日々雑感

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10-48森脇文庫

2013年09月20日 | Weblog
森脇文庫

森脇と言う名前は森脇文庫で知った。同時に彼は金貸し業をして日本1の金持多額納税者になったこともあるらしい。

本で読んだ話だが私の音楽の師匠山田耕筰先生が森脇さんから借金をしたと言うのである。
どこの舞台だか忘れたが舞台の緞帳分け入れば演奏は始まるし、演奏が始まれば必ず演奏者にギャラを支払う義務が生じる。

ところが生憎お客さんの入り具合がものすごく悪く幕を開ければ大赤字なることが目に見えていたと言う。でも山田先生はほとんどいない客席に向かって演奏を開始したのである。
目に見えての大赤字を、借金までしてする山田先生の心意気は大したものだが、とても他人は真似はできない。

こーゆーことの繰り返しで大音楽家も活動すればするほど借金が増えて高利貸にまで借金をしなければならないと言う借金地獄に陥ったワケである。

でも山田先生はその森脇のために作曲をしているのである。
また先生は不思議な魅力の持ち主で先生に合えばなんかしら虜になってしまうようなオーラがあった。これは僕も経験した

今日の朝日新聞の夕刊に作家宗田理さんが森脇の事を書いていた。
僕は彼より年がしたなので森脇文庫については名前を知っている程度で疑獄事件に関係があったなどとは全く知らなかった。

でも山田先生が森脇から借金をしてそしてその借金のため、あるいは人間的な付き合いがあったのだろうか。
森脇のために作曲をしているということが非常に興味深い話であった。