事例紹介コラムです。
いろいろとJクラブの公式HPを観ていて、またしてもJ1川崎のページに目が留まりました。選手による街頭募金活動を実施された訳ですが、2年前と全く変わらず、ごく普通に自然にされている光景を観て、何か全然違うなと感じました。J2で栃木や鳥取も公式HPで、震災復興支援についてキチンと発しておられます。普通にスルーしているクラブと2年を経て、どんどん違いが出ている事を強く感じます。どなただったからか「震災復興も、いつまでもねぇ・・・」と耳にしましたが、風化させていいのでしょうか。3月11月頃に記事で強調しても良かったのですが、当ブログでは年中取り上げるのでまあいいかと。という事で、J1川崎の事例を抜粋して紹介。
J1川崎では、震災後、「支援はブームじゃない」を合言葉にクラブ独自の被災地復興支援活動として「Mind-1ニッポンプロジェクト」を立ち上げ、クラブ・選手会・サポーター・行政・スポンサーというクラブに携わる全ての人と共に、継続して被災地への復興支援活動を実施。今年の活動についてもMind-1ニッポンプロジェクト特設ページを更新。
「この2年で被災地は、どこまで復興したのでしょうか。被災者のみなさんが震災以前の生活を取り戻すには、まだ長い月日が掛かります」。まだまだ支援は必要です」。ここでもう一度、多くの人に東日本大震災の被災地へ目を向けてもらえたらと、クラブでも3月11日(月)に復興支援活動を実施。
【3月11日の街頭募金活動】
今年は平日のために18~19時での実施。場所は昨年同様、みぞのくち新都市㈱の協力でJR武蔵溝ノ口駅前とノクティ前2階のペデストリアンデッキで実施。選手会から、杉山会長、登里副会長、伊藤、中村、小林の5選手とふろん太が参加。現地ではサポーター、ボランティア、クラブスタッフ約40名も一緒に参加。
人数が多いため、二手に分かれ、武蔵溝ノ口駅前では、伊藤、中村両選手、ふろん太を含めた15名、杉山、登里、小林の3選手を含めた25名がノクティ前2階のペデストリアンデッキで募金活動を開始。さらに途中で、ベガルタ仙台サポーターも駆けつけてくれ、一緒に募金活動に参加。会社や学校帰りのサポーターも集まり、最終的には、総勢約50名で募金活動を実施。募金金額は、1時間で663,411円。募金は、「Mind-1ニッポンプロジェクト」の活動費に充て、より直接的に被災地支援の活動を行っていくための資金とする。
募金を終えた選手からのコメントで、印象に残ったものを抜粋して紹介します。
杉山選手会長
「今年も陸前高田市の方に行って、去年、そして今年と、どういう風に町が変わっていってるのかを実際に目にして、そこで感じたことをこっちに戻ってきてみなさんに伝えたい。選手会としてもそうですし、個人的にもやれることはやっていきたい」
登里副会長
「僕らはピッチで勇気づけるのはもちろんですが、こういった募金活動もコツコツ続けることも大事だと思う」
伊藤選手
「日が経つに連れて世間の記憶というものはどうしても薄れていくが、1人ひとりがやれることはまだまだあると思う。それは選手会のみんなが同じ気持ち」
中村憲剛選手
「個人的にも去年、一昨年と陸前高田市に行って、まだまだ復興は進んでいないのが現状というのを感じた。そういったことも自分達の復興支援活動で伝えられたらいいし、何より続けることに大事な意味があると思う」
特に選手のコメントがいいですね。特に登里選手の「ピッチで勇気づけるのも大事だが、こういった活動も大事」という言葉。これは「試合に勝つ事が最大のファンサービス」だけではない事を物語っています。実際に実行しているからこそ口に出せる言葉だと思います。
いい機会なので、また全クラブ調査というよりは、今年3月11日の時期に公式HPで少しでも震災について触れているクラブを調べてみましょうかね。2年経っても、きちんと継続事業を表明しているクラブが、社会貢献度が高いクラブの目安になると思うので。乞うご期待。
フロンターレ日記該当記事:http://www.frontale.co.jp/diary/2013/0314.html
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