『ゴールデン・エイジ3 マスカレードの終焉』 ジョン・C・ライト (ハヤカワ文庫SF)
長い。長すぎるよー! これ読んでたおかげで、積読が大量に増殖中! ……言い訳ですが。
3巻はスペースオペラと聞いていたのだが、スペースオペラなのは、ほんの少し。無敵のスターシップで太陽の中まで突入するも、そこで繰り広げられるのはドッカンドッカンな戦闘ではなく、どっちの哲学が正しいのかというか蒟蒻問答。
ヘリオンとフェアトン、ダフネ・プライムとダフネ・テルシウスの関係は意識のコピーであり、親子であり、俺の屍を越えていけな感じで、親子とは何かという本質的なレベルでの揺らぎを感じてしまう。
フェアトンとダフネのラブストーリーも気恥ずかしすぎるくらいのハネムーン行きになってしまうし、悪人は罰せられ、善人は報われ、すべての謎は解明される。
また、蒟蒻問答のテーマにあるのは、善とは何か、正しいとは何かという問題であり、これがポジティブに解決されるあたりが、楽天的というか、明るいハッピーエンドに繋がっている。
しかし、しかしだ! これはあまりに長すぎる。3冊分を圧縮すれば1冊で収まる程度。いくら長くたって、各巻、半分でいい。(各巻約600ページ!)
せっかくのストーリーやテーマが、幻惑で魔法で冗長なテクノロジーで覆い隠されて、追っていくのが一苦労だった。シンギュラリティな魔法のテクノロジーで煙に撒く手法にも飽きてしまって、ただの水増しにしか感じらなくて残念。
「飛ばないペンギンはただのペンギンだぜ」と言いたいなら、それなりのスピード感が欲しいところ。いやまぁ、それだけの話ではないんだけど。ワイドスクリーンバロックを目指すならば、もうちょっと疾走感のある展開でお願いしたい。
……ところで、良心編集装置ってキカイダーかよ。ギルの笛に操られちゃうのかよ!
長い。長すぎるよー! これ読んでたおかげで、積読が大量に増殖中! ……言い訳ですが。
3巻はスペースオペラと聞いていたのだが、スペースオペラなのは、ほんの少し。無敵のスターシップで太陽の中まで突入するも、そこで繰り広げられるのはドッカンドッカンな戦闘ではなく、どっちの哲学が正しいのかというか蒟蒻問答。
ヘリオンとフェアトン、ダフネ・プライムとダフネ・テルシウスの関係は意識のコピーであり、親子であり、俺の屍を越えていけな感じで、親子とは何かという本質的なレベルでの揺らぎを感じてしまう。
フェアトンとダフネのラブストーリーも気恥ずかしすぎるくらいのハネムーン行きになってしまうし、悪人は罰せられ、善人は報われ、すべての謎は解明される。
また、蒟蒻問答のテーマにあるのは、善とは何か、正しいとは何かという問題であり、これがポジティブに解決されるあたりが、楽天的というか、明るいハッピーエンドに繋がっている。
しかし、しかしだ! これはあまりに長すぎる。3冊分を圧縮すれば1冊で収まる程度。いくら長くたって、各巻、半分でいい。(各巻約600ページ!)
せっかくのストーリーやテーマが、幻惑で魔法で冗長なテクノロジーで覆い隠されて、追っていくのが一苦労だった。シンギュラリティな魔法のテクノロジーで煙に撒く手法にも飽きてしまって、ただの水増しにしか感じらなくて残念。
「飛ばないペンギンはただのペンギンだぜ」と言いたいなら、それなりのスピード感が欲しいところ。いやまぁ、それだけの話ではないんだけど。ワイドスクリーンバロックを目指すならば、もうちょっと疾走感のある展開でお願いしたい。
……ところで、良心編集装置ってキカイダーかよ。ギルの笛に操られちゃうのかよ!