神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] ゴールデン・エイジ3 マスカレードの終焉

2010-06-07 23:49:54 | SF
『ゴールデン・エイジ3 マスカレードの終焉』 ジョン・C・ライト (ハヤカワ文庫SF)


長い。長すぎるよー! これ読んでたおかげで、積読が大量に増殖中! ……言い訳ですが。

3巻はスペースオペラと聞いていたのだが、スペースオペラなのは、ほんの少し。無敵のスターシップで太陽の中まで突入するも、そこで繰り広げられるのはドッカンドッカンな戦闘ではなく、どっちの哲学が正しいのかというか蒟蒻問答。

ヘリオンとフェアトン、ダフネ・プライムとダフネ・テルシウスの関係は意識のコピーであり、親子であり、俺の屍を越えていけな感じで、親子とは何かという本質的なレベルでの揺らぎを感じてしまう。

フェアトンとダフネのラブストーリーも気恥ずかしすぎるくらいのハネムーン行きになってしまうし、悪人は罰せられ、善人は報われ、すべての謎は解明される。

また、蒟蒻問答のテーマにあるのは、善とは何か、正しいとは何かという問題であり、これがポジティブに解決されるあたりが、楽天的というか、明るいハッピーエンドに繋がっている。

しかし、しかしだ! これはあまりに長すぎる。3冊分を圧縮すれば1冊で収まる程度。いくら長くたって、各巻、半分でいい。(各巻約600ページ!)

せっかくのストーリーやテーマが、幻惑で魔法で冗長なテクノロジーで覆い隠されて、追っていくのが一苦労だった。シンギュラリティな魔法のテクノロジーで煙に撒く手法にも飽きてしまって、ただの水増しにしか感じらなくて残念。

「飛ばないペンギンはただのペンギンだぜ」と言いたいなら、それなりのスピード感が欲しいところ。いやまぁ、それだけの話ではないんだけど。ワイドスクリーンバロックを目指すならば、もうちょっと疾走感のある展開でお願いしたい。

……ところで、良心編集装置ってキカイダーかよ。ギルの笛に操られちゃうのかよ!


6月6日(日)のつぶやき

2010-06-07 00:10:19 | つぶやき
12:48 from Tween
TKGを食いながら、昨日のビデオ見てた。……眠たくなったので昼寝する。
16:51 from Tween
千葉が愛媛を公開処刑中。前半で3-0。次節はいやなモチベーションの相手とやることになるのか。
17:54 from Tween
後半、愛媛が立て直して3-0のまま。やっぱり簡単に勝てるチームはないもんだ。
by kats_takami on Twitter