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Jリーグの話題147

2017-11-23 00:06:58 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 今季からのパフォームグループのスポンサードにより、Jクラブの獲得資金は大幅に増加。VICTORYのコラムに、J1の4位と5位では大きな格差があると書いています。それぞれの獲得資金がわかりやすく書かれており、順位が上であるほど潤沢な資金が獲得できるようです。詳しく見てみましょう。
   
【4位と5位では収入に2億円の差! J1最終盤を盛り上げるシビアな争い】
〔J1クラブは3億5000万円が保証される〕
・均等分配金: 各クラブが順位に関係なく受け取るお金。
 J1 :3億5,000万円('16シーズン1億8,000万円)
 J2 :1億5000万円(同8,000万円)
 J3 :3,000万円(同1,500万円)。 
・賞金: 上位チームに与えられるもの。
 J1: 優勝3億円、2位1億2,000万円、3位6,000万円。
 J2: 優勝2,000万円、2位が1,000万円、3位500万円。
 J3: 優勝500万円、2位250万円。
・理念強化分配金: J1の1位から4位までのチームに支払われる、選手獲得費用や練習環境、育成組織の充実化に使途を限定した資金。
 来シーズン以降、最長3年間にわたって傾斜配分。
 J1優勝: '18年に10億円、'19年に4億円、'20年に1.5億円、合計15億5,000万円。
   2位 : '18年に4億円、'19年に2億円、'20年に1億円の合計7億円。
   3位 : '18年に2億円、'19年に1億5,000万円の合計3億5,000万円。
   4位 : '19年に1億8,000万円のみ。
・降格救済金  : 下のディビジョンに降格したチームは、降格1年目に限り、前年度のディビジョンで受け取っていた「均等分配金」の8割を保証。
・その他
 天皇杯優勝チーム「ACLサポート」:8,000万円
 J1上位4チーム(天皇杯優勝チームが重複しなかった場合):2,000万円ずつ配分。

〔J1上位チームの獲得総額〕
・優勝: 22億円~22億2,000万円
 2位: 11億7,000万円~11億9,000万円
 3位: 7億6,000万円~7億8,000万円
 4位: 5億3,000万円~5億5,000万円
 5位以下: 3億5,000万円

 均等分配金では、各ディビジョンとも昨年からほぼ倍増しており、J1クラブは下位でフィニッシュしても3億5,000万円が支給されます。そして、優勝チームの獲得総額は何と22億円以上。すごい金額です。ヨーロッパの有力手や、名将が雇えます。これは、Jリーグ側が中国や中東などの「金満」クラブに負けない「ビッグクラブ」を作り、ACLで優勝争いできるように取った策と、以前に聞いた事があります。まだ、今季は正式には終わっていませんが、早くも浦和さんがその影響が出ていますね。この調子で強いクラブをどんどん作って欲しいです。

「優勝して得られる金額は、5位以下の実に6倍以上。4位と5位でも2億円近い差がある。この数字を見れば、J1で優勝すること、4位以内に入ることがいかに重要か、すぐに分かるはずだ。4位に入って5位以下よりも2億円余分に受け取るだけで、補強にかける予算を上積みし、より有能な選手を獲得することができる。優勝しようものなら、一気にビッグクラブ化への道を突き進むことができる。」

 この調子で行くと、今季から優勝クラブが順番に高価な獲得資金を手にして、ビッグクラブになっていきます。逆にいつまで経っても5位以下の成績しか残せなければ、段々と格差が生まれていくのではないかという予想も立ちます。一つ怖いのが、「どうせ今年もビッグ3が優勝するんだろ」という観戦者心理が固定化してしまう事。そうなれば、ワクワク感が薄まり、結果的に顧客ばなれが起こります。逆に今までは「0強」だったので、どこが優勝するかわからなかったから面白かったという見方もできます。さて、どういう作用が働くのでしょうか。

「この金額を元手にクラブが抱える将来有望な選手と複数年契約を結び、適正価格の移籍金を設定することもできる。それによって、これまでのように移籍ゼロで欧州のクラブや国内の資金力のあるクラブに若い才能が引き抜かれる事態を回避し、移籍金が発生する健全な形での移籍が増えることにも繋がるだろう。今シーズン開幕前、積極補強に動いたクラブが多く、シーズン中に多くの監督交代が行われたのは、各チームが「理念強化分配金」の獲得を目指して真剣に上位を目指したからに他ならない。」
引用:VICTORY

 確か、今季の開幕前だったか、特にJ2クラブの監督に、スペイン人などのヨーロッパ等の名将を招へいできたのも、上のような心理作用が働いたのかもしれませんね。各クラブの競争意識が劇的に高まったという点においても、パフォーム・グループマネーの影響は多大だったのかもしれません。資金的に余裕があったのか、下のディビジョンに降格したチームを救済する降格救済金も導入されています。降格は収入の減少を伴うが、財政圧迫を少しでも軽減させてクラブの経営を安定化させる狙いがあると書かれてあります。
 これはどういう作用が起こるかと言えば、J2降格チームの資金力が増えるために、1年でJ1復帰するチームが増えるという事。つまり、J1未経験チームがJ1昇格できる可能性が減るという事ですか。そうでなくても、来季からJ1プレーオフに加えて、J1・J2入れ替え戦が始まるために、J1昇格が厳しくなるのに、それに追い打ちをかけるような状況。まあ、それもプレーオフでのJ1昇格組のふがいない結果の積み重ねもあったのでは。J1に昇格するためには、それくらい力を付けて来てくれという事でしょう。軽々にJ1昇格という言葉を発しない方がいいよという、Jリーグ側の遠回しなメッセージも少し感じます。

 イレブンミリオンが破たんし、Jリーグの観客動員が頭打ちになり、数年前に天下の悪法「2ステージ制」が導入され、大騒動に発展しながら、パフォーム・グループに救ってもらって、元の1ステージ制に回帰しました。もうあの悪夢が訪れてはいけません。そのためにもパフォームグループの支援を受ける10年間を大成功にもっていき、次の契約を結んでもらいましょう。
 さて、今季のJ1優勝は鹿島さんの可能性が高くなってきました。イコールビッグクラブ第1号も鹿島さんという事になるのでしょうか。Jリーグも本来は浦和さんになって欲しかったのかもしれませんが、鹿島さんでも全然ふさわしいではないですか。さて、フィニッシュも近いJ1順位を見てみましょう。1位は鹿島さん、2位は川崎さん、3位はセレッソさん、そして5位との格差が見られる4位は・・・おっと某黄色いチームでした。2位以上はちょっとしんどいので、せめて更に格差をつけられる3位まで行ってしまいましょう。まずは土曜日のアウェー鹿島戦は何としても、目の前での胴上げ阻止ですね。
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