リスペクトコラムです。
コロナ禍3年目のJ2新シーズンが始まります。今季はJ1から一気に4チームが降格してきて、クラブ間競争が増す1年。今回はJ1を中心に、監督から選手から一気に移籍・就任で激しく動き合った印象。特に補強予算を用意できたクラブはかなり補強しています。少し前のシーズンまでは複数年契約等で移籍の動きが収まった感がありましたが、最近は移籍金を払ってでも欲しい選手は獲るという流れですね。浦和さんの「欲しい選手リスト」がその象徴。
そして、地元岡山も今回は、補強費を払ってくれるスポンサー(2季が条件?)が表れたのか、積極補強を行なっています。10人(今日現在)と多いし、スポンサーの面々から、そろそろ本気出してくれと言われてしまったのかな。期待に応えられたらいいのですが。
ちょうど1週間前に2021新加入会見がリモートで開催され、新入団選手の顔触れがわかりました。ただ、入国制限の関係で外国人選手が欠席しています。という事で順番にリスペクトしていきましょう。画像はクラブ公式HPとYouTubeチャンネルから使わせていただきました。
※(前列左から)田中選手、柳選手、杉山選手、(後列左から)佐野選手、本山選手、河井選手、谷口選手
№5 DF 柳 育崇選手(J2栃木から完全移籍加入)
■生年月日 : 1994年6月22日(27歳) ■身長/体重 : 188cm/86kg ■出身地 : 千葉県
■チーム歴 : J1鹿島ジュニア - 同Jrユース - 八千代高 - 専修大- J2新潟シンガポール-J2新潟-J2栃木-
J2新潟-J2栃木
■出場記録 : 2021出場記録 : [J2]42試合8得点 [天皇杯]2試合0得点
通算記録 : [リーグカップ戦]5試合0得点 [J2]81試合14得点 [天皇杯]5試合0得点
№7 FW チアゴ アウベス選手(J1G大阪より完全移籍加入)
■生年月日 : 1993年1月12日(28歳) ■身長/体重 : 181cm/72kg ■出身地 : ブラジル
■チーム歴 : サントス - ボア エスポルチ - アメリカ ミネイロ - ペナポレンセ - パラナ クルーベ - ペナポレンセ-
浦項スティーラース - 城南FC - アルヒラル - J1清水 - アルヒラル - 全北現代- J1鳥栖 -
全北現代 - J1鳥栖 - J1G大阪
■出場記録 :2021出場記録 : [J1]17試合2得点 [リーグカップ戦]0試合0得点[天皇杯]3試合0得点
通算記録 : [J1]51試合9得点 [リーグカップ戦]4試合1得点 [天皇杯]5試合0得点[ACL]6試合1得点
№23 DFヨルディ バイス選手(J1(J2)京都から完全移籍加入)
■生年月日 : 1988年12月28日(33歳) ■身長/体重 : 186cm/86kg ■出身地 :オランダ
■チーム歴 : フェイエノールト- デ・フラーフスハップ- NACブレダ- SCヘーレンフェーン- ローダJC-
CSパンドゥリイ トゥルグ ジウ- シドニーFC- J2長崎 - J2徳島 -J2長崎 - J2京都
■出場記録 : 2021出場記録 : [J2]41試合5得点 [天皇杯]0試合0得点
[J1]16試合1得点 [リーグカップ戦]0試合0得点 [J2]117試合14得点 [天皇杯]0試合0得点
№9 FW ハン イグォン選手(ソウルイーランドFC(韓国)より完全移籍加入)
■生年月日 : 1994年6月30日(27歳) ■身長/体重 : 180cm/72kg ■出身地 : 大韓民国
■チーム歴 : 慶南FC - 大田ハナシチズン - 牙山ムグンファFC - 水原三星ブルーウィングス - ソウルイーランドFC
■代表歴 : U-20、U-22、U-23韓国代表
№22 MF、FW 佐野 航大選手(米子北高から新加入)
■生年月日 : 2003年9月25日(18歳) ■身長/体重 :176cm/68kg ■出身地 : 岡山県(津山市)
■チーム歴 : FC Viparte(津山市立鶴山小学校/津山市立中道中学校) – 米子北高校
■戦績等 : 令和3年度 全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会 男子 準優勝 ※大会優秀選手 選出
№26 DF 本山 遥選手(関西学院大学から新加入)
■生年月日 : 1999年6月5日(22歳) ■身長/体重 : 171cm/71kg ■出身地 : 長崎県
■チーム歴 : 西宮サッカースクール – J1神戸U-15 – 同U-18 – 関西学院大学
№27 MF 河井 陽介選手(J1清水から完全移籍加入)
■生年月日 : 1989年8月4日(32歳) ■身長/体重 : 166cm/60kg ■出身地 : 静岡県
■チーム歴 : 青島SSS - 藤枝東FC - 藤枝東高 - 慶応大 - J1清水
■出場記録 : 2021出場記録 : [J1]24試合0得点 [リーグカップ戦]8試合0得点 [天皇杯]2試合0得点
通算記録 : [J1]204試合7得点 [リーグカップ戦]38試合1得点 [J2]37試合1得点
[天皇杯]19試合3得点
№31 GK 谷口 瑠成選手(明秀学園日立高校から新加入)
■生年月日 : 2003年6月7日(18歳) ■身長/体重 : 194cm/80kg ■出身地 :香川県
■チーム歴 : 香西SSS - 勝賀中学校 - 明秀学園日立高校
№50 DF 杉山 耕二選手(東京ユナイテッドより完全移籍)
■生年月日 : 1998年4月19日(23歳) ■身長/体重 : 180cm/74kg ■出身地 : 東京都
■チーム歴 : FC富士見台 - 三菱養和SC巣鴨Jr - 同Jrユース - 同ユース - 早稲田大 - 東京ユナイテッドFC
№ MF 田中 雄大選手(早稲田大より新加入)
■生年月日 : 1999年12月14日(22歳) ■身長/体重 : 162cm/63kg ■出身地 : 神奈川県
■チーム歴 : 南百合丘SC - FC多摩JY - 桐光学園高校 - 早稲田大学
■代表歴等 : U-15、U-18日本代表、日本高校選抜
という感じでした。新加入会見(今回課金制でしたね)を観ました。去年も書きましたが、原強化部長('19年就任)やコーチの露出(選手よりも挨拶が先でした)が増えていましたね。まぁいい事だと思いますが、GMさんの姿が無かったのも気になるところ。
原部長が「プランAがだめならプランBという柔軟性。外国人の入国制限を観て、早めに着手した」とコメントしていました。外国人選手の入国が心配とありましたが、初めてJリーグでプレーする選手がめどが立っていないという事のようなので、ハン・グォン選手が該当しているようです。実際他の2選手はチームに合流できましたね。そういう面では当初の懸念材料が少し解消されて一安心です。
日本人選手についてはいい選手が入ったとは思いますが、今季は外国人選手を強く補強した印象。木山監督は3バックと4バックを使い分ける戦術のようで、今までのようにフォーメーションをほぼ固定していた指導者よりはいいと思います。ただ、J1で同様に使い分ける監督がいて、選手が理解できずにそのまま停滞した事例を覚えています。頑張って欲しいと思います。
あと、個人的には真ん中から後で補強した主力選手が2人とも30歳代の点。河井選手は昨季出場数は半分程度、バイス選手はフル出場ではありますが。2016年に岩政選手がいても6位止まりだったので、楽観視はできないかな。
確か有馬監督の時だったと思いますが、守備的な戦術から攻撃的な戦術に切り替えた結果、得点は入るが失点も一気に増えたシーズンを覚えています。前掛かりになれば後が手薄になるのは当たり前の事。あと、最後に気になるのが昨季までの伝統の縦ポン(カウンター)サッカーなのか、ポゼッションサッカーにチャレンジするのかという点。有馬監督の時はポゼッションサッカーにチャレンジしてみたが、ダメだったのでカウンターサッカーに戻さざるを得なかったというコメントを覚えています。この辺りは高望みはできないところ。
また、もう一つ情報が来ました。「4-3-3にチャレンジする」というコメントがあったとか。しかもまずいのが昨季仙台さんで指揮を執っていた時のフォーメーションが4-3-3で、この時も「チャレンジしていた」という情報。4-3-3は間延びしがちで守備が難しく、きめ細かな指示と選手のリスペクトを必要とする高度な戦術。それ以上は語りませんが、昨季の仙台さんと同じ戦いっぷりにならない事を祈念します。川崎さんはまれな成功例ですが、そう簡単じゃない。できるのか。
9日の山陽新聞朝刊の「木山ファジ『必ずJ1に』」というタイトルの記事の要約です。
木山監督はJ2監督としてはプレーオフに3度導いた経歴を持つが、いずれも昇格には届かず。柳選手は堂々の体格で空中戦にめっぽう強く、守備の選手ながら昨季はCKなどでチーム最多の8得点。J2岡山はセットプレーでの得点が昨季8にとどまり、J2平均とされる13に遠く及ばなかっただけに期待。河井選手は10年間プレーした清水でJ1通算204試合に出場し、パスセンスあふれる司令塔は柳とともに課題の得点力アップの鍵を握る。
この日欠席した外国人選手では、J2京都のJ1昇格に貢献したヨルディ・バイス選手、強烈な左足が武器のチアゴアウベス選手、突破力が光るハン・グォン選手はメッセージ動画で意欲を語った。
うーむ、今までで一番補強できた印象はありますが、よそも補強しています。選手を一気に補強したからすぐにJ1に昇格できると思いがちですが、J2リーグはそんなに甘くないと思います。残留争いも少しちらついて始まった昨季は、夏の補強で息を吹き返した経緯があり、今季も夏の補強がキーになるのではと思います。
今季の順位予想ですが、当ブログとしては、ポジティブな予想は4位、ネガティブな予想は9位かな。今季はJ1から一気に下りてくる4チームが脅威でもあります。ある程度選手は揃ったのかもしれませんが、監督の部分がプレーオフモードまでで、昇格モードには感じられない点。木山監督には「J2の森保ジャパン」化しないようにお願いしたいと思います。
当ブログは昔から、あくまでもJ1に昇格するならJ2優勝が必須と認識しています。昨季の山雅さん、一昔前の大分さんのようにJ2降格後に低迷しないように。J1昇格が体験ツアーで終わらず、J1に定着するためにもJ2優勝の戦力で行かないと正直しんどいと思っています。個人的には開幕戦の甲府戦に注目しています。昨季3位の甲府さんは強いと思います。快勝できれば開幕ダッシュでJ1昇格の期待が増しますが、ドロー以下なら今季もJ2中位が少しちらついてくるのでは。今日、年間試合日程が発表されました。早いものであと1ケ月で開幕です。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers