大阪市中央公会堂の建設について朝日新聞は 次のように書いている
建設費は当時の金で100万円であるが、岩本さんがそれを寄付した。
その後岩本氏は株で失敗して莫大な損失を抱えた。
周囲は寄付金の一部を返還してもらうように勧めたが、一度寄付したものを返せというのは
大阪商人の羞じだとして拒否。
ピストル自殺した。完成した建物を見ることはなかった 。
大阪が生んだ英雄だ。なんと潔い話だろう。彼は男中の男だと尊敬する。
是には前話があったと記憶している。彼は渡米してアメリカの公共施設をみてすばらしいと思ったというのである。
いつの日か公共施設を作るときに、一肌脱ごうと決心したに違いない。そして我が命と引き替えに中之島公会堂を残した。
この話は命を持っている。
岩本さんはこの世を去ったが、立派な公会堂は今も人様のお役に立っている。
この話は幾世代にも亘って語り継がれていくことだろう。
彼のような人物を先祖にもっと子孫は鼻高々の誇りをもって欲しい。