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超希少種の夏鳥・・・(チゴモズ)

2024-05-07 12:51:50 | 野鳥写真

超希少種の夏鳥・・・(チゴモズ)

チゴモズの画像・・・(十日町市松之山の里山)

チゴモズの画像・・・(十日町市松之山の里山)

チゴモズ♀の画像・・・

チゴモズ達の画像・・・

サシバの画像・・・(おまけ)

 日本本土で繁殖し、秋には南西諸島をを経由して東南アジアやニューギニアで冬を越す。一部は南西諸島で冬を越す。本土では4月頃夏鳥として本州、四国、九州にに渡来し、標高1,000m以下の山地の林で繁殖する。

超希少種の夏鳥・・・(チゴモズ)

 日本では本州(主に東北地方から中部地方)に局所的に夏鳥として渡来する。近年は新潟県十日町市松之山の山間部の里山で繁殖しており、九州でも繁殖記録があり、2006年に広島県で繁殖例が報告されている※青森県五所川原市のリンゴ畑に数多く渡来していると言われているが、民有地のためその生息や個体数などは定かでない。

 オスは頭部が青灰色で、嘴から眼を通り側頭部にかけて黒い筋模様(過眼線)が入る。メスは頭部が灰褐色で、眼先が汚白色

 低地から低山地にかけての明るい広葉樹林や、広葉樹と針葉樹の混交林に生息する。ウスリー地方では川辺の低木林や、その低木林に接する森林の林縁に生息する※群れは形成せず単独もしくはペアで生活するが、繁殖が終わると雛達を森の奥へと隠すように連れて行ってしまいます。

 縄張り形成期には、雄はなわばり周縁部の高い樹木の頂で、タダモズ同様に「ギョッ、ギョッ、又はギチ、ギチ」と濁った声で連続的に鳴きながら、頂から頂へと飛び回り、縄張りを宣言する。※比較的縄張り内ではよく鳴くため、見つけ易い野鳥の一つかも知れない。

 遅れて渡来した雄が、縄張りを形成した雄とどのようにつがいになるかは不明だが、モズと同様に雌の定着にともない求愛ダンスが見られ、このダンスの際の鳴き声の中に、他の鳥の鳴きまねが挿入されることがある。※つがいの形成後、雄は雌に対して求愛給餌を行う。求愛給餌は巣が完成に近づくにつれて頻繁になり、雄は雌に給餌した後、樹上で交尾する。

 食物として雛に鱗翅目のの幼虫・カナブン・カマキリ類・コオロギ類などの昆虫、ニホンアマガエル、ニホンカナヘビなどを与えた報告例がある。捕らえた獲物を枝等に突き刺すはやにえを行う。※他のモズ同様に雑食性の野鳥であり、タダモズの習性や生態は殆んど変わらないようだ。

人間との関係・・・

  日本では分布が局地的(関東甲信越地区では新潟県十日町市の山間部の里山など)で、元々生息数が少なかったと考えられている。1978年の調査で確認された場所では、1998年の調査では殆んど確認されなくなっている。例として東京都や埼玉県では宅地化により生息地が消滅した。1997-2002年に繁殖が確認されたのは2メッシュで、繁殖している可能性があるメッシュは1つのみであった※近年は減少傾向にあり、その要因として樹林と草地が組み合わされた環境が減少もしくは悪化している可能性が考えられているというが、殆んどの野鳥達にも同じことが言えると思われる。

チゴモズハンターが激増した・・・(超希少種)

 一昔前はアカショウビンが幻の赤い鳥など謂れ、野鳥CMの間では一度は撮ってみたい野鳥NO.1のこともありましたが、近頃はアカショウビンでなく、チゴモズ人気(本州で撮れるところと言えば新潟県十日町市松之山でしか出会えることが出来なかった)が沸騰していたこともありました。※然しながらチゴモズを「たかがモズと言うことなかれ」希少種故何処でも観られるものでなく、チゴモズは全国広しと言え、松之山以外では殆んど出会えないことが暫く続いていました。※一時は関東圏や関西圏からも多くのバーダーが、新潟県の山間部の松之山の里山にチゴモズに出会いを求めて押し寄せていました。※来れば空振りがなかったため、現在ではチゴモズハンターは大分少なくなりましたが、チゴモズも松之山地内を移動してしまいました。


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