日々雑感

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音楽プロヂュサー

2013年09月10日 | Weblog
音楽プロヂュサー


歌のジャンルに甲乙の差はないとは思うけど、品格においては差があると思う。我々世代が子供の頃に歌ったような歌い継げる歌が、現今の歌の中にあるだろうか。我々の子供の頃は大人も子供も同じように歌える歌があった。しかし今は若者の歌と中高年の歌は異次元の物のように思われる
若者が演歌を避けるように、中高年世代は若者の歌には共感を覚えないし、就いていって歌おうともしない。歌の2極分化が起こっている。
NHKの唯一の歌番組、火曜日放送の歌謡番組はリスナーの顔ぶれも出演者の顔ぶれも中高年以上である。若くて元気がいいのは司会をしているアナウンサーくらいで、観客も出演者も老境域に達した、くすんだ顔ばかりである。
そして歌われる歌も30年50年も昔に、はやった歌が多い。そしてそれはお客さんも歌手も納得していることだろう。そういう意味からすると現代の歌事情にマッチしていると言えるかも知れないが、これでは若者が中高年になったときに歌える歌がなくなっている。
誰が担当しているのか知らないが、こういう現象は企画制作者、プロヂューサーの歌に対する哲学が貧困な所に起因している。
昔の音楽プロヂューサはデンスケをもって世界中の良い歌をさがしまくったそうな。
そういう努力があって初めて世界中の良い歌を一般庶民に伝えてくれるのである 。日本で過去にはやった歌だけを再現してみても、時代の進歩に見合った歌にはならない。放送や制作に優秀な人材がいないといくら作詞作曲家が頑張っても徒労に終わる。