《暁の寺》で咲いていた、鮮やかなアデニウムの花。
チャオプラヤー川を渡る船着き場から船に乗り、《暁の寺》ワット・アルンを目指す。
あまり綺麗とは言えない川だが、川べりに建つお寺の姿は趣きがある。
お寺の入口では民族衣装のレンタルがあり、同じツアーの若い二人が早速借りていた。
若い人は好奇心旺盛で、その屈託ない表情にこちらの気持ちまで明るくしてくれる。
この塔には斜度75度という階段があって、上のほうまで登れる。
下から上を見ると、その角度はまるで垂直のように感じられる。
躊躇している私達にガイドさんが
「登るチャンスは今日しかないかもしれません。頑張って!」と後押しする。
「そうだ!」と私も奮起して、一段一段手すりを掴まりながら登り切った。
上に登ると、隣の塔の屋根が近くに見えて、その装飾が美しい。
その昔、中国から運んだ陶器の破片で覆ったという装飾は、色が鮮やかで美しい。
《思い切った》先には、こうして違う世界が待っている。
同じように人生も、こうして《思い切り》が必要な時があるのかもしれない・・・