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ガイナーレ鳥取について30

2017-11-02 00:22:21 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 現在J3での戦いが長い鳥取さんですが、少し前までは当ブログで「二卿」や「御三家」に並ぶくらいの頻度で紹介させていただいていました(一番下をを見て下さい。記事がいっぱい)。特に何があるからという訳ではないのですが、やはりJ3だとマスメディアの露出も減少するため、目に留まる事も正直減っていたと思います。ただ、当ブログでは鳥取さんは昔も今も「地域に根差す地域の宝」であり、Jリーグ百年構想の先進クラブだと認識しています。ただ、ホームタウン人口の少なさ、スタジアムの交通アクセスの悪さ等の不利な環境のために、未だJ3に所属されていると思っています。そんな中、久しぶりに鳥取さんの素晴らしい事例を見つけました。以下、引用して紹介。
   
【ガイナーレ鳥取が農業参入、“Shibafull(しばふる)”をスタート】
「株式会社SC鳥取(代表取締役社長:塚野真樹)は新規事業として芝生事業「Shibafull(しばふる)」(URL:http://www.gainare.co.jp/shibafull)を新たに開始します。
 SC鳥取は、日本初の市民の協賛金を財源としたサッカー専用スタジアム「チュウブYAJINスタジアム ※以下、スタジアム」を2012年12月に建設。その後約5年間、クラブスタッフの手で芝生の管理・運営を行ってきました。これにより培われた芝生の生産管理ノウハウを軸に、プロジェクトパートナーと協力し農業に参入します。」
どこで: ホームタウンで地域課題となっている休耕地を有効活用します。
 なにを: サッカー用の芝生だけでなく、様々な用途に合わせた芝生を生産します。
 どうする:行政、民間企業と連携し、校庭や地域の芝生化を推進。法人・個人向けの販売も予定しています」

 何と農業参入です。仕事関係でも見かける言葉で、本来ならば建設業などが参入する企業なのですが、Jクラブとは驚きです。天然芝ですか、確かに農業ですね。自分のところのスタジアムから、今度はその天然芝を栽培して外部に販売するのですね。しかも、サッカー用だけでなく、幅広い用途の芝を作って売るとか・47売上を増やし、事業規模を拡大し、それによってチームを強化するために、本業以外に電力事業などは他のクラブにもいくつも事例がありますが、農業とはビックリです。地域に根差した地方クラブである鳥取さんらしい事業です。

〔芝生生産に最適な「弓ヶ浜半島」の地質を活かした地域課題の解決〕
「スタジアムのある弓ヶ浜半島は平らな砂地を有し、地下には豊富に地下水が流れるという芝生生産に最適な条件が揃っています。しかしながら人口減少や高齢化に伴って畑は担い手を失い、雑草の生えた耕作放棄地が広がり、景観や環境の悪化が地域課題となっています。SC鳥取は耕作放棄地で芝生を生産することで、土地の有効活用と地域の課題解決につながると考え、ホームタウンの芝生化ならびに個人・法人への販売をプロジェクトパートナーと共に推進していきます。」

 なるほど、鳥取さんのホームタウンは天然芝の養生に最適なのですね。ざっくり過ぎるかもしれませんが、鳥取砂丘が芝に合う土地柄という事なのかな。よく読むと、耕作放棄地の解消という地域の課題解決というのも素晴らしい。
 何年か経ったら、鳥取のあちこちが芝生だらけになるのかもしれませんね。この芝生化というのはJリーグや日本協会が進めている事業でもあるので、やはり、Jクラブとして先進的な取り組みなのではないでしょうか。

〔SC鳥取百年構想「地域社会の一員として地域のお役に立つ〕
「株式会社SC鳥取は今年で10周年を迎え、SC鳥取百年構想「こどもたちのみらい、ふるさとのみらい」「輝くガイナーレ鳥取」「地域社会の一員として地域のお役に立つ」を掲げました。本事業は「こどもたちのみらい、ふるさとのみらい」「地域社会の一員として地域のお役に立つ」につながるプロジェクトになります。」

 100年続くうんぬんというスローガンのところはあっても、Jクラブ独自に百年の「構想」としてはっきり謳ったところは他にはないのではないでしょうか。地域社会の一員、地域のお役に立つという文言はなかなか口にできません。普段、地域に根差しているから、「お役に立つ」という言葉が出るのではないでしょうか。
 また、よそで「子どもたちにうんぬん」というキャッチフレーズを見かけますが、「子どもたち」だけなんですよね。鳥取さんの付加価値が高いと思われるのは、「子どもたち」に加えて「地域(ふるさと)」にも夢(未来)を与える存在という点。「いい事言うが、経営はどうなの?」というネガティブな意見もあるかもしれませんが、「100年」という長い歴史の中では一時的な経営危機も小さい事なのかもしれないと、個人的に思っています。

 事業名は「Shibafull(しばふる)」というそうです。昨日から事業開始しているそうです。何年か経った後に鳥取の地がどう変わっているのか観たいですね。鳥取市内が芝生だらけになっているかもしれません。鳥取さん、早くJ2に戻ってきて欲しいです。鳥取さんの事業は「公園あそび」を始め、ふるさと納税を参考にした支援事業など、地域に根差した素晴らしいものが多いです。当ブログでの評価としては、雄クラブ(J2松本とJ2山口、徳川四天王ならぬ二天王に変えようかと思っています)にいつでも入る存在です。
引用:J3鳥取公式HP
J3鳥取公式HP「Shibafull(しばふる)」ページ:http://www.gainare.co.jp/shibafull
J3鳥取関連:29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / / / / / / / / / / / / / / / / / / / /

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