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2015-09-11 00:05:14 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

事例紹介コラムです。先日、「J1、J2“2軍”のJ3参戦検討 若手強化へ来季導入視野」というタイトルで、JクラブのセカンドチームのJ3への参戦構想が報道されました。うーむ、何とも言えない話ですね。セカンドチームの是非については、不要論などいろいろな意見があるので。以下、抜粋して紹介。
   
 JリーグはJ1~J3合同実行委員会で、J1、J2クラブの2軍に当たるセカンドチームをJ3に参戦させる案を議論。実戦経験不足が課題になっている若手強化のため。早ければ来季からの導入を視野に検討を継続。
 現在はJ2岡山の岡山ネクストがJFLに参加している例があり、資金面の負担を不安視する声がある一方、セカンドチーム保有に前向きなクラブもあるとか。20歳前後の選手の強化策としては、J3に参加しているU―22選抜を実施中。
スポニチWEB該当記事:http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/09/08/kiji/K20150908011092090.html

 ここで、まず出てくる意見が「またサテライトリーグやればいいじゃないか」というもの。覚えています。観戦に行った事はありませんが、Jリーグ開幕当初は実施され、途中でクローズされたようですが、事情は認識していなかったです。どうしてもこのキーワードが出てくるので、調べてみました。

【Jサテライトリーグ】
 '92年から'09年まで実施され、Jリーグの登録選手のうち、特に出場する機会の少ない若手選手に実戦の機会を提供する事を目的に、Jリーグの公式戦と並行して実施していた育成リーグ。参加チームは、Jリーグ加盟チームのうちJ1は参加必須でJ2は任意参加。また創設当初は旧JFLのJリーグ準会員クラブも一部参加(任意参加)。
 リーグ形式は、複数のグループに分かれたホーム・アンド・アウェーの2回戦総当たり戦。出場選手は、原則としてGK以外は23歳以下の選手となっており、1試合数人程度24歳以上のオーバーエイジ選手の出場が認められている他、第2種登録(ユース=高校生年代)のうちJリーグに届出を済ませた選手も出場可能。
 実戦経験の乏しい若手育成目的で始まったが、練習試合と変わらない状況で真剣勝負の場にならず、'00年代中期以降日本サッカー協会が18歳から20歳の強化を進める中で、リーグの存在自体が埋没し、サテライト組織とは別に第1種のアマチュアチームを地域リーグあるいは都道府県リーグに参加させるJクラブも出現。更に、主にACLとの兼ね合いと土日分散開催の影響で日程調整が困難になり、'09年シーズンはついに全日程を消化せずにリーグを打ち切りとなり、景気低迷の影響で各チームとも経費削減が急務になり、'09年限りで開催が終了。

【地域別育成リーグ】
 Jサテライトリーグ廃止により、代替として地区ごとに独自に育成リーグを創設。ただ、その幾つかは事実上休止。Jサテライトリーグ廃止以前からトップチームとは別にセカンドチームを地域リーグに参戦させているクラブもあったが、'10年から育成チームとトップチームの移籍に際しては一定期間の制限が設置されたことから、トップチームが「補強」あるいはアマチュアへ「降格」する形での移籍が困難になった。また、年間運営費に約1億円かかることに加え、'07年からの不況もあって、セカンドチームの活動停止が続出。
 一方で、'13年より若手育成型期限付き移籍制度が創設され、所属元チームの所属ディビジョンより下のクラスのリーグのチームへの移籍は23歳以下の選手については移籍期間外であっても許可されたため、年齢制限はあるが同一クラブのトップチームとセカンドチーム間の移籍も可能。'14年のJ3リーグ創設により、若手に特化したセカンドチームをそこへ参加させようとするチームも登場。
・北海道: 休止 - コンサドーレナイターリーグ(旧:北海道チャンピオンズスーパーリーグ)
・東 北: 休止 - みやぎチャレンジリーグ
・関東、北信越、東海: 未定
・関 西: 関西ステップアップリーグ
・中国・四国: 休止 - 中四国サテライトリーグ
・九 州: 九州チャレンジャーズリーグ

【中四国サテライトリーグ】
 かつて中国・四国地方のJリーグ傘下の若手選手およびその地域の学生サッカー連盟に加入する選手が参加。若手育成目的で行われる育成リーグであり、日本サッカーのリーグ構成に属さない独立リーグであったが、現在はこの名称でのリーグ活動は無し。'10年、'11年の2年間に実施され、主催は中四国Jクラブ。後援に中国サッカー協会および四国サッカー協会。リーグを管理する事務局などは未設置。
 '09年末にJサテライトリーグの廃止後、中四国Jクラブは、代替リーグとして始まった関西ステップアップリーグへの参加を打診されていたが、中国・四国Jクラブ情報懇談会で、中四国でサテライトリーグの代わりとして発足を決定。ただ、実質練習試合と同じであることに加え、参加チーム数や学生サッカー連盟主催大会との兼ね合いなど日程調整が困難となったことから、2012年以降休止。
 育成リーグであることやJリーグやサッカー協会主催のリーグ戦でないため、融通がきくレギュレーションとなっており、優勝チームおよびMIPを表彰して試合価値を高めようと模索。
〔参加Jクラブ〕
 J1広島:'10年・'11年 / J2徳島:'10年・'11年 / J2愛媛:'10年・'11年 / J2岡山: '10年・'11年 / J3鳥取:'11年 / 
 学生連盟推薦チーム 中国 - 中国学生選抜: '10年'11年 / 四国 - 高知大学:'10年・'11年
              
【現在活動するJクラブのセカンドチーム】
 J1浦和:浦和レッズアマチュア(県1部) / J2群馬:ザスパ草津チャレンジャーズ(県2部) / J2岐阜:FC岐阜SECOND(地域リーグ) /
 J1新潟:JAPANサッカーカレッジ(地域リーグ) / J2岡山:ファジアーノ岡山ネクスト(JFL) / J3鳥取:SC鳥取ドリームス(県1部) / 
 J3町田:FC町田ゼルビア・ツヴァイテ(都2部) / J3横浜:Y.S.C.C.セカンド(県1部)

 という流れで追ってみました。中四国サテライトリーグですが、2010年のMIPを岡山の千明選手が獲得しているようですね。当ブログとしては、同じセカンドチームでも鳥取さんのようにOBのチームであれば、まだいいですが。通常のセカンドチームについては、トップチームに年間で1人定着させられるかどうか難しい状態で、年間1億もの経費を使うのは好ましくないと考えます。ユースからの昇格でも、J1柏のようにトップに入れればいいですが、セカンドチームの昇格止まりで、目が伸びずに引退という光景があれば、それでいいのかと思います。トップへの昇格・定着実績がある程度あれば、まだいいですが。セカンドチームの選手は、試合が待っているので忙しく、地域貢献活動もままならない光景があると思います。なければ、J1柏のようにベンチ外になった選手が、地域貢献活動を行うというパターンがいいと思います。
 あと、個人的アイディアですが、クラブのセカンドチームそのものが、J3やJFLに参戦するのではなく、今のU-22の延長で、例えばU-22WEST、CENTRAL、EASTとか全国に4チームか6チーム作って、各Jクラブから3選手ずつ参集させて、サテライトリーグの復活もしくはJ3とJFLへの参戦というのはどうでしょうか。クラブ単位で若手3選手を派遣すればいいのであって、セカンドチームの保有よりも全然低コストで運営できると思います。
Jクラブセカンドチーム関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121124

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