言葉というのは文字の組み合わせで意味が変わってくる。
それは当たり前のことではあるが,今さらながら不思議な気がするのである。
「ろくなものを食べていない。」
美食家なのかなんなのかは知らないが,一応,何かは口にしているということであろう。
ところが,
「ろくにものを食べていない。」
だと,好き嫌い以前に食べ物がほとんどないという危機的な状況になる。
「ろくなもの」→「ろくにもの」に続く「ろくぬもの」,「ろくねもの」は日本語として成立しないが,最後の「ろくのもの」はどこかしら意味深な響きがある。
「ろくのもの」とは一体何か。気になるではないか。
アブない表情をした人物がゆらりと立って
「ろくのものを食べていない。」
ゴゴゴゴゴ・・・
と,ものものしい効果音をバックにつぶやいたら,妙な迫力がある。
見るからに邪悪そうな妖怪が,涎をダラダラ流しながら
「オ,オラぁ,ま,まだろくのものを食べていないんダァ・・・」
と言ったら,完全体になるためのパーツなんだな,という感じがする。
長い黒髪が印象的で,真剣を振り回すセーラー服サムライ系女子高校生がクールに
「私はろくのものを食べていないんだ。」
と言ったら,どんなストーリーが背後に考えられるだろうか。その女性は実はこの世の者ではなくて,ろくのものとやらを定期的に摂取しないとこの世に留まれないとか,そんな設定だろうか。
「ろくのもの」。
黙示録と何か関係があるのかもしれない。そんな神秘的な響きを秘めた言葉である。
それは当たり前のことではあるが,今さらながら不思議な気がするのである。
「ろくなものを食べていない。」
美食家なのかなんなのかは知らないが,一応,何かは口にしているということであろう。
ところが,
「ろくにものを食べていない。」
だと,好き嫌い以前に食べ物がほとんどないという危機的な状況になる。
「ろくなもの」→「ろくにもの」に続く「ろくぬもの」,「ろくねもの」は日本語として成立しないが,最後の「ろくのもの」はどこかしら意味深な響きがある。
「ろくのもの」とは一体何か。気になるではないか。
アブない表情をした人物がゆらりと立って
「ろくのものを食べていない。」
ゴゴゴゴゴ・・・
と,ものものしい効果音をバックにつぶやいたら,妙な迫力がある。
見るからに邪悪そうな妖怪が,涎をダラダラ流しながら
「オ,オラぁ,ま,まだろくのものを食べていないんダァ・・・」
と言ったら,完全体になるためのパーツなんだな,という感じがする。
長い黒髪が印象的で,真剣を振り回すセーラー服サムライ系女子高校生がクールに
「私はろくのものを食べていないんだ。」
と言ったら,どんなストーリーが背後に考えられるだろうか。その女性は実はこの世の者ではなくて,ろくのものとやらを定期的に摂取しないとこの世に留まれないとか,そんな設定だろうか。
「ろくのもの」。
黙示録と何か関係があるのかもしれない。そんな神秘的な響きを秘めた言葉である。