さて、最近買ったアイテムで期待のホープはCanon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACROなんですが、今回はこれと、ミニ三脚を使っての超ローアングル三脚撮影を試みました。
機材の構成はこんな感じ。
Canon EOS 20D + Canon EF 28mm 1:2.8(トリミング)
1/10s, f/2.8, ISO400
で、実際フィールドに出かけると、困ったことにエラー頻発!
エラー内容は「ERR01」要するに、カメラとレンズの接続不良という内容。具体的に言うと、カメラに絞り値が「0.0」と表示されてしまう。(このレンズなら、2.5~22の数値が表示されないとおかしい。)また、レンズのAF/MFのセレクトスイッチがAFになっていても、AFの種類の表示(例えば「AI FOCUS」とか)がされない。
実はこれ、昨日の大阪写真会館あたりから出始めた症状。
心霊写真に代表されるように、撮影機器というのは、霊魂が取り憑くことがあるというのは、もはや常識。その霊魂が宿った古いアイテムが揃いに揃った大阪写真会館で、何かがCanon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACROに取り憑いたとしても何ら不思議ではない。いや、そう考える方が自然だ。
ま、霊魂はしょうがないとして、
「こら、霊魂。撮影の邪魔をするんじゃない!!」
と、5Dをしばいてみるものの、一向にエラーは解消されず。こんな事なら、別のレンズも持ってくれば良かった…。今日は野鳥はやめとこうと、換えのレンズは持ってきていない。すると、今日からウグイスが鳴いているじゃないの!「ホーホケキョ」と。目では確認出来なかったけど、望遠レンズを構え、鳴き声のする方向に追い込んでいけば、撮影できたかも?…と思うと、歯がゆい。
何回も何回もカメラとレンズの付け直し、バッテリーの入れ替え、ISO値、撮影モードの変更などを試みても失敗。
しかし、その試行錯誤の中で、ある法則に気づく。
カメラを縦位置にした場合、何回かに1回の割合で、AFがジーコと鳴る場合がある。こうなったら、シャッターボタンの半押しを繰り返して、AFが生きている状態を継続させる。そうすれば撮影は可能だ。
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/800s, f/10, ISO400
という状況でなんとか撮影。半月前から咲き出した梅は、ほぼ満開になっていました。ウグイスは…いませんでした。
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/640s, f/9, ISO400
このレンズ、思った以上に寄れます。一輪をこんなに大きく撮影できるとは、実は予想外。フルサイズを使うようになってから、「小さく写っちゃうなぁ」って思うことが多かったので、嬉しい裏切り。
だけど残念。画像加工の合間に画像のディテールが落ちたような…。元データ(加工前)はおしべの先の粉っぽさがリアルだから。
(梅の花は手持ち撮影です。)
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/500s, f/8, ISO200
これが今日イチの写真かな?三脚を使っての見上げるスイセン。上の方の花が、意志を持って太陽の方向を見上げているような画になりました。葉っぱの向きも上を向いている感を手助けしているし。
背景のぼけきっている雲のやわらかさといい、適当に写していて、この画が出てくるこのレンズのポテンシャル。
このまま壊れちゃったら困りますよ~!!
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/1000s, f/2.5, ISO100
ホトケノザ。
さすがにこの背丈が低く、横に拡がっていく草花は見上げての撮影は無理だなぁ。
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO(トリミング)
1/500s, f/2.5, ISO100
三脚使ってのマクロ撮影はほとんどしたことは無かったんだけど、こういう浅い被写界深度で一輪だけ浮き上がらせるなんて芸当が容易に出来ると凄いなぁと。
しかし、素晴らしいぼけだ。
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO(トリミング)
1/200s, f/5, ISO100
f/5まで絞れば、その花の塊まで被写界深度に入る。今回は、同じ様な花の塊で、ぼけぼけのものを左側において、より立体感を増すことを期待してのトリミング。
いや~。この機材での撮影スタイル気に入ったわ。ライブビューでも出来れば、モアベターだけど、出来ないことを望んだってしょうがない。デジカメなんだもの、数撃って当てれば良いだけのこと。
P.S.エタノール…がなかったので接点を、シール剥がしを綿棒に付けて拭いてやると、結構黒い汚れが綿棒について…。
いくらかは改善されましたが、まだ時々ERR01出ますねぇ。ちゃんとした接点復活材を買うべきかなぁ?それとも早めにキタムラに持っていって返金して貰い、別の個体を買った方が安心か?
P.S.2…アウチ!ERR01率100%になっちゃったよ。5Dでも20Dでも動かない。これは…もうダメかなぁ…。キタムラネット中古で最安は16,800円。返品して、新たに買うと追い金7,000円と言うところか。大きいなあ。でも、そんだけの価値はあると思う。…かな?
そしたら、Tamron SP 90mmのマクロが要らなくなるような。そしてEF85mm 1:1.8を買う?沼だ、沼ぁ!!
それにしても、前ボケ後ボケが素晴らしいですね。私も接写を多用すればこういう作例を撮るのでしょうが、マクロを使わない私は宝の持ち腐れです。今後はマクロの使い方を考えます。
アングルファインダーCを使うとローアングルが楽です。私はミノルタの機材にも4×5の機材にもそれぞれアングルファインダーを着けました。4×5のアングルファインダーは大阪写真会館で買いました。これも巡りあわせだと思います。いや、機材沼か・・・。
ぶっちゃけ、その出費、地面に這いつくばれば浮くだけに、躊躇したくなるところです。
でも、今回のホトケノザの場合、少し移動しては這いつくばり、少し移動しては這いつくばりでは、不審者で通報されるのはもちろん、野犬に襲われるかもしれませんw
今日、接点復活剤なるものを購入、コンパクトマクロの復活を祈念しましたがかないませんでした。ダメ元で、接点の紙やすりでの研磨もしてみましたが、NGでした。どうも、接点云々の問題ではなく絞り機能がクラッシュしているようです。なんだか諦めが付きました。明日キタムラに返品しようと思います。