英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

英語は日本語で学ぶ??

2014-11-09 | 英語学習
運転中にラジオを聞いていると一日に一回は聞く某会社のフレーズ――「聴きながすだけで英語が話せるようになります」っていう宣伝。

 有名ゴルファーが宣伝に一役買っていますが、彼はもともと海外在住ですから、私たちと一緒にはなりません。どうしてこういういい加減な宣伝が公共放送に流されてるのか、憤りすら感じる時があります。

 幼児期を過ぎてから外国語をマスターしようと思ったら、それこそ血のにじむような努力が必要であることは多くの大人が知っています。だって私たち日本人は中学高校で6年も学校で習っているのに、英語の力が足りないことは世界のデータを見てもあきらか。

 だから、こんな努力をしなくて楽々英語がしゃべれるようになる~なーんて聞くと「ウソでしょう!?」と思いながら買ってしまうんでしょうね。

 さて先日大変おもしろい本に出会いました 

  「英語は日本語で学べ!」  多田佳明 著  ダイヤモンド社



私は「英語は英語で学ぶ」メソッドを実践していますので、タイトルを見たときはおもわず「どんびき」しました。

 ただし、幼児児童期を過ぎて英語をマスターしたいなら、これを読むことをお勧めしたい。・・・特に、文法も含めて英語力をあげたい人には。

 巷のCMで見聞きする「たくさん聴けば英語はできるようになる」とか「英語脳を作る」とかいうフレーズもウソ。 だいたい「英語脳」なんていうのは某英会話スクールがつくった造語で、脳科学とまったく関係ないのです。

 彼曰く「知らない単語は100回聴いても理解できない」・・・・フランス語を今かじっている私は実感しております。
 
 臨界期以降の英語学習は日本語がベースになるということを証明しています。
 
 大学受験の時に丸ごと暗記した永遠のベストセラーである美誠社の「構文150」とか、以前ご紹介した本「日本人の英語」など、私が大好きな本がお勧め図書として掲載。

 どの勉強法もシンプルで的確です。
 
 特に冠詞や時制など文法項目の説明(彼独特のルール)には、「う〜ん、なるほど」と唸りました。特にこの前置詞のルールを知ってから、間違いが激減しました。

 私自身、英単語を覚えるのがすごく苦手なんですが、紹介された「即時翻訳」は是非トライしたい。

 著者は中学にはいった時に「英語は英語で教える」授業にチンプンカンプン、まったくついていけず、自分で英語学習法を生み出して、英検一級合格、TOEIC960点取得。

 東外大卒、イギリス大使館勤務した経歴の持ち主ですから、説得力があります。



 「日本語で言えないことは、英語でも言えない」・・・まったく同感です