J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

日本代表のこと・・・514

2022-01-24 00:01:46 | サッカー(日本代表、W杯等)

 リスペクトコラムです。
 最近、FOOT×BRAINの内容のクオリティが上がり、留守録で観て、そのまま消さずにキープする事が増えたと書きましたが、今回の日本代表ネタもそうです。森保ジャパンについて、当ブログで思っていた事がたくさん出てきて、うれしかったです。1時間バージョンだったのでボリュームが倍になり、記事に起こすのもちょっと大変でした。鹿島さんのコーチになられた岩政先生も冴えていました。今回はリスペクトを中心に、極力コメントは短めでいきたいと思います。
   
 1時間拡大版のW杯イヤー開幕SP。勝っても「ワクワクしない」日本代表。打開策をレジェンドたちが緊急提言。元代表の玉田さん(当ブログでは代表当時は玉ちゃんと呼んでいました)と、「日本サッカー界隋一 超理論派」のJ1鹿島岩政コーチ、アイドル屈指のサッカーフリークの日向坂46影山さんが参戦。
   
【激論!魅力ある日本代表とは】
 W杯アジア最終予選では初戦で敗れるなど大苦戦。更に地上波放送なしの前代未聞の事態。日本代表が再び輝くためには何が必要なのか。日本代表が緊急事態。11月(21日)に開催されるカタールW杯。日本代表は出場切符をかけたアジア最終予選の真っ只中。折り返し地点を過ぎた今、グループ2位で出場圏内をキープしているが、日本代表の戦いについて、ファン・サポーターは「点が獲れない」「個性がない」「監督采配に疑問」「ワクワクしない」と不満だらけ。ゲーム内容や采配を疑問視する声は森保ジャパン以前にもあった。しかし、今回気になったのは日本代表自体への関心が薄れ始めている事。
   

玉田(玉):批判の声はすごくわかるし、僕もモヤモヤしている。
岩政(岩):今に始まった事ではない。魅力あるサッカーをサポーターは求めているが、ここまでの日本代表の作り方を見ると、魅力あるサッカーを作ろうとはしていない。そもそもかい離がある。魅力あるというところから作るのか、結果というところから作るのか。Jクラブもそう。クラブによって違っていいと思うが、目指すスタイルを提示していればかい離が無い。そこがあやふやなので、サポーターは魅力を求めている。日本サッカーはどちらかというと結果を重視しているので、ちょっとかみ合わない気がする。
   
〔サポーターに聞いた 日本代表の課題〕
点が獲れない
→6試合を終えて、完封も多く、失点こそ少ないが、得点は多くても1試合2点止まり。1試合平均にすると1点以下。
玉:チャンスが少ない。選手達が人任せな部分を感じる。人と人が点と点でしか合っていない。結局2人だけでの関係でしかサッカーができていない。結局攻撃が単発になる。最初少し試合を観ると、何となく試合展開が見えるから90分間観ない時もある。
岩:代表選手クラスになると、時間を必要とせずに合う選手はいる。

 この得点力不足は思うところですね。確かセットプレーでの得点も少なかったのでは。ピークを過ぎたと思われる大迫選手が固定されている弊害を感じます。最近旬な前田選手、古橋選手が後回しにされるというのはどうなのかと。前線での連携が今イチなのも感じていましたが、そうなのかと。
   
個性の強い選手がいない
→大久保選手の「今は似た選手ばかり。個人の判断が全くなく、魅力がない」というコメント。
玉:完全同意。監督に言われた事はやるが、それ以外はできませんという選手が多いかもしれない。自分は何て言われても余り言う事聞かなかった。自分の考えをプレーで証明する。どれだけミスしても、FWは1点獲ればヒーロー。訂正する(笑い)。聞く耳は持つが、聞き入れて違うものは違うという事です。
岩:代表クラスの攻撃選手はみんなこんな(玉田や大久保選手)感じ。みんな言われた事をわかったよと言うのは表だけ。そういう選手達をどのように育てて、どうマネジメントするかが大事。代表未満の選手達は素直にプレーするが、当然頭打ちになる。そういう差を埋めるのが難しい。正解を提示されないと動けない選手が多いが、そういう選手はここ(代表クラス)まで行かない。子ども達もこういうところを学んで欲しい。こういう選手が出て来ないと強くならない。

<なぜ近年、強烈な個性を持つ選手が減ったのか>
岩:サッカー界全体の問題でもあったりする。バッジオやジダンのようなファンタジスタがいなくなり、チームが組織的になってきた。その組織の中の個人という事が出てきている。
<組織>個性>
 かつて世界のサッカーにはチームを象徴するファンタジスタがいた。彼らは一本のパス、華麗で創造的なプレーで試合を支配し、勝利に導いてきた。しかし、近年のサッカーは組織化され、ポジションごとの明確なプレーや細かい決まり事が多い傾向にある。岩政氏曰く、突出した個性が求められない時代になっていると言う。
岩:昔みたいに、トップ下にはこの選手が、このストライカーがというのは、ちょっと無くなってきているのはサッカー界の流れでもある。その個性がどう繋がりあって、チーム全体が成り立っているか見えてくると、それはチーム全体の個性として面白くなってくるとサッカーの見え方になってくる。昔は日本サポーターも個人を見るのが好きだったが、今は組織全体のサッカーになってきているので、全体をどう見せるかになってきているところがあるので、チームの個性が見えづらい方が問題。
影山(影):今は器用な選手が多い印象がある。何でもできてしまうので、一つ突出したものが見えないところは、今はスター選手がいないと話につながっている気がする。
セルジオ越後(越):一番わかりやすいのが三苫選手の活躍。野性的なドリブラーは昔は何人もいた。なぜ昔は多かったのか? S級ライセンス所持者には失礼だが、あれを持ってしまったら「教えなくてはいけない」と考えてしまう。
 同じ基準で指導するのは日本サッカーにとってのメリットにもなると思われるが、越後氏が指摘するのは指導者ライセンス制度の弊害。
越:スポーツとは体で覚えるもので、教えるものでない。伝える、伝わるもので、一緒にやることで「覚える」。今は元選手がS級ライセンスを取って指導する。みんな教えたら、みんな東大に行くのか?と聞きたい。ライセンス自体はいいと思うが、変に水戸黄門の印籠のようになってしまった。
<指導者が教えすぎる
 教え過ぎる指導によって、失われてしまったという選手の個性。更に今育成現場で起きている驚くべき事態。
勝村(勝):色々な人達が戦術などに詳しくなりすぎている。子ども達にコーチが指導して、親が子どもにコーチする。コーチが行うコーチングと親のコーチングが違うので、子どもが悩んでプレーできなくなる事が結構多い。子どもは両方にいい顔をしてしまう。
岩:海外では監督が練習のルール設定をした時に、選手がずっと質問してくるらしい。自分で考えているので、ずっと指導者が試される。自分の意図を常に言葉にできなければならない。日本では、いいからお前やっとけ、やらないのならお前外すぞで終わってしまう。そうなるとイエスマンばかりが残っていく。ここのディスカッションする文化を育てなければいけないし、それを指導者も認めなければいけない。選手も聞けるように言葉にしなければいけない。いろいろな面から問題点があって、そこを掘り下げて行くと教育とかの話になってしまう。
 個性が見えづらい時代と言われる現代サッカー。だがもちろん、そんな中でも輝きを放つ選手はいる。
<日本代表での活躍を期待する個性あふれる選手>
岩:荒木選手(J1鹿島)。
→27年ぶりに城選手以来の10代での2ケタ得点を達成。昨季のベストヤングプレーヤー賞を獲得し、A代表に初選出。
玉:旗手選手(セルティック)
→強靭なフィジカルと技術を合わせ持つ万能型プレーヤー。東京五輪でも日本の躍進を支えた。
影:小柏選手(J1札幌)と鈴木彩艶選手(J1浦和)
→小柏選手は大学出身ストライカーでA代表初選出。鈴木選手は18歳でプロデビューし、大気の片りんを見せた。
   
監督采配に疑問
 W杯出場圏内をキープしているが、サポーターから厳しい評価。特に多かったのはスタメンを固定し過ぎという声。ここまでベテラン5選手が全試合スタメン。一方、最近大ブレイク中の古橋選手は先発1回のみ、三苫選手はゼロ。
・6先発/6試合:5人(権田、長友、吉田、遠藤、大迫)
・5先発/6試合:2人(冨安、伊東)
・4先発/6試合:2人(柴崎、南野)
佐藤寿人(佐):固定していかなければならない時期ではあるが、メンバー選考に競争がないと、なかなか新陳代謝が行われないので、少し物足りない。もっと競争があって、その時々のベストな選手、コンディションも含めて直近のパフォーマンスがどうだったのか、選考での重要な要素だと思う。
中村憲剛(憲):コロナ禍で制限もあり、強化試合を世界各地でやる事も叶わない。上積みという意味ではスゴく難しい。だとしてももっと、W杯で勝つために自己を研鑽しながらどうすればいいのかを、みんなで考えていかなければならない。
岩:アジア最終予選でスタメンをいじる監督は多くない。最終予選が終わるともう1回シャッフルして競争しなさいというようなやり方をするのはオーソドックスではある。これ自体がつまらなさを引き起こしている気はしない。ただ、固定感があるのは間違いない。森保監督のチーム作りで起こってしまっている事。
 サポーターはもっと違う選手を出して欲しいが、森保監督は選手達との対話を重視して、すり合わせながらチームを作っていくタイプ。(こうした選手1人1人との対話がスタメン固定につながる理由として)メンバーが代わると対話する相手も変わる。またイチから作り直す形になるので難しくずれていく。チーム作りの方向性がハッキリ見えると、サポーターも理解しやすい。
玉:選手1人1人キャラクターやプレースタイルがある。その1人が変わったら、やり方が変わってしまう。調子のいい選手を使って欲しいとは思うが、ぶっつけ本番で新しい選手に代えてどうなるのかは怖い部分もある。監督がやりたいスタイルを変えてまでリスクを冒すのは怖いと思う。
岩:世界のサッカーが変わってきた事は認識しなければならない。(欧州は)各リーグで毎試合のように戦術を試合中にも変える事をやってきた。やってきたら代表チームでも、集まってすぐにできてしまうという事が、選手達も経験の中で積み上がったと思う。代表の欧州組もそういう経験をしている中で、日本はいつまですり合わせでやっていくんだ?というのはある。遅れているように見えるのが、つまらなさに繋がっていると思う。
影:ファン目線で見ると、試合中の疑問を解消する術が無い。どうしてこの選手が交代したんだろう、今回はこういう試合なので、これで勝ちに行きます、そういう意思みたいなものを知りたい。監督が思っている事をもっと聞く機会があればいいと思う。そういうのは作れないのか?
岩:作れないと思う。監督は戦術などを自分の口からは言えない。大事な事はピッチ上でそれを表現すればいい。表現してくれれば、自分達解説者がそれを伝えられる。それが上手く見えないから伝えれず、結局メンタリティなどの話で終わってしまう。
 森保ジャパンの問題点は、試合が始まってうまく流れが進まなかった試合(カタール戦やオマーン戦)はそのまま負けてしまう点。そのまま負けてしまうから、自分達解説者が伝える事が無い。うまくいかない時に何かしらの対処法を施して、そこに意図があれば解説者がそれを伝えて、それが世間に伝わればいい。対処法は打っているのかもしれないが、あやふやに見えるので、見ている人も何をやっているのかが分からない。だからつまらない。
影:激おこの森保監督が見たい。
玉:森保監督はメモを取っているシーンはあるが、起こっているシーンは見られない。パフォーマンスでもいいので怒ってみると選手も見る目が変わるかもしれない。
岩:ベンチ脇での監督の様子で、選手も感じる事がある。熱を感じて選手達がもう1回やろうかとなる。流れがあるスポーツなので、流れでそのまま沈んでしまわないように、誰かがそこをやってくれる事でもう1回という事は出てくる。そういうところをもう1回デザインして欲しい。

 采配への疑問はずっと言われていますね。当ブログは「世界を知らない監督では世界と戦えない」という考え方ですが、世界基準の戦術を目の当たりにしてテンパっておられるのではないでしょうか。引き出しが無く、次の一手(対処法ですか)が用意できないから、戦術も選手起用も固定化してしまう、つまり、この場に立つべき監督では無かったと思っています。
 世界のサッカーの変化の認識がまさに知るべき世界だと思います。ただ、日本にいては世界をリスペクトしろと言っても無理がある。だから日本人監督反対論になってしまう。
 

   
<代表監督人事>
 すでにくすぶり続けている森保監督の解任論。そこで再燃したのが監督の国籍問題。代表監督に適任なのは、コミュケーションを取りやすい日本人なのか、世界レベルの経験を持つ外国人なのか。実際、代表監督の国籍はコロコロ変わっており、未だ答えは見つかっていない。
玉:岡田監督はいろいろコミュニケーションを取りながらやれた部分が大きかった。どっちがいいのか決めきれない。日本サッカーの土台ができてくれば、それに沿った監督が呼べるが、まだできていないのかなと思う。
岩:(土台が無い事の弊害について)監督の選び方という面で、日本はスゴく遅れていて、出身や過去の実績など目に見える数字ばかりを条件にして監督を選ぶ事が多すぎる。サッカーというのは監督によって、いろいろなものが変わるので、この監督がピッチ上で選手達にどういう事を落とし込んで、どういう事をピッチ上で表現できるかで監督を選ぶべき。実績で選ぼうとするのは見えないから。監督の評価の仕方が分からないから。
影:評価方法は変わっていって欲しいし。どういう評価をしているのか教えて欲しい。
   
 国籍問題では、当ブログは一貫して外国人監督論ですね。世界を知る日本人監督ならいいですが、そんな人材はまだいない。だったら世界と戦うためには外国人監督という事になる。今までの日本人監督は博打采配ばかりの印象が強いです。もっと地に足を付けた采配、戦術を駆使して欲しいが、世界を知らなかったらそれも無理か。もっとも、オファーを出しても、アジアの果ての国には来てくれないのかもしれませんが。そうなると、日本協会の力不足、ひいては田嶋ジャパンの責任論になっていく。とりあえず、早く会長を替えて欲しい。一番の対処策が埼スタを抑える事って、もっとやるべき事があるだろと思いました。日本代表の一番の特効薬は会長交代だと思います。
   
ワクワクしない
 番組が最も危機感を覚えた項目。抽象的であるが、これこそ今の日本代表を象徴する言葉。しかも、試合に負けても悔しさが沸かない、最近は熱が冷めて来たという声も。かつての熱気を取り戻すには何が求められるのか。
影:TV放送が減り、自然と話題に出る事が減った。深く知っている人はドンドン掘り下げていくが、初めてサッカーに触れる人は何が楽しいのか分からない事が多い。日本代表は初めてサッカーを見る人がサッカーにハマる第一歩だと思う。サッカーを好きになる一歩目を日本代表が引っ張ってくれるようになって欲しい。
 
 DAZN(最近値上げしましたね)が放映権を獲得し、地上波でアウェー戦が放映されないのは本当に痛いですね。A代表の弱さで、世の中のライト層の関心が下がっている事に加えて、中継が観れなかったら追い打ちのようにダメージが出ます。今回怖いのが、W杯出場がアウェー戦の試合で決まってしまったらどうなるんだろと思います。まぁテレ朝さんが特別に放映権を単発で購入して放送するんでしょうけど。テレ朝さんが、東京ローカルのJリーグ番組を始めましたが、そこまで期待するのは酷か。やはりJリーグか日本協会が番組スポンサーになって、土曜日の夜に番組を始めるかですか。
 もう長くなったので、リスペクト記事にはしませんが、中国に動きが出ました。普通に読むと大丈夫かなという情報でですが、油断していたら中国戦でうっちゃられて、森保監督の進退問題が大きく再燃(遅い!)するかもしれません。さて、来週から最終予選が始まりますね。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする