傘をささずとも短距離の移動なら我慢できる程度の雨の中,聖地アキバへ巡礼の旅に出た。
予算は何の根拠もなしにとりあえず2万円と定めたのだが,途中で補充したのも含めて4万円近く持っていたはずの所持金が,アキバを去る時には五円玉が一枚しか残っていなかった。
先に寄った新宿で2万円の買い物をしたので,ほぼ予定通りの2万円をアキバで消費したことになる。何にそんな大金を投じたかといえば,それはもちろん,趣味のグッズを大人買いしたのである。
ただし,実際には,本当に大人買いする気でいたグッズ,もとい,パーツのほとんどはは予算が尽きた頃に買う順番になったため,実行できなかった。
というわけで,一応,アキバには3回は行くだろうと漠然と予想していたうち,1回目は当初の目的の半分くらいしか達成できなかったことになる。早いうちにツアー第2回を実施しなければならない。
今回の買い物で最も値が張ったのは,サンハヤトのブレッドボードである。大は小を兼ねるという考えにたって,3,120円で売られていた大きいボードにした。あわせて長いジャンパ線10本組と,短いのがたくさん入っているものを買った。
次に来るのは,とある本で紹介されていたのでつい買ってしまった goot の温度調節機能付き(380℃)半田コテと,たぶんそれに使えるはずの専用コテ台で,それぞれ 3,070円と 1,480円であった。
その次は,去年の梅雨頃からずっと欲しかった太陽電池パネルで,1,800円のそこそこ面積が広いものである。先月末に某大手スーパーにもっと大きいパネルが外用の LED 自動照明のセットで売られているのを見かけて,そのうち買おうと思っていたのだが,先日改めて値段を確認したら5千円近くもするので断念し,その代わりに購入した。夏が近づいたら発電効率を調べる簡単な実験をしてみようと思っている。
同じ 1,800円という値段がかかったのは,1S1588 という,電子工作でよくお目にかかるシリコンダイオードの200本入りである。これぞまさしく大人買いであろう。なんだかんだと消費しそうだったので,矢も楯もたまらず購入した。
今回買いそびれてしまったのは,抵抗とコンデンサという必需品と,これも大量に消費する予定の 2SC1815 というトランジスタ,あとは主にデジタル IC である。2SC1815 は,あるお店で確か100個で1,900円ほどで売っていたような気がするので,今度行ったときに買おうかどうか悩んでいるところである。子供の時にはそんな大量に買うことなど夢のまた夢であったが,今さらながら大人になっんだなぁとしみじみ思う。
必要な数値の抵抗とコンデンサを十分に揃えられなかったのは残念であった。問題はそれだけではなく,新しい電池を買うお金すら残さなかったのは悩みの種であった。
家に帰ってせっかくのブレッドボードでさて回路を組んで遊ぼうというときに,パーツが足りないだけではなく電源もないでは全く話にならない。しかし,こういう工学系のホビーのだいご味は,知恵を絞ってありあわせのものでなんとかするというところである。
僕が抵抗やコンデンサを後回しにしてしまったのは,昔買ったパーツがいくつか残っていたからである。そうした在庫をきちんと確認せずに買い物に行ったのは失敗だったが,じっくり在庫を調べる時間が惜しかったので,とにかくアキバに繰り出そうというのが今回の真の目的であった。僕は出不精なので,ぐずぐずしているといつまでたっても出かけられないのである。だから,とにかく一度行くことに意義があった。
家に帰って,あちこちに転がっている使用済みの電池の中に,未使用らしき単3アルカリ電池が2本混じっているのを発見した。保証期限は2007年となっているから,いったいいつ買った電池かわからないが,これもずっと使わずにいたテスターについている電池チェック機能で調べてみると,ギリギリ "Good" のレンジに入っていたので,直列につなげば十分 LED を光らせられそうだとわかった。
一番最初にブレッドボードで組んだのは,3Vの電源で LED を1個光らせるだけのテストのようなものであった。ちゃんと光ったときは嬉しかった。
その次に組んだ本格的な回路は,最近ちょっとかじった無安定マルチバイブレータで2つの LED を交互にチカチカ点滅させる回路である。近所の図書館に置いてあったある本の回路を書き写したメモを参照しながら,どうにか手元のパーツで組んでみた。元の回路では 47 μF の電解コンデンサを2つ使用していたが,手元には1つしかなかったので,5個くらいあった 10μF で代用することにした。そうすると発信周波数が変わってしまうので,コンデンサにつなげる抵抗の値を大きいものに変更した。所持金が残り125円というときに,1本10円で売られていた金属皮膜抵抗 (1/4W) を,100Ω,1kΩ,10kΩ,100kΩ,1MΩそれぞれ2本ずつ買っておいたので,抵抗値の変更はかなり融通が利く状況であった。これらの抵抗は大量に使う見込みなので本当はもっとたくさん買うつもりであったが,最後の力を振り絞って買えるだけ買っておいたの正解だった。
初めは手元にあった3色LEDを2通りの色で交互に光らせるというのを目論んでいたが,期待通りには点滅してくれなかったので,素直に2個のLEDを光らせることにした。その結果,期待通り点滅した時はほっとした。素子が全部で10点しかない極めて小規模な回路であるものの,回路図を見て配線を考えながら部品を配置し,ジャンパ線をつないでいく作業はなかなか頭の体操になる。やり直しを含め,一時間は優にかかった。
その後,カバンを漁ったら100円出てきたので,近所の100円ショップでアルカリ単3の4本パックを購入し,6V電源用に抵抗の値を変更して,これもだいぶ前に購入して使わずじまいだった高輝度青色LEDを点滅させてみた。規格は2.6Vで20mAとのことだったので,1kΩとつないでみたところ,LEDの両端電圧は2.4Vくらいで 4mAちょっとの電流が流れており,発光部をまともに見るとまぶしくて見ていられないほどに明るく点滅した。
これでひとまず気が済んだので,電子工作とは別件で実行したかった手作りモーターの製作にとりかかったのだが,それについてはまたいずれ書き記したいと思う。
ブレッドボードで次に試したいのは,ORゲート,ANDゲート,NOTゲート,そしてNANDゲートの動作をする回路たちである。果たしてうまくいくだろうか。不安に思う反面,非常に楽しみである。
予算は何の根拠もなしにとりあえず2万円と定めたのだが,途中で補充したのも含めて4万円近く持っていたはずの所持金が,アキバを去る時には五円玉が一枚しか残っていなかった。
先に寄った新宿で2万円の買い物をしたので,ほぼ予定通りの2万円をアキバで消費したことになる。何にそんな大金を投じたかといえば,それはもちろん,趣味のグッズを大人買いしたのである。
ただし,実際には,本当に大人買いする気でいたグッズ,もとい,パーツのほとんどはは予算が尽きた頃に買う順番になったため,実行できなかった。
というわけで,一応,アキバには3回は行くだろうと漠然と予想していたうち,1回目は当初の目的の半分くらいしか達成できなかったことになる。早いうちにツアー第2回を実施しなければならない。
今回の買い物で最も値が張ったのは,サンハヤトのブレッドボードである。大は小を兼ねるという考えにたって,3,120円で売られていた大きいボードにした。あわせて長いジャンパ線10本組と,短いのがたくさん入っているものを買った。
次に来るのは,とある本で紹介されていたのでつい買ってしまった goot の温度調節機能付き(380℃)半田コテと,たぶんそれに使えるはずの専用コテ台で,それぞれ 3,070円と 1,480円であった。
その次は,去年の梅雨頃からずっと欲しかった太陽電池パネルで,1,800円のそこそこ面積が広いものである。先月末に某大手スーパーにもっと大きいパネルが外用の LED 自動照明のセットで売られているのを見かけて,そのうち買おうと思っていたのだが,先日改めて値段を確認したら5千円近くもするので断念し,その代わりに購入した。夏が近づいたら発電効率を調べる簡単な実験をしてみようと思っている。
同じ 1,800円という値段がかかったのは,1S1588 という,電子工作でよくお目にかかるシリコンダイオードの200本入りである。これぞまさしく大人買いであろう。なんだかんだと消費しそうだったので,矢も楯もたまらず購入した。
今回買いそびれてしまったのは,抵抗とコンデンサという必需品と,これも大量に消費する予定の 2SC1815 というトランジスタ,あとは主にデジタル IC である。2SC1815 は,あるお店で確か100個で1,900円ほどで売っていたような気がするので,今度行ったときに買おうかどうか悩んでいるところである。子供の時にはそんな大量に買うことなど夢のまた夢であったが,今さらながら大人になっんだなぁとしみじみ思う。
必要な数値の抵抗とコンデンサを十分に揃えられなかったのは残念であった。問題はそれだけではなく,新しい電池を買うお金すら残さなかったのは悩みの種であった。
家に帰ってせっかくのブレッドボードでさて回路を組んで遊ぼうというときに,パーツが足りないだけではなく電源もないでは全く話にならない。しかし,こういう工学系のホビーのだいご味は,知恵を絞ってありあわせのものでなんとかするというところである。
僕が抵抗やコンデンサを後回しにしてしまったのは,昔買ったパーツがいくつか残っていたからである。そうした在庫をきちんと確認せずに買い物に行ったのは失敗だったが,じっくり在庫を調べる時間が惜しかったので,とにかくアキバに繰り出そうというのが今回の真の目的であった。僕は出不精なので,ぐずぐずしているといつまでたっても出かけられないのである。だから,とにかく一度行くことに意義があった。
家に帰って,あちこちに転がっている使用済みの電池の中に,未使用らしき単3アルカリ電池が2本混じっているのを発見した。保証期限は2007年となっているから,いったいいつ買った電池かわからないが,これもずっと使わずにいたテスターについている電池チェック機能で調べてみると,ギリギリ "Good" のレンジに入っていたので,直列につなげば十分 LED を光らせられそうだとわかった。
一番最初にブレッドボードで組んだのは,3Vの電源で LED を1個光らせるだけのテストのようなものであった。ちゃんと光ったときは嬉しかった。
その次に組んだ本格的な回路は,最近ちょっとかじった無安定マルチバイブレータで2つの LED を交互にチカチカ点滅させる回路である。近所の図書館に置いてあったある本の回路を書き写したメモを参照しながら,どうにか手元のパーツで組んでみた。元の回路では 47 μF の電解コンデンサを2つ使用していたが,手元には1つしかなかったので,5個くらいあった 10μF で代用することにした。そうすると発信周波数が変わってしまうので,コンデンサにつなげる抵抗の値を大きいものに変更した。所持金が残り125円というときに,1本10円で売られていた金属皮膜抵抗 (1/4W) を,100Ω,1kΩ,10kΩ,100kΩ,1MΩそれぞれ2本ずつ買っておいたので,抵抗値の変更はかなり融通が利く状況であった。これらの抵抗は大量に使う見込みなので本当はもっとたくさん買うつもりであったが,最後の力を振り絞って買えるだけ買っておいたの正解だった。
初めは手元にあった3色LEDを2通りの色で交互に光らせるというのを目論んでいたが,期待通りには点滅してくれなかったので,素直に2個のLEDを光らせることにした。その結果,期待通り点滅した時はほっとした。素子が全部で10点しかない極めて小規模な回路であるものの,回路図を見て配線を考えながら部品を配置し,ジャンパ線をつないでいく作業はなかなか頭の体操になる。やり直しを含め,一時間は優にかかった。
その後,カバンを漁ったら100円出てきたので,近所の100円ショップでアルカリ単3の4本パックを購入し,6V電源用に抵抗の値を変更して,これもだいぶ前に購入して使わずじまいだった高輝度青色LEDを点滅させてみた。規格は2.6Vで20mAとのことだったので,1kΩとつないでみたところ,LEDの両端電圧は2.4Vくらいで 4mAちょっとの電流が流れており,発光部をまともに見るとまぶしくて見ていられないほどに明るく点滅した。
これでひとまず気が済んだので,電子工作とは別件で実行したかった手作りモーターの製作にとりかかったのだが,それについてはまたいずれ書き記したいと思う。
ブレッドボードで次に試したいのは,ORゲート,ANDゲート,NOTゲート,そしてNANDゲートの動作をする回路たちである。果たしてうまくいくだろうか。不安に思う反面,非常に楽しみである。