素朴な祭
一頭の雌獅子をめぐって二頭の雄獅子と狐が舞いからむ単純な物語風の
高木獅子舞を今年も見に行った。
見に来る人は皆近くの人達だ、演ずる人も毎年同じ人に見える、江戸時代
から続くと言われる獅子舞を守ろうと、見る人も演じる人も懸命だ。
陽が傾き始めた夕方5時半、社殿前庭に向かい出発だ!
悪病退散と五穀豊穣を願って奉納される、江戸時代から続く高木獅子舞の始まりだ!
美しい雌獅子を奪い合う、雄獅子二頭の争いが始まる。
華やかな彩の牡丹をあしらった花笠衣装の簓子(ささらこ)四人、子供達も大役を務める。
隠れた雌獅子に言い寄る狐が追い払われる、喧嘩の後皆が和解して
三頭の獅子が舞い納めるくだりが、高木舞獅子舞のクライマックスだ!