英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

ジェンダーに関わる言葉について

2021-04-08 | 教育一般
最近「えっ!」と思ったニュースがありました。

東京ディズニーランドで ' Ladies and gentleman! Boys and girls!'

という御馴染みの言葉(掛け声)が、

'Hello, everyone!'にとってかわる、というニュースです 

その理由は、「ジェンダー」が明らかな語彙を避ける、というものでした。

「えっ!」と思ったのと同時に「うちのレッスンのあいさつといっしょだ 」と思いました。

私の息子たちが小さいころよくいったサーカスなんかでは、この' Ladies and gentleman! Boys and girls!' という勢いある掛け声で幕開けし、観客がわ~~~~と盛り上がったものです。

が、これが'Hello, everyone!'となって、ショーやパレードは盛り上がるのかなあ~、なんかさみしい感じがするのは私だけでしょうか。

ジェンダー(性差)の境目がなくなってきて、例えば、タイなんかは18種類もの性別があって、LGBT(性的少数者の総称)に対する差別も少ないし、性別の多様性も寛容になってきている国もあります。

今まででも'chairman(議長)'が'chairperson'になったりして性差を問わない言葉がたくさん生まれました。

そうなってくると、boyとかgirlとかいう単語はなくなっていくのか?

となると、昔、郷ひろみが歌っていた「きみたち女の子、ぼくたち男の子」っていう歌は完全にNGだな、とか、

あるいは、日本語特有の、兄、姉、妹、弟、なんていう単語はどうなるんだろうか、と考え始めたらとまらなくなってしまいました

そんな中、昨日の朝刊にはこんな記事も。



この記事を読んで、辞書の改訂も大変だなあ、と思いながら、個人的にウケたのは「ぽっちゃり」の項目で、これが「女の子」特有の言葉だったとは意外でした。

言語は進化するものですが、さてさて、この先、性差に関係する言葉はどうなっていくんでしょうか

みなさんはどう思われますか? 

いろいろ違うのね~ツナガルプロジェクト 

2021-03-16 | 教育一般
留学時代に初めて受けたテストで、答案用紙を受け取った私は愕然としました。

どの答案の番号にも「✔」が書いてあります。

「え~~~こんなにまちがえた、私」と一瞬冷や汗をかいて思ったのですが、よくよくみれば全部あってる(正解)。

で、わずかに間違えた番号は「×」がついている。

あれれ~~ なんじゃ、これ 

ちなみにこれはアメリカでの話です。

日本の学校の場合、間違えれば「✔」がつきますね、普通。

それも赤で。某通信教育会社では「赤ペン先生」という名称もあるほどで、答案は真っ赤になって返却されます。

しかし、これも日本でのことであって、アメリカで私が受け取った答案は「緑」だったり普通の「黒」であったり。。。。赤は滅多に使われません(赤は不吉な色だそう)。

さてさて、ほかの国ではどうなんでしょうね?  興味があります。

      

ということで、ほかの国との違いをクイズ形式で学ぶプロジェクトがスタートします。



名付けて「ツナガル・プロジェクト~違うね、クイズ」

クイズ+動画配信ですので、好きな時に観れますよ。

春休みのひととき、親子でも友達とでもいいので、是非チャレンジしてみてください。

今月は25日配信です。

トライしたい方はQRコードからNPO Feel the Worldの公式LINEアカウントを登録→25日に配信されます。

この日は、当社 Kids English After School(英語学童)で教えていた洋子さん、今はスペインの先生Mr. Enriqueと結婚されて、スペインのマラガに住んでいます。

どんな話が聞けるか、楽しみです。

是非ご参加くださいね

「きみはそこで何をやるのか?」

2021-02-18 | 教育一般
コロナ禍で入学試験が始まりましたね。

私のスクールでももうすでに大学への推薦入学がきまった子もいますし、希望校へは入れず再チャレンジに挑む子などさまざまです。高校の公立入試はこれからが本番になります。

さまざまな条件と不安の中で受験生は本当に今年がんばっているなあ~と陰ながら応援しています。

かつては私の息子たちも何回も受験してきましたので、その精神的苦労はわかりますし、ご家族のストレスもお察ししますが、この経験をばねに是非乗り越えて欲しいものです。

私の次男が京都にある大学の第一希望にやぶれた時はかなりうちひしがれていました 

しかし、その試験の時に泊めてもらった年上の幼馴染(ここの大学生でした)がこう声をかけてくれました。

「Toruくん、大事なのは、どこの大学に行ったか、じゃなくて、行った先で何をやるかなんだよ

その話を聞いた時は「よくぞ、言ってくれました!」と思いました 

実際、この言葉で彼は自分をリセットして次へのチャレンジにつなげましたし、進学した大学では留学の一年も含めて充実した大学生活を送りました。

もうひとつ忘れられない思い出もあります 

随分前ですが、大学を卒業する子から就職先の相談を受けたことがあります。

とある大使館とアメリカの会社の2つから内定が来たけど、どちらがいいでしょう?  ~というものでした。

このアメリカの会社は食料品を扱っていて、アメリカでは有名な会社ですが日本ではまだあまり知られていなくて、名古屋にはまだオフィスがなく、その支社の立ち上げにかかわるらしい、というものでした。

大使館は名前だけ聞けば魅力的でしょう。でも、業務はどんなんかな と思った私は「どちらもいいと思うけど、あなたが行った先で何を成し遂げるか?っていうことを考えたらどうかな」と答えました。

結局彼は後者のアメリカの会社を選び、しばらくはカナダに駐在し、今は名古屋支社のトップでバリバリ働いています。

ちなみにこの食料品は今では一般家庭でも普及しました。素晴らしい活躍です

どんな結果になろうとも、与えられた場所や境遇を受け入れて、そこで「何をやるか」考えて自分を活かす~そういう力を子どもたちには培ってほしいと思います。

ということで、まだ受験真っ最中の子どもたち、がんばれ!!!


レインボーカントリー~南アフリカという国

2021-01-26 | 教育一般
みなさんは南アフリカがどこにあるかご存じですか?

「そりゃ、アフリカの南でしょ」と言われるでしょうが、では、その南アフリカで知っていることはありますか?
ちょっとリストアップしてみてください。
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我が家の家人に聞くと、
「広い国」「黒人が多い」「サッカーが盛ん」「喜望峰がある」

まあ、こんなとこでしょうか。

学校で歴史とか地理を学べば、

「人種隔離政策」「ネルソン・マンデラ」そして「アパルトヘイト政策」などもでてくるでしょう。

先週末はNPO Feel the Worldの「ツナガル・プロジェクト」にオンライン参加し、南アフリカの話をたくさん聞きました。


実はスピーカーのサムさんは、インターナショナルスクールの先生です。

現在わが社のスクールには、なんと南アフリカからの先生が3名もいるんです!

今まで、めっちゃ遠い国がとても身近に感じられる日々なんですが、今回の話を聞いて、知らないことをいっぱい教えてもらいました。

 国土の広さと人口は?
→国土は日本の3.2倍、でも人口は日本の半分です。

 どんな人(人種)が住んでいますか?
→多民族国家です。 

そこで、クイズです  さて、黒人と白人は何パーセントずつくらいだと思います?
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アフリカだから黒人ばっかり、と思ってらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんね。でもオランダからの入植によって白人社会もできあがっていきます。

比率的には、
黒人:76.4%
白人:9.1%
Coloured(混血):8.9%
アジア系:2.5%
その他:0.5%

だそうです。

 首都はどこですか?
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3つあるんです! ケープタウン、ヨハネスブルグ、プレトリアです。
それぞれの行政によって三権分立が図られています。

 いくつの言語(公用語)があると思いますか?

南アフリカからくる先生方は英語がネイティブです。しかしこれだけの多民族。
日本のように一言語ですむ国ではありません。
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なんと公用語だけで11言語あるそうです すごい数ですね。

主なものは、アフリカーンス語と英語、ズールー(Zulu)語など。スピーカーのサムさんもこの3つを理解します。

 南アフリカの国旗はどんなんでしょうか?

いろんな国がはいってきていますから国旗もその侵略した国のものがはいってきたりしていて、以前はこんなんでした。


でも、1994年からはコレ ↓



素敵ですね~ これぞまさしくレインボーカラーです。

たくさんの色がはいっていますが、それぞれの色はいろんなものを象徴しています。

たとえば「赤」は'Blood'、白は「白人」、黒は「黒人」などなど。

ほかは何を象徴してるのか調べてみるのも楽しいでしょう。「黄色」は何だと思いますか?

そしてよくよくみると、「Y」という形にみえますが、これは'Everything joining together' (みんな一緒に交わるよ)という意味なんだそう。

1994年というは人種隔離政策(アパルトヘイト)が廃止されネルソン・マンデラという黒人大統領が誕生した年です。

歴史上、いまだかつて侵略もされていない単一民族、単一国家、単一言語の日本の私たちからはなかなか想像しにくい対極の国ですね。

おいしい食べ物の紹介もたっぷりしていただきましたので、将来、是非訪れてみたいと思います 

     

ということで、ボーダレスになってきている世の中、ほかの国にも目を向けて、その国のことを知る、っていうのもいいチャンスです。

この「ツナガル・プロジェクト」は気軽にオンラインで参加できますので、ご興味ある方は是非どうぞ。

親子参加も大歓迎です 

http://www.feeltheworld.jp/news/185

次回はベトナムのHaiさんからの情報です






グーグル先生に頼ってない?

2020-10-30 | 教育一般
みなさんは一日に何回、Googleなどのサーチエンジンで情報検索していますか?

私が子どもだった頃は当然インターネットはなくて、わからないことは、

 参考書で調べる
 先生とか友達とか親に聞く
 本屋や図書館へ行って調べる

くらいしか術がありませんでした。

だから、とても時間がかかったし、わからないなりに、自分でああだ、こうだ、いやこうかな?と考えたものです。

そしてトライしては、失敗する~その繰り返しでした。

今はそういう時代ではなくなって、ググったりすると、すぐに経験者やその道の方の意見とかアドバイスがでてきて、考える、というより、解決法を「見つける」という時代になったような気がします。

そのせいか、便利だけれど「自分の頭で考える」力が廃れてきたような気もしますし、今、一番の問題になっているのは子どもの「問題解決能力」が育っていないということです

先日、こういうタイトルの本を読みました。



「ネット検索は便利で、早くて、すぐにいろいろ知ることができる。
だから、僕はすぐに手を出さないようにしている。
あまりに便利すぎるから、自分で考えることを忘れてしまいそうになるのだ。」(p.205)

グーグル先生に頼ってばかりだと、自分で考える力が育たない→問題解決能力は育たない、ですよね?

これは危ない、場合によっては命までも危なくなります。

だって、もしですよ、山にハイキングに行って、天候不順になって、遭難しそうになって、どうしたらいいかなんて、インターネットもつながらなかったら、一体どうするんですか??

それに、知識をちょびっと得るくらいにしとかないと、嘘の情報に振り回されるし、人の意見を自分の意見と同化させてしまうから気をつけないと、改めて思いました。

私の場合、データなどのファクトやHow toはグーグル先生に聞くことが多いのですが、どうしたらいいか、は、やっぱり自分の頭を使いますし、直感を研ぎすますようにしています

Wikipediaも以前私の専門分野を調べてて、いやぁーウソでしょ、と思った情報がありますから、基本的にあんまり信用していません 結構疑ってかかっています

だいたい、カウチでぼーっとしてる時とか、散歩してる時とか、湯船に浸かってる時に、私はアイデアがピンと音を立てて出てくるのですが、この本読んで、「妄想」のコツがなんとなくわかりました。

この著者の名前からして笑えます。よかったら読んでみてください