Canon EF 300mm 1:4 L IS USMの二線ボケが酷くって、対処に困っている今日この頃ですが、とりあえず修理の方向で話を進めようかと考えました。
でも、修理って何を修理するんだ?と。
と言うのが、こうした調整をキヤノンに依頼する場合、カメラのボディと、レンズを両方預けて、両方からアプローチさせ、最適な結果を求めると言うやり方が主流なんだそうで。それでも、どちらに問題があるのかの切り分けはしたい。と言うことで、色々修理の方法や、費用なんかが知りたくて検索をしていると、面白い情報を手に入れた。
キヤノンのレンズには他のメーカーのレンズよりも個体差があり、カメラボディはその個体差を吸収する仕組みを持っている。つまり、レンズに合わせてカメラを調整し、それを記憶するようになっていて、キヤノンのサービスにカメラを預けると、その記憶を書き換えて、チューニングをしてくれると言うこと。
ふーん、それじゃサービス送りだな。と思えば良いんだけど、貧乏人はそこには到達しないw
ここでひとつの仮説を立ててみる。「うちの場合、元々カメラとレンズの相性が悪かった訳ではなく、最近二線ボケが酷くなってきた。と言うことは、レンズ調整の記憶をリセットしてやれば、少なくとも前の状態に戻るんじゃないか?」と。
しかし、リセットとはどのように行うのだろうか?少なくとも針を突き刺すような小さな穴はカメラにはない。…っと思ったら、20Dのメニューの中にあるのね。「設定解除」→「カメラ設定初期化」でOK。
で、目論見通り二線ボケは決着するのだろうか?
Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM
1/400s, f/4.5, ISO400
二線ボケの度合いを見ようと被写体を探していると、「チッピー」とカワセミの声が。今日はお呼びでないよと思ってたんだけど、さすがに目の前のロープにいたんじゃしょうがない。バシッといただきます。
一応背景に、少し離れたところの橋桁が写っていますが、まあ、まあまあのぼけ方で、汚い感じはしないですね。
(上の写真の等倍トリミング)
久々に、まずまずのサイズのカワセミ写真が撮れたと思います。背景もゴチャゴチャしていないし。これから落葉して野鳥撮影シーズンですが、こんな写真を連発させたいなと。
Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM
1/640s, f/5.6, ISO400
朝日にコスモスを透かせての撮影。
やや!気になるような二線ボケはありませんぞ!?
Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM
1/500s, f/5.6, ISO400
今度は順光で。
うほっ!背景に写っているのは家の壁です。なんて言わなかったら、全然分からない超絶ボケ。反面、被写体にはビシッとピントが来てるし。
これぞCanon EF 300mm 1:4 L IS USMの写真!!じゃないですか?
Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM(等倍トリミング)
1/400s, f/5, ISO400
ちょっと離れた所にいたカワセミ夫婦。
高感度撮影故のノイズが出まくりですが、見て欲しいのはそこではなくw
背景の葦ですが、いつもならここで盛大に二線ボケが発生してもおかしくないのにほとんど気にならないじゃないですか!
リセット作戦、功を奏しましたか?
Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM(トリミング)
1/250s, f/4, ISO400
シジュウカラ。ピントが甘く、枝の方にピントが来ていますが、まあそこはご容赦をw
背景も、二線ボケ?って所は随所にありますが、俺的にはまだ許せる範囲内です。
Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM
1/800s, f/7.1, ISO400, +0.3Ev
この写真は「二線ボケ、来るなら来いやぁ!」って気迫で選んだ被写体でしたが、全然変なぼけはなく、ちょっと満足。
Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM(トリミング)
1/800s, f/7.1, ISO400
ハクセキレイ。
しかし残念ながら出るときは出るのです。背景全体に雨が降っているような斜め線が…
ん?斜め線?
うん確かに、二重ぼけというのは被写体が2重にぼやけること。この様な枯れ草がぼけるのであるならば、枯れ草の向きでぼけるはず。なのに背景の変なぼけは一定方向に筋が入っているような。
上のシジュウカラのときも、目立たないけど、右上から左下に行くような筋に見えます。
さてはレンズに拭き傷でも?ってそんな単純なものではないようです。
Canon EOS 20D + Canon EF 100mm 1:2.8 L MACRO IS USM
1/160s, f/3.5, ISO100
ちょっとここらでレンズチェンジ。
Canon EF 100mm 1:2.8 L MACRO IS USMを20Dで使ったことなかったのでテスト。さすがAPS-C。等倍撮影以上の撮影は大迫力。
ただ、被写界深度ハンパ無くシビアですがw
Canon EOS 20D + Canon EF 100mm 1:2.8 L MACRO IS USM
1/400s, f/5.6, ISO100
花びらが、白とピンクのツートンのコスモス発見。
残念なのはこれを撮っていたときに日が陰っちゃったことかなw本当はもっと華やかな印象なんだけど。
Canon EOS 20D + Canon EF 100mm 1:2.8 L MACRO IS USM
1/250s, f/4.5, ISO100
ハナアブ。
朝からせっせと蜜を吸っています。
…って、ミツバチは蜜を巣に持って帰るけど、こいつらは吸うだけだよね。一日中花の蜜を吸ってて、腹がいっぱいにならないの?蜜ってカロリー高そうだけど太らないの?
Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM
1/640s, f/6.3, ISO100
再びレンズをCanon EF 300mm 1:4 L IS USMにチェンジ。ひょっとして今回良好な写真が多いのはISO値を高感度寄りにしてたからかなと思って、ISO-100で、二線ボケが出るか見てみました。
二線ボケの発生の度合いは、感度はあんまり関係ないようですね。
良く見れば、自転車通勤の大敵クロメマトイが写っています。奴らは顔の周りをブンブン飛び回るコバエの一種で、目に入ったりして困るんですが、アレ、たまたま目に入るんじゃなくって、動物の涙の成分が好きで、目に引き寄せられるという話です。
ハエが目に入るって考えるだけで、萎えますねw
Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM
1/400s, f/5, ISO100
ふと足元を見ると、タンポポが生えていました。ちょっと狂い咲きかな?と思ったら、いろんなところで見かけました。
そう言えば、最近寒かったり暖かかったり、訳分からないモンな。
この写真も右上から左下にかけての筋が見えますねぇ。何が原因なんだろう?
Canon EOS 5D + SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO
1/800s, f/9, ISO100
散歩撮影後、カメラとレンズを変えて、もう一度コスモス撮影へ。広角マクロなら、メインの花と、それを取り囲む小さな花という感じになるのかなと…
いや、それはコスモスの名所ではそうなるかもしれないけど、うちの近所のようなたまたまコスモスが群生しているだけの場所は、不必要な背景まで写っちゃうので、ちょっとマイナスかな?
Canon EOS 5D + SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO
1/500s, f/7.1, ISO100
ミツバチ作業中。
この後、最近見かけなかったクマバチが登場します。さすがにあの羽音を聞くと、びびって逃げちゃいますがw
Canon EOS 5D + SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO
1/250s, f/5, ISO100
ムラサキシキブの実。キレイな紫になっている。
これを餌にする野鳥とかいるのかな…と思ってしばらく待っていたが、何も飛んでこなかったw
と言うか、現物見ても食べられた形跡ないしなw
来たとしても24mmでは鳥なんか撮れないよw
Canon EOS 5D + SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO
1/250s, f/5, ISO100
再びミツバチ作業中。
ここまでミツバチを大きく撮ろうと思ったら、レンズフードがミツバチに当たるほどの接近が必要です。
で、さすがにミツバチも怒りました。顔の周りをブンブン飛んで威嚇し始めましたwすぐ逃げたので彼女(蜜を集める蜂はすべてメスです。)のお怒りも収まったようですがw
ちょっと怖かったw
と言うことで、20DをリセットすることでCanon EF 300mm 1:4 L IS USMの二線ボケは幾分解消されたという感じですが、今度は写真の一定方向の筋が出てくるのが微妙という状態になりました。
また、レンズチェンジをするとその筋は見えなくなるので、20Dにその筋の原因はないようです。
やっぱCanon EF 300mm 1:4 L IS USMのオーバーホールは必要なのかなぁ?
フィルターへの微妙な光の差し込み具合で、悪い影響が出てたのかなと。
それこそ、光の差し込む方向にシビアな、デジカメならではの症状だったのかもしれません。