風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

旭岳 裾合平(すそあいだいら)でリベンジを果たす

2013-09-08 | 北海道の夏 6年目 (2013)
8月4日
2週間前に旭岳に行って花いっぱいの景色を眺めることは出来たものの、
裾合平が積雪のために途中で引き返したことが、どうしても胸に引っかかったまま・・・
この年齢になると「来年また」ということが当たり前に出来るとは限らない。
日程的に可能ならば今年のうちにもう1回トライと、やってきた。

  
北海道の、それも高山の夏は駆け足で過ぎていく。
2週間前は散策路近くに一面咲いていた《チングルマ》は綿毛に変わっていた。

   
登山道の真ん中に島のように咲いていたのに、今は綿毛でちょっと寂しい。
さてさて、この先のある裾合平に咲くと言う花たちは、咲いているのか、もう散っているのか・・・と、
期待と不安が入り混じる。


  
《ワタスゲ》が風に揺れていると思えば、もう《コケモモ》の実が赤く色づいている。


  
《ミヤマリンドウ》と《エゾオヤマリンドウ》



2週間前には全く見かけなかった《マルバシモツケ》



もう残っていないだろう・・と侮っていたら、まだ何カ所も残っていた雪渓。
雪を踏み抜いて転ばない様に、滑らない様にと、何とか歩き・・・


前回引き返した分岐点を右に進んで、しばらく歩いたら・・・


花の回廊が広がったーー

  
右も左も、行けども行けども、遥か彼方までの視界の全てが《チングルマ》を中心に花の群落!

  
「カムイミンタラ」(神々の遊ぶ庭)と呼ばれる由縁がよーく理解できる。
まさしくこの場所は神が遊ぶ場所かもしれない。
天国の景色はきっとこんな場所なのでは・・と、しばしその風景に身を委ねる。

  
私は《チングルマ》の花が大好き
この花畑の中で寝ころびたい



遠目では《チングルマ》が目立つけれど、よく見ると色々な花が咲いている。
今まで雪に埋もれていたので、雪解けとともに一斉に咲き出したのだろう。


  
《ツガザクラ》と《アオノツガザクラ》


  
《エゾコザクラ》


  
《ミツバオウレン(三葉黄蓮)》と《エゾノハクサンイチゲ》かな?


  
《ミヤマバイケイソウ》
ある場所で満開と思えば、雪が解けたばかりの場所は芽が出たばかり。
こういう状態を見ると、ここは早春・春・夏・初秋が隣り合っていることを感じる。



この薄いネットを被った花は初めて見たが、何と言う花なのだろう?
花に詳しい友人に訊いても、花図鑑で調べても分からずじまい。
(誰か教えて!)
(※早速、花に詳しい友人から「ミヤマサワアザミでは?」の連絡あり。 ありがとう!)

気になっていた裾合平に行くこともでき、花の群落も見ることができ、2週間前のリベンジ大成功!
だが、やはり「姿見駅」から片道3時間の道のりは相当堪えた。
はたして来年は行けるかな・・・?