【熱気・五輪・1964】報道写真展

【熱気・五輪・1964】 報道写真展

１９６４年の東京五輪と時代背景をテーマにした報道写真展が

開かれた。５５年前だ「所得倍増」が叫ばれ、電化製品が普及し

建設ラッシュと首都圏の変貌・・・そんな中で開催された東京五輪、

働き盛りの青年が興奮しながら、人さまのＴＶの前でオリンピックを見た

記憶が今よみがえった。

聖火が都庁に到着した。窓と言う窓は仕事の手を休めた職員たちが聖火の

到着を見下ろしていた。

廣島に原爆投下の日に生まれた坂井君が聖火の最終ランナーとなって

聖火台への階段を上った。

秋晴れの下、日本選手団が行進した。

円谷選手最後に抜かれたが日本陸上界戦後初めての表彰台に上がった。

「東洋の魔女」が金メダル獲得の快挙達成！

東京駅構内で開会式を、ＴＶ中継で見る人たち。

マラソンを観戦する上皇ご一家

フランス選手が銀座でパチンコを楽しむ。

１９６４年という時代

「キューバ危機」に象徴される核戦争の不安と、緊張緩和への希望の合間で

揺れ動いた。「もはや戦後ではない」という言葉に示される高度経済成長と

安保闘争の嵐を経験した日本が、「所得倍増」というキャッチフレーズを掲げて

政治から経済へと路線の転換を図った時代である。

電化製品をはじめとした消費財の普及、建設ラッシュと首都圏の変貌、交通

インフラの急速な整備、先進国への仲間入り、娯楽の多様化などが高揚感を

かきたてた。一方ではこの年に起きた新潟地震はあらためて自然災害の脅威

を思いしらせた。交通事故の急増、公害の表面化などは、急速に進む

産業優先の都市化がもたらす深刻な弊害を見せ始めた時代でもあった。

開業前と現在の東京モノレール。

開業時と現在の東海道新幹線

１９６４年の銀座と、外国人観光客で賑わう今の銀座

天皇陛下が初めての遠足に（疲れて上皇后さまに抱っこしてもらう）

長嶋選手が婚約発表

２０２０東京オリンピックは、猛暑による熱中症が心配だ、今年行われた

トライアスロン、公式コースの半分のコースで行われたが、ゴールで倒れこむ

選手が多く見掛けられた。

1964・東京五輪から５６年。2020再び世界の祭典がやってくる。

先進国となった今、年間３０００万人以上の観光客が外国から訪れる。

「2020東京五輪」成功を祈る気持ちは誰しもが願うこと。

オリンピックの巨大化と商業化が関連費用の厖大化を生み、一年中で

最悪の酷暑の中で開催される不可解さ、交通渋滞対策の複雑化・・・

様々な課題を持つ東京五輪だが、なんとか乗り越えることを切に祈りたい。