言葉だけのセーフテイネットという言葉
ハチ
「去年年末の金融危機から急速に実体経済が悪くなって首切りが始まり
2009/01月現在では255万人から急速に失業者が増えて277万人に急増している。簡単に失業者と言うけれど、寝るところもなくお金もなく従って食べるものもない。こういう人々を一体どうすりゃいいんだ?何か思わないか。クマさん」
「確かにそうだ。今の状態を作った政府や政治が悪い。」
「クマさん。そんなこと言ってる場合じゃないぜ。明日に食べるものがない人が沢山生まれていると言うのに。」
「ハチ公。考えても見ろよ。規制緩和、規制緩和の合唱で今日の状態が生まれたわけだ。小泉改革の悪い面が実際に出てきたんだ。規制緩和は必要だ。だか何でもかんでも規制緩和すれば良いというものではない。
人間がが暮らしていくと言う目的を確保できないような規制緩和はするべきではなかった。」
「と言うことを具体的に言うと一般労働の規制緩和はしない方が良かったと言うことか?」
「わかりやすく言えば派遣労働制度はごく限られた特殊技術者や専門家に限るという枠をはめるべきだった。その枠を取り払って資本と労働すなわち企業と労働者と言う関係にしておくと、当然会社と労働者の力関係において、労働者は力弱い存在と成ってしまう。企業の論理よりも人間優先の立場を確保して守ることが政治の役割だったはずだのに。
それが自らの手で破ってしまったから今日のように、どこまでも歯止めが無く、容易に雇用契約解除や派遣切り、果ては正社員までこの時流に乗って、企業は人減らしをしているのが現状だ。」
「偉い人が沢山よって考えたことなのに、今日のことが想定出来なかったのだろうか。」
「いや、あのときもセーフテイネットという言葉でそれは説明されていたはずだ。ところが事態がこんな状態になって、つまりふたを開けてみると失業者があふれ出ると言う形になってしまっている。これは理屈じゃなくて現実だ。その言い訳に100年に一度の危機だなんて言い訳しているよ。安全網は
言葉の上だけのことだったわけだ。」
「夏ならまだしも、この寒いときに職をうしない住まいを失った人はホントに気の毒だと思うよ。で、一体どうすりゃ、いいんだよ。」
話はとどまることを知らない。続きは又明日。