宿の車で鰺ヶ沢駅まで送ってもらって、今日は日本海を南下して森岳を目指す。
週末だからだろうか、今日の乗客は前日より少し多め。
途中、無人駅の「千畳敷」で15分の停車時間があり、乗客たちが降り出した。
駅の向こうに見える名勝「千畳敷」を目指しているのだ。
雪が積もっているし、ホームも道路も滑るし、時間にも余裕はないし・・・と躊躇していたが、
「二度と来れないかも・・」と、私も飛び降りた。
200年ほど前の地震で隆起し、当時のお殿様が千畳の畳を敷かせ大宴会を開いたとされることから
「千畳敷」と呼ばれるようになったとか。
若い人たちはずっと先まで行って楽しんでいたが、
年配者は発車時間までに戻ることを考えると遠くにまで行けない
15分後に、電車はポーーッと警笛を鳴らして「お隣の方はお揃いでしょうか?」の放送後に発車。
通常の電車ながら、まるでアトラクション電車のようなノンビリ感と細やかなサービスが嬉しい。
日本海の海岸線は変化があって、いくら見てても飽きることがない。
この五能線沿線には、日本海に沈む夕陽を眺めながらの露天風呂がある不老ふ死温泉もあるし、
ブナ林の中に湖が点在し、その中にはエメラルドグリーンに光る青池もある。
雪に包まれた荒々しい海岸や、人の気配もない荒涼とした眺めの冬も良かったが、
今度は季節を変えて、又ゆっくりと来てみたい・・・