J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

フェアプレイ! FIFA6

2017-11-01 00:01:20 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 ACLの成績やロシアW杯の組み合わせが気になるところですが、こういう国際試合で必ず出てくるのがFIFAランキング。当ブログでも代表戦の記事の時は、強さを知るために必ず相手国のランクを載せるようにしています。少し前の日本の順位は20位代で上の方でしたが、改正とともにここ最近は40~50位台で推移しています。そのFIFAランクというのはどういう基準で決められていたのか、個人的には気になっていました。そんな中でスポーツブルというサイト(デイリースポーツ)にいいコラムが登場しました。以下、引用して紹介。
   
【W杯組み合わせ抽選にも影響...FIFAランクのしくみ教えます!】
「各代表チームの実力を数値化したFIFAランキングは1993年に始まった。W杯など国際大会でグループ分けなどを決める際の物差しとして使われ、何度か算出方法が改正される中で、2006年から現行規定になった。原則、毎月発表される。
 ランキングの対象は過去48カ月の国際Aマッチ。「結果」「試合の重要度」「対戦国間の強さ」「大陸連盟間の強さ」の4項目からポイントを算出する。」

〔結果〕
 勝ち=3点、引き分け=1点、負け=0点、PK勝ち=2点、PK負け=1点
〔試合の重要度〕
 小規模大会(親善試合や東アジア選手権など)=1点、W杯予選=2.5点、大陸選手権(アジアカップ、欧州選手権等)=3点、W杯本大会=4点。
〔対戦国の強さ(FIFAランク)〕
 1位=200点。2位~150位まで=200から相手順位を引いた点数、150位以下=一律50点。
〔大陸連盟間の強さ〕
 ブラジルW杯で優勝したドイツが所属する欧州は1点、南米は0.99点、その他の大陸はすべて0.85点。対戦する大陸連盟が異なる場合は足して2で割る。
 以上の4項目の点数を掛けたものが獲得ポイント。負けた場合は0点を掛けるので、例え強豪国に善戦しても一切ポイントは入らず。

〔日本対ニュージーランド戦(10/6)のシュミレーション〕
 ・結果: 勝ち=3点
 ・試合の重要度: 小規模大会(親善試合や東アジア選手権など)=1点
 ・対戦国の強さ(FIFAランク): 113位=87点(200-113)
 ・大陸連盟間の強さ: その他の大陸(アジア・オセアニア)=0.85点。
  →計算式による獲得ポイント: 3×1×87×0.85=221.85が獲得ポイント

「こうして得られた獲得ポイントを12カ月ごとに合算し、その間の消化試合数で割って平均値を出す。さらに直近1~12カ月の平均値は100%、13~24カ月は50%、25~36カ月は30%、37~48カ月は20%の割合を掛け、合算したものがランキングポイントになる。」
「計算式は複雑だが、根底にある考え方は至ってシンプルだ。「よりランキングが高い代表チームに、より重要度が高い大会で、継続的に勝つ」。これが実現できれば、ランクは確実に上がっていく。」

 なるほど、こうやって実施してきた国際試合の平均値を出し、なおかつ昔の試合になるほど割合減っていく計算になるのですね。記事には特に「大陸連盟間の強さ」で欧州&南米と、それ以外の地域に格差がつけられているようです。当然ランクが上がりにくくなりますが、「大陸ごとで大陸選手権の開催頻度、試合数も違うため公平性の観点で疑問も残る」としています。
 ただ、記事では「過去4年間の成績を含めている点、代表レベルの最高峰であるW杯本大会の成績を最も重視している点を踏まえれば、おおむね代表チームの実力を反映しているランキングだと言えるだろう」と分析されているので、やはり今の日本の44位というのは実力どおりのランクなのか。また、記事では日本の過去の順位について以下のように書いてあります。

「日本は現在44位。34位イラン、43位オーストラリアに次いでアジア3番手に位置する。現行規定下で最高順位は、11年4月と6月の13位。「試合の重要度」で点数が高いW杯の10年南アフリカ大会で1次リーグ2勝を挙げて16強入り、11年1月のアジアカップ優勝も効いて、W杯前の45位から大きくランクアップしたことがある。」
引用:スポーツブル

 じゃあ、どんどん欧州や南米に遠征し、世界の強豪国と対戦し、一つでも勝てばいいのかという話になりますが、そううまくもいかないようです。読者の皆さんもいくらかご存知でしょうが、最近はマッチメイクをしにくい状況になってきました。Aマッチデーなど世界的に国際試合開催の制約が強くなってきたからです。日本はどうしたらいいか。あとは先進国(ベルギーなど)を手本に、育成から強化していき、W杯本番で勝ち抜くしかないのでは。
 ACLの出場枠も昔は代表チームの成績がある程度反映されていたようですが、今後は単純にACLでの成績が反映される方向に向かっています。とにかく強くなるしかないですね。世界的にレベルの高い監督を招へいするとか、育成の仕組み自体を改革し、ジュニアからエリート教育を施すとか、やる事は多いです。日本代表の強化試合の次の相手は王者ブラジルですね。ここに勝てば、FIFAランクもジャンプアップするかもしれません。言うのは簡単ですが。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする