テレビ東京の11月21日放送「ガイアの夜明け」で、聴覚障害者向けの警報装置の開発が取り上げられるという情報がメールで入った。手話サークル員からのものであった。この装置については、以前もNHK教育で取り上げられた事もあったので、その後の研究の進展が見られるということだ。
番組では、その話題の他に、香りビジネスについての取り組みが色々と紹介されていた。興味のあるテーマだったので、前半では、そちらの方に言及したい。
テレビ東京「ガイアの夜明け 気になる”ニオイ”にチャンスあり ~拡大する香りビジネス~
歴史を学んでいても、小説を読んでいても、匂いを感じることはない。シャーロックホームズのロンドンも色々な匂いが街に満ちていただろうし、切り裂きジャックの時代のロンドンは汚水が道路に流れ、悪臭が満ちていたという。ベルサイユ宮殿も人の汚物の処理がどうなされていたか等、かなり匂いそうな世界は実感されていない。源氏物語の桐壷の巻でも汚物撒き散らしの嫌がらせの場面が出てくる。
人が生活を営むことでも、当然様々な匂いが出てくるのは当然なのだが、現代日本の社会は、匂い・汚れに過敏になっている。電車のつり革をアルコールティッシュで拭いてから握っている若者を見たこともある。
ある調査では、普段からニオイを意識する人が84%に上っている。(2006年 小林製薬調べ)。その結果、2007年度の「消臭・脱臭・除菌」市場は約1700億円に上った。(矢野経済研究所推計)。今後もこの分野でのビジネス拡大が望まれるという。
臭気判定士という国家資格が存在する。悪臭防止法に基づいて創設された資格だ。番組では、臭気判定士により悪臭問題を調査・解決するカルモアという会社が紹介されていた。いわば匂いバスターズだ。
臭気指数というニオイの強さを表す数値がある。臭気指数の目安は次のようになる。
45 炒めたにんにく
35 コーヒー
30 たばこ
25 線香
20 トイレの芳香剤
15 デパートの化粧品売り場
0 郊外のきれいな空気
悪臭防止法では、工場の場合は、臭気指数が21以下とされている。これはトイレのきつい芳香剤の匂いと同様だという。
工場のみならず、飲食店等でも、匂いバスターズの会社に臭い対策を依頼している。
匂いを消したり、減少させたりするビジネスとは反対に、匂いを積極的に利用する会社も番組で紹介されていた。プロモツールという会社では、放香器のレンタル等をしている。匂いカートリッジを放香器にセットして香りを出す。1週間レンタルで8340円からだそうだ。映画「チャーリーとチョコレート工場」の上映の時には、おいらの地元の映画館をはじめ、いくつかの上映館で場面に合わせてチョコレートの香りを発生させて話題になったという。番組では、スーパーマーケットでカレーの香りを出すことで、カレールーとカレー用の野菜の売り上げを伸ばしていた。
人間の病気も、身体の匂いの変化から判別できるようだ。欧米ではガン探知犬が活躍しているということだ。日本では、マリーンという犬が訓練中だ。
番組では、その話題の他に、香りビジネスについての取り組みが色々と紹介されていた。興味のあるテーマだったので、前半では、そちらの方に言及したい。
テレビ東京「ガイアの夜明け 気になる”ニオイ”にチャンスあり ~拡大する香りビジネス~
歴史を学んでいても、小説を読んでいても、匂いを感じることはない。シャーロックホームズのロンドンも色々な匂いが街に満ちていただろうし、切り裂きジャックの時代のロンドンは汚水が道路に流れ、悪臭が満ちていたという。ベルサイユ宮殿も人の汚物の処理がどうなされていたか等、かなり匂いそうな世界は実感されていない。源氏物語の桐壷の巻でも汚物撒き散らしの嫌がらせの場面が出てくる。
人が生活を営むことでも、当然様々な匂いが出てくるのは当然なのだが、現代日本の社会は、匂い・汚れに過敏になっている。電車のつり革をアルコールティッシュで拭いてから握っている若者を見たこともある。
ある調査では、普段からニオイを意識する人が84%に上っている。(2006年 小林製薬調べ)。その結果、2007年度の「消臭・脱臭・除菌」市場は約1700億円に上った。(矢野経済研究所推計)。今後もこの分野でのビジネス拡大が望まれるという。
臭気判定士という国家資格が存在する。悪臭防止法に基づいて創設された資格だ。番組では、臭気判定士により悪臭問題を調査・解決するカルモアという会社が紹介されていた。いわば匂いバスターズだ。
臭気指数というニオイの強さを表す数値がある。臭気指数の目安は次のようになる。
45 炒めたにんにく
35 コーヒー
30 たばこ
25 線香
20 トイレの芳香剤
15 デパートの化粧品売り場
0 郊外のきれいな空気
悪臭防止法では、工場の場合は、臭気指数が21以下とされている。これはトイレのきつい芳香剤の匂いと同様だという。
工場のみならず、飲食店等でも、匂いバスターズの会社に臭い対策を依頼している。
匂いを消したり、減少させたりするビジネスとは反対に、匂いを積極的に利用する会社も番組で紹介されていた。プロモツールという会社では、放香器のレンタル等をしている。匂いカートリッジを放香器にセットして香りを出す。1週間レンタルで8340円からだそうだ。映画「チャーリーとチョコレート工場」の上映の時には、おいらの地元の映画館をはじめ、いくつかの上映館で場面に合わせてチョコレートの香りを発生させて話題になったという。番組では、スーパーマーケットでカレーの香りを出すことで、カレールーとカレー用の野菜の売り上げを伸ばしていた。
人間の病気も、身体の匂いの変化から判別できるようだ。欧米ではガン探知犬が活躍しているということだ。日本では、マリーンという犬が訓練中だ。