トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

さわる絵本/目の見えない子も見える子も一緒に楽しめる2冊の絵本

2010-06-07 00:40:07 | 絵本・児童文学
 目の見えない子どものために、絵本に紙を貼ったり、毛糸をつけて線を表わしたりして、手で触れる工夫をした手作りの本を見る機会があります。
 学校の教科書も、同様に手作りのものを使用しています。

 でも、隆起印刷という方法で、出版の最初から目の見えない子どものために作られた絵本もあります。

 ここで紹介する2冊の絵本もそうです。ただし、この絵本は、目の見える子も一緒に楽しめるのが特徴です。

 最初の絵本は、「これ、なあに?」。登場するのは、ザラザラくん、バラバラくん、シマシマくんなど、手で触ってみると、それぞれが特徴のある触覚を持ったキャラクター達です。お話の内容は、ザラザラくんが、仲間たちと一緒にかくれんぼが好きなザラザラくんを探すというものです。
 目の見える子どもが、字を声を出して読む、そして、見えない子どもと一緒に絵本の世界を、触って楽しめるようになっています。日頃あまり注意することのない触覚を味わってみるのも、気付きの学習となりますね。

これ、なあに? (さわる絵本)
バージニア・アレン イエンセン,ドーカス・ウッドバリー ハラー
偕成社

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 次の絵本は「ちびまるのぼうけん」。○、△などの単純な形の図形が登場するお話です。この絵本では、点字も隆起印刷で書かれていますから、目の見えない子どもも、声に出して読むことができます。
 本の終わりの方には、日本点字の50音表が載っていますから、目の見える子どもも点字の読み取りを試すことができます。でも、濁音や半濁音、促音などが表には載っていないので、ちょっと残念です。
 五感のうち、視覚の代わりに触覚が活躍することを体験できるのは、感覚の豊かさを学ぶ上でとても良い経験になりそうです。もちろん、目の見えない子どもと一緒に楽しめれば最高ですね。
 お互いの世界を、少しでも理解しあえることを期待しています。

 さあ、ちびまるが本の中で、色々な図形と出会う冒険を、共に楽しんでください。

ちびまるのぼうけん (さわる絵本 2)
フィリップ・ヌート
偕成社

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ちびまるのぼうけん (さわる絵本)
フィリップ ヌート
偕成社

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