香川選手がマンチェスター・ユナイテッドに移籍した今シーズン。
ロンドン五輪の熱気がまだ残る中、プレミアリーグが開幕しました。
ロビン・ファン・ペルシの移籍もあり、俄然注目があつまるマンUですが、今季は香川選手が所属するこのマンチェスター・ユナイテッドを、シーズン通して追いかけていこうと思います。
スタジアムに気軽に足をのばせた欧州生活時代と違い、お世話になるのは今季もスカパー様ですが、初戦は中堅のエバートンにまさかの0-1敗戦。
しかし香川選手のプレイ自体は、ドルトムント時代と比較しても、決して悪くありませんでした。
予想されていたサイドでの起用ではなく、あくまで中央のトップ下の位置での起用で、後半にVペルシが投入されると、あのルーニーがサイドでプレイしている時間もありました。
香川選手が最も生きる、ペナルティエリア内でのプレイも多く、ドルトムント時代と同様、ゴールこそが最も早くチームで自分の居場所を作る近道であることを意識したプレイでした。
しかしながらこの日のマンU(とくに前半)は、ゴールが遠い。
っていうか、チームとしての連動性、完成度があまりにも低い。
ディフェンスラインに故障者が多いこともありますが、香川選手の目線でものを言えば、周りが全然感じて(わかって)くれていない。
絶妙なタイミングでペナルティエリアで動き出しをしても、周りがついてこれていない。
逆に自分が下がってパスの出してに回っても、受け手側の選手がこれまた感じてくれていない。
頼みのルーニーも体つきがでっぷりしていて、明らかにコンディションが悪い。
じゃあ自分ひとりで打開しようとボールを持つと、圧倒的なフィジカルプレイに潰され、しかもその多くは審判に笛を吹いてもらえない。
ドルトムントやバイエルン等のトップレベルのブンデスリーガのチームと比較すると、正直プレミア上位チームのサッカーの方が質的には下回ると感じます。
(昨季のドルトムントは、その連動力から生まれる、クリエイティブな攻撃力が注目されていましたが、守備の共通理解にもかなりのモノがありました)
また審判の平均的なレベルも、ドイツの方が上だと自分は感じています。
(地元ドイツで頻繁にスタジアムに通って応援してきた自分の贔屓目もありますが、ニュートラルな視点でも、審判のクオリティの件は、同意してくれるサッカーファンが多いと自分は思っています)
それでも最後の15分~20分位は、ルーニーと香川選手のコンビネーションに目を見張るものがあり、今後に希望が持てました。
新しいチームにフィットするのは、誰も自分の事を知らない会社へ転職するのと同じように?適応に時間がかかりますが、やはり一流は一流を知るといった所なのでしょうか。
それにしても、マンUの補強ポイントは明らかにDFだと思います。
レギュラーCBの一角であるファーデナンド選手は練習中の怪我で欠場ですが、彼も今秋で34歳。
同じくキャプテンのヴィディッチ選手も今秋に31歳と高齢化進んでいます。
自分ならウェルベックやナニ等の昨年のレギュラー選手を放出してでも、マッツ・フンメルス(ドルトムント)やヤン・フェルトンゲン(アヤックス→トッテナム)級のCBを獲得するのですけれど。
まだまだ黄色いユニフォームを着ていた頃の、香川選手の強い輝きを放つプレイに、後ろ髪ひかれる思いですが、気合を入れて赤いユニフォームの香川選手を応援していこうと思います。
まずは、レプリカユニフォームを買わなきゃね。(←カタチから入るタイプ。笑)