬間に顎(あご)を引き付けると左足が残らない。

遠間触刃、そこから自分の打ち間に入って、しっかり足を出しながら打つ。
あるいは膝だけ動かし(膝を少し緩める感じ)て打つ。

触刃交刃、一足一刀の間で中心を取ろうとすると警戒されて打たせてくれない。
足を出し、打とうとする瞬間に中心を取るという工夫をして欲しい。

試合ばかりやってきた者は、相手の構えの隙を狙うので、
相手と竹刀を交えないようにするタイプの人が多い。
しかしそれでは「相手の心を打つ」ことは出来ない。

構えの隙を狙って竹刀を外して攻めるのではなく、
相手と竹刀を交えて、相手の打とうとしたところや、守ろうとしたところ、
あるいは居ついたところを攻めて打つ、すなわち心を打たなくては駄目である。

「小手面」という技は無い。
渡りの小手面ではなく、小手が決まらなかったらさらに面に行く。

打って、相手を見失うことが無いように。
肩残心(擦れ違う時に振り向く)、乗り残心(上に乗って押し込んでいく)、
あるいは引き残心(当たった瞬間に引いていく)をするべき。

審査では、つばぜり合いをしている時間は無い。

返し胴は返すほうが一歩入ること。待っていては返し胴にならない。
前に抜けようとぜず横(角度は90度)に抜けること。
力いっぱいに打とうとすると抜けなくなる。
相手の竹刀を受ける時は、右足を真横に大きく出すことがコツ。

面の着装は、物見の真後ろで面紐を結ぶように。
面垂れは形を作ると格好が良い。


(切り返しや基本打ちも手を抜かないこと、気を抜かないこと)


(前傾して手先だけで打たないように)


【感想・反省点】

初心者指導については、思うところがあって早素振りをさせてみた。
O野君はまったく早素振りが出来ないことに気付いた。
よし、ならば、早素振りから手と足を一致させようと判断した。

いきなり早素振りは出来ないので、竹刀を振り上げ、前進して正面打ち、
振り上げながら後退するという一挙動の早素振りならぬ遅素振りから始める。
前進で面、後退で面という素振りに慣れているせいかなかなか出来ない。
慎重にゆっくり褒めながら励ましながら手と足が一致させる練習である。


(竹刀を持たせると益々一致しないので手だけで練習)


(床の青い線と緑の線の間は溝であるという意識で飛び越える一挙動の遅素振り)

まだまだであるが、ようやく終わりごろに手と足が一致し始めた。
「家で自習するように」ということで終了。来週は続きをやるつもり。
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長正館定例剣道稽古(2018年10月17日)

2018年10月18日 | 剣道・剣術
大阪市東住吉区の矢田中学校の体育館で19時半から。
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【長正館練習生募集中】
初心者、経験者を問わず練習生募集中。
レベルに応じて個別指導を行います。
詳しくは長正館ホームページまで。
http://www.doujyo.net/choseikan/kendo-nyuukan.htm
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七段3名、六段2名、五段3名、三段1名、二段1名、
子供2名(うち初心者1名)の合計12名。

14日の審査でK川氏が五段合格。おめでとう!

19時半から準備運動、素振り、礼をして基本稽古、自由稽古、21時過ぎ終了。
気温も低く湿度も高くないので快適な稽古日和である。
初心者には手の空いた者が打ち込み中心の指導稽古とした。


(早く来た者は剣道形稽古)


(剣道形の輪が広がる)


(準備運動、素振りはF六段の号令で行う)


(たまには自撮り)
※後ろの竹刀は剣先を上にしているが、これは長正館の伝統である。


(礼のあとは切り返しと基本稽古)


(その間に井上館長は初心者の指導を行う)


(K芦五段とH井七段)


(C六段とH井七段)


(S口二段とC六段)


(面取れ~!)


(指導陣)


(井上館長91歳)


(稽古終了後に夜空を見上げる)


【感想・反省点】

「相手より先に準備完了」が本日の自分自身の課題である。

高段者では、H井七段、F六段、C六段と稽古した。
少しでも「待ち」の気持ちになると技が遅れるのが自分の欠点である。
で、少し強引気味に自分から間合いに入ることを意識した。
空回りしたりして、なかなかうまく行かないが前回の稽古よりは改善されたかと思う。

K川さんが五段合格したのは本当に良かった。
腕前はあるので自分の課題を克服してさらに精進して欲しい。

稽古終了後、S口二段には、
右足は、なるべく低空飛行で床を滑らすことを指導した。
最初から上げてしまうと相手から起こりが見えやすく返し技も出来ない。
この「右足滑らし低空飛行」は我が師匠からの伝授である。
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新幹線の“体感研修”見直しを検討 JR西日本(2018年10月16日)

2018年10月17日 | 詐欺、迷惑、防犯、防災、危機管理
YAHOOニュースより


https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20181016-00000028-ann-bus_all

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JR西日本がトンネル内で新幹線の風圧を社員に体感させる研修を行っていた問題で、JR西日本はトンネル内の研修も含めて見直しを検討していることを明らかにしました。JR西日本は毎月、トンネル内の通路に座り、新幹線の走る時速300キロを体感する社員研修を行っています。この研修について、石井国土交通大臣は「JR西日本に問題意識を伝えている」として、安全性を踏まえた取り組みを求めたことを明らかにしました。石井国土交通大臣:「国交省としては、JR西日本が行っているやり方についてはその効果もさることながら、安全性の確保や必要性についての問題意識を伝えている」これについてJR西日本は、ANNの取材に対して「そのような話は聞いている。それを受けて、より良い研修のやり方や見直しも検討している」とコメントしました。
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この研修は「風速体感研修」などと呼ばれ、上りと下りの線路の間にある幅約1メートル深さ約1メートルの通路に数人がうずくまり、間近を通過する新幹線2~3本の風圧を体感するというもの。2015年に福岡県のトンネル内で起きた部品落下の事故を受け翌年からおこなわれていて、これまでに24回、車両検査の担当者約190人が受けたという。JR西日本労働組合(組合員約700人)は昨年5月以降、中止を申し入れているが会社は応じていない。同様の研修はJR東海が15年度まで約5年間、一部社員を対象に実施していたとしている。

マスコミがニュースで取り上げて賛否両論が出ているようだ。
パワハラ研修、砂利飛んできたら死ぬ、いじめ、愚か、立ったら危ない、前時代的などなど・・・

ちょっと待って欲しい。
これがさほどに大騒ぎするようなことだろうか?

一般の会社でも社員研修で危険な目に遭遇することはある。
交通関係、鉄鋼機械関係、船舶関係、農業や林業、何でも危険はつきものだ。
普通のセールス研修だって、うかうか道を歩いていたら交通事故の確率もあり得る。
危険を認識してこそ、危険に対する備えも心構えも出来てくるものだ。

ましてや今回は車両検査の担当者の研修なのだ。
危険だということを身をもって知り、安全管理に気を配るべき立場の者だ。
「ボルト締め付けの確認などの重要性を学んでもらうのが目的」
というJRの説明に私は何の違和感も持たない。



写真を見ると、ヘルメットに防護メガネ、安全盾まで用意している。
一般の人から見たらとても危険に見えるかも知れないが、
JR社内で検討して安全を確認してこの研修を実施しているのだろう。

体感で心に刻むべき危機意識というものもある。
いくら頭の中で考えていても、わかっていても気の緩むのが人間だ。
「怖い」と感じた恐怖が安全意識の高まりに繋がると思う。

しかしながら石井啓一国土交通大臣の発言にはガッカリした。
羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹くかのごとくである。
JR西日本は独立した企業である。一般企業の社内研修に大臣が口を出すべきではない。
「石井啓一国土交通大臣はダメだなあ」というのが正直な感想だ。
たかだか組合員700名のJR西日本労働組合が騒いだからってオタオタするな!

JR西日本は、今後もぜひ、この「新幹線の体感研修」を断固として続けて欲しい。
実施の方法や、対象とする範囲など、改善すべきことは改善する必要はあるだろうが、
精神論も含めた科学的な安全対策をとことん追求して欲しいと願う。

何でもそうだが「事なかれ主義」で丸めてしまうのは大嫌いだ。
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