バウバブの木
バウバブという木の存在を知ったのは《星の王子さま》という本の中だったが、
実際に見たのは今回が初めて。
高さが10メートル以上にもなり、幹の下の部分がボトル状に肥大するので
ボトル・ツリーとも言うそうだ。
パースの滞在場所からキングスパークまでは歩いて15分程なので、
運動不足の私たちにとってはちょうどいい距離。
それに、この時季、キングスパークには各地から集められたワイルドフラワーが美しいので、
つい足が向いてしまう。
途中、なだらかながら坂道もあるが、通る車も少ないし、
庭の花などを眺めながら・・・
公園入り口付近には、こんなに大きな木がいくつも。
日差しの強い日には、家族連れやグループなどが、これらの木陰で寛いでいる。
9月10月のワイルドフラワー開花時期には、フェスティバルがあったり、
ボランティアによる解説・案内などもある。
今日はちょうど、園内案内と時間があったので参加した。
英語の説明が良くわからず退屈でもあったし、「途中抜けても構いません」とのことだったけど、
説明ボランティアのかたが何度も「わかる?」と気にしてくれるので、却って抜けにくく、
最後までついて回った。
ふーー
オーストラリア各地から集められたワイルドフラワーの寄せ植え花壇。
花のそばには名前を表記したプレートがあるので、ガイドなしでも名前がわかる。
ただ植物辞典などあれば別だろうけど、通常の英和辞典に載っている植物は代表的な花だけで、
オーストラリアのワイルドフラワーの名前などは載っていない。
まあ、日本の花さえ詳しくはないのだから、その名前が分かるだけでも良しとしなければね。
ラベンダーの花
ここのラベンダーは、
南フランスで見た楚々としたラベンダーでもなく、
日本で見る優しげなラベンダーでもなく、
茎も花も大きくて逞しさを感じる。
ここのベンチは私のお気に入りの場所。
公園の先にはスワン河と対岸の町サウス・パースが眺められ、
右にはバウバブの木、
目の前には黄色のエバーラスティングの花。
ここに座っていると、自分だけの世界に浸れる
なだらかな傾斜の芝生に囲まれて噴水がある。
ちょうど、カルガモの親子の姿が。
芝生で遊んでいる小さな子供が、そのカルガモの姿をヨチヨチ歩きで追っている。
なんとも平和な光景だ。