名園:横浜三溪園
名園の存在は知っていたが訪れるのは初めてだった。
53000坪の広大な名園は四方を小高い森に囲まれ、外の喧騒を忘れさせてくれた。
ほどよく配置された17棟の名建築は、明治大正時代の実業家であった原 三溪が京都や鎌倉などから
集めたもので、多くが重要文化財として指定されている。
正門を入ると大きく広がった大池に名物アオサギが私たちを迎えてくれた。暫く見ていたら狙いを定めて小魚を
獲って得意げにこちらを見ていた。
三溪記念館内では茶席が設けられ、多くの人が抹茶と餡入りの名物らくがんに舌鼓し、外国の観光客が
嬉しそうにお茶の作法を手ほどきされていた。
京都・燈明寺から移された室町時代の名建築・三重塔(重要文化財)がランドマークとして
配され、園内何処からでも望まれる。
緑や朱に混じり銀杏の鮮やかな黄色が秋の深まりを感じさせてくれた。