トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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この人と福祉を語ろう・中村ユキ/福祉ネットワーク

2009-07-09 21:44:29 | 病気
わが家の母はビョーキです
中村 ユキ
サンマーク出版

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 今日の福祉ネットワークは、漫画家の中村ユキさん(36)の話が聞けた。著者が4歳の時に、統合失調症を発症した母親との生活を描いた漫画エッセーの作者である。幻聴と妄想の中を生きる母親のそばで、子どもの時は病気のことも理解できず、母親の自殺衝動と自分への殺意に苦しんだ。暴力的な扱いを受けても、誰にも相談できずに、母親の気持ちが鎮まるまで隠れて様子を探っていた。

 統合失調症は、日本人の場合、100人に1人がかかる身近な病気である。しかし、幻覚・幻聴・妄想などの症状から、周囲の理解を得ることが難しく、むしろ偏見を持たれることが多い。今では、適切な治療を早めに浮ければ、回復可能な病気とされる。

 中村さんは、子どものときには、生きているのがつらくて、消えちゃえば楽になれるなどの気持ちを持ったりした。母親は、一応、精神病院に通っていたが、薬をちゃんと飲まずに、症状も正直には医師に伝えていなかったようだ。この病気は、服薬を正しく続けることが大切である。

 母親は、50歳くらいから、今までの症状に加えて、無気力になった。表情もなくなり、調子の悪い時には、一日寝ていた。しかし、中村さんは、母親にグータラ病だと言ってしまい、そんなのは気力で治るなどと発言していた。

 回復の兆しがみられるようになってのは、5年ほど前、地元の地域支援センターのデイサービスに通うようになってからだった。そこでの人間関係を通して、母親は笑顔を取り戻していった。また、そこの保健師さんから、この病気は良くなりますよ、何か困ったことがあったら相談してください、そんな言葉を初めてかけてもらった。今までなかったことで、感激した。

 中村さんの夫も、優しい人で、母親への対応が適切であった。調子の悪い時は、無理をして散歩をしないで寝てればいい、無理をしないで様子を見ようよなどの言葉をかけてくれた。
 中村さんは、今まで、母親に敵意をもって相手もしたことがあった。そんなときは、母親も敵意をもって返してきた。だから、中村さんは気がついた。敵意には敵意でかえってくる。必要なのは、思いやりと共感ではないかと。それに、服薬が加われば最高の回復法につながるのではないかと。

 中村さんは、もっと早く、病気に知識や情報を得ることができたらよかったのにと思っている。地域生活支援センターのような社会資源も活用できたのにと。

 中村さんが番組の最後で書いてくれた言葉は、「早期治療で、早期回復!!」

 一番苦しんでいたのは、母親かもしれない。この病気に対する社会の理解が深まることも期待される。
 中村さんの失敗や反省も描いた「わが家の母はビョーキです」。こうした本が病気の理解を深めるのに貢献できる。

 ※障害者自立支援法の成立により、地域生活支援センターは、地域活動支援センターと名前が変わったところもある。問い合わせは、保健所、精神保健センター、市区町村の障害者福祉の窓口。

 
夫婦三昧
中村ユキ
角川SSコミュニケーションズ

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障害と自己肯定感/絵本『おんちゃんは車イス司書』

2009-07-09 20:23:37 | 絵本・児童文学
おんちゃんは車イス司書 (いのちのえほん)
梅田 俊作,河原 正実
岩崎書店

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 マサフミ・イッチャン・ケンチャン、3人合わせてテストが100点。みんなに冷やかされておもしろくない。そうや、図書館へよってこか。この3人、図書館になんて縁がないんだけど。オモロイ人が来たんやって。車イスに乗っとんのやって。

 カワハラさんに、初めて会ったときは、好奇心でいっぱいだった。しょうがいしゃはめずらしい。子どもだから、カワハラさんに平気で気になるようなことを聞いてしまう。カワハラさんは、子どものころに病気になってから、足が曲がってしまった。手もちょっと曲がっている。カワハラさん、何を言われたって平気なんだ。とても優しいんだ。日本で初めての司書さんなんだって。

 子どもたちは、カワハラさんと出会ってから変わっていった。
「おんちゃんと話したあとって、なんでやろ、ぼくがほくをだいすきなぼくに、なっとるんだわ‥‥」

 「おんちゃんて、なにをするのも いっしょうけんめい」
 「そんなんみてたら、じっとしてられへん」
 「ありがとうっていってくれる、あの赤んぼうみたいなわらい顔」

 カワハラさんの体重はものすごく軽い。3人で運べるくらい。

 星をみる会をやってくれた。そのあと、みんなにお話をしてくれた。
 
 おわったら、そう、トイレタイムだ。急がなくては。でも、間に合いそうもない。
そのくさむらにもぐりこめ。おしっこするのに、3人でささえ、だきかかえる。

 この絵本のモデルになった河原正美さんは、1948年に福井県で生まれました。丸々太った健康優良児は、4歳のときに小児リウマチにかかり、それ以来車いすの生活。1980年に全国初の「車いす司書」になりました。はじめは、差別と偏見のに満ちていた子どもたちも、実際に心を開くようになるといいます。

 この本を読んでいたら、涙が止まらなくなりました。人間っていいな。

車いす司書 ハート貸し出します
河原 正実
かもがわ出版

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NHK台湾番組問題、右派勢力の圧力には毅然とした対処を、市民団体がNHKに要望書/気になるニュース

2009-07-09 19:11:27 | 政治
NHKへの“偏向批判”、市民団体が「動揺しないで」(読売新聞) - goo ニュース

<NHKスペシャル>自民議員の番組批判、市民団体、NHKへ要望書(毎日新聞)

 4月5日放送「シリーズ・JAPANデビュー第1回『アジアの”一等国”』に対した不当な攻撃が右派勢力から続いている。「放送の自由」が、気を付けないと踏みにじられる事になってしまう。問題の原点は、植民地支配自体が悪いことであるという点を認められない勢力が存在することにある。これは、日本が戦後、ドイツのような戦争責任の追及を自らしなかった、あるいは出来なかった事の結果である。一億総ざんげなどといわれることで、いつの間にか、戦争責任の総括も不問に帰してしまった。だから、植民地支配も、特に台湾の場合は、上手くいったという意識が右派勢力には根強く残っている。インフラの整備など、良い面があるということを強調するのである。植民地支配の是非を問題にすることは避ける。だから、その点を否定されると、彼らのアキレス腱故に反発するのも当然なのだろうが。
 学問の世界では、過去の列強国の植民地政策自体の非を認める潮流が出ている。

 安部晋三氏ら自民党国会議員は、番組が反日的であるとする議連を立ち上げている。
 
 メディア研究者、ジャーナリスト、市民団体で構成された「開かれたNHKをめざす連絡会」は、今月7日に、こうした攻撃をNHKが受けている問題に関して、NHKの福地成夫会長や経営委員会などに対して、激励のメッセージと、毅然とした態度で圧力に対処するように求めた要望書を提出した。

 連絡会の番組に対する評価は、「『台湾統治』の知られざる実相に迫った労作」としている。一部政治家の動きや、右派勢力がネット上などで、8000人以上の原告を募って集団訴訟を起こすなど「威嚇的な動きが強まっていることを見過ごすことはできない」と指摘した。
 
 また、経営委員会で、小林英夫委員が「日台戦争」などの表記をめぐり、番組を放送法違反であると攻撃している事にも抗議した。放送法第3条は、「放送番組編集の自由」を規定しているが、その内容は、「放送番組は、法律に定める権限に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、又は規律されることがない」と定められている。「法律に定める権限」とは、放送法による訂正放送や災害対策基本法による要請をいい、放送法に定める経営委員会の権限には含まれない。個々の経営委員が番組に個別に干渉することは、禁止されていると考えられる。
 なお、小林氏は、安部氏の雑誌のスキャンダル記事に対する名誉棄損訴訟の安倍氏の代理人になった事がある。右派の連鎖があるとしたら、危険な傾向である。
 連絡会は、小林委員の攻撃に抗議し、「毅然たる態度で公共放送の自主・自立を守る確かな役割を発揮する」ように
NHKに要望した。

 NHKは、2001年にETV番組改編事件を起こしている。その時の事も踏まえて、言論の自由を守るために、NHKに対しては、連絡会が要望したように「圧力」に対しては毅然とした態度を維持してもらいたい。
<NHKスペシャル>「アジアの”一等国”」「台湾統治」認識で揺れる番組評価(毎日新聞)

行動するはずだったみたい(BlogPet)

2009-07-09 10:31:31 | 政治
ゴンがs.s.ミニAresaで死亡したかった。
だけど、行動するはずだったみたい。
でも、ひきみたいな判断するはずだったみたい。
それできのうゴンが、部屋は退屈されたみたい…
それでリリーで話するはずだったの。
だけど、命日とか出版したの?

*このエントリは、ブログペットの「ゴン」が書きました。