明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

いろんな「久しぶり」

2009-06-02 23:16:49 | 想い
昨日、1日だけ禁酒したら、

なんと、

なんと、

なんと、ビールの旨いことか……!!!

あー、この快楽のために1日ずつ禁酒しそうな勢いだ。

中島らもの「今夜、すべてのバーで」を読んだことがあるだろうか?
私は中島らもは好きだったんだけど、これは読んだ時かなりの衝撃だった。
まず、文体が昭和の基本的な作家っぽい(意味がわからんな……)
簡単に言えば、太宰治を思わせるような文体だったのだ。

まあ、これも簡単に言えば、アル中の人の話なんだけど、
その中に久里浜式アルコール依存症スクリーニング・テストというのがある。
久しぶりにやってみたら、7.2点だった。

実はこれ、2点以上で、極めて問題多い(重篤問題飲酒群)だとか

それは、まあいい。

今日はかなりご機嫌な日。
特に何があったというわけではない。
いつものことで、基本が情緒不安定だから、たまに調子がいいとご機嫌さんというわけだ。

なんか「久しぶり」ばっかりだけど、今日は久しぶりにゴスペルを聴いている。
ブルース、R&B、ゴスペルと、古い黒人音楽が好きな私だから、
もちろんゴスペルはよく聴くんだけど、ブルースほどは聴かない。
でも、たまに聴くと懺悔の気持ちと昇天するような感覚で、最高に気持ちよくなる。

そして、これまた久しぶりに「まんが道」を読んでいる。
今、結構テレビに出ているギャル漫画家・浜田ブリトニーさんが
漫画家になろうと思ったきっかけは、本屋で立ち読みした「まんが道」だったとか。びっくりした。
「まんが道」とは、あの藤子不二雄A先生が漫画家になるまでの道のりを描いた、自叙伝的漫画である。

もうこれだけでブリトニーさんの格が上がったね!!

ほんま、「まんが道」は最高だ。
読んだことのない人がいたら、ぜひ読んでほしい。(貸します!)

今日、ふとした瞬間に、自分の書きたいものがわかった。
たぶん、誰にも読んでもらうことはないだろうけど、必ず明日から書く。

大好きなおばあちゃんのこと。

久しぶりに書きたいと思った。

おばあちゃん、会いたいよ……

来月くらいに、夫と一緒に会いに行こう、と今日思った。
おばあちゃんのいる施設に。
たぶん、というか、絶対に私のことはわからないだろうけど。

またいっぱい泣いてしまうけど、
いろいろ親戚との確執もあるけど、
でも、会いたい。


太陽さん作戦

2009-06-02 18:46:10 | 仕事
昨日、塾に行ったら、ノリノリで生徒のN君(中3)が現れた。
見ると、ピンクの縁の大きなサングラスをかけている
野村サッチーって感じもするサングラス……。
こういうのがカッコイイのかな、よくわからん……。

流行は巡るというけれど、この子は髪型も80年代のサーファーみたいで
トップは短くて襟足は肩より長くて梳いている。(わかる?)
またこういうのが流行ってるんだなぁと感慨にふける……。

ピアスの穴は両耳合わせて5つ。
派手だけど、とってもいい子でクラスのムードメーカー的存在。

その後に続いてI君が入ってきた。
休みがちな子なので「おー!今日はちゃんと来たか!偉いやん」と迎えて、ふと顔を見たら……
口に何かついている。

ん?

よく見ると……

安全ピン!!

下唇の右下くらいに安全ピンを貫通させているのだ!

二人ともニヤニヤしながら私の反応を見ていた。
怒られるかと思っていたみたいだ。

でも、私が最初に思ったのはこうだった。

「ご飯食べるとき、困るやん!!」

すると二人とも「そこ?一番に言うこと、そこ?」と
新喜劇みたいにこけそうになっていた。

「ちょっと、よく見せてよ~」と口を開けさせて見たら、
完全に貫通してる!
またそれを動かして見せるもんだから、寒気がした。
こわっ!!
なんでそんな痛くて不便なことをするのか意味がわからん……

安全ピンって……、80年代のパンクロックか!
とツッコミたかったけど、微妙なのでやめておいた。
(やめて正解。安全ピン=パンクロックという連想も古いな)

私は結構面白かったのだが、塾的にはやはりまずいらしく、
堀先生に言ったら「注意しとくわ」と言われた。
ま、いろんな保護者も来るし、そりゃそうか……。

このやんちゃなCクラスをどうまとめていくか、というのが私の今の課題で。
1ヶ月ほど、かなり悩んだ。
中3なのに、まるで幼稚園だ。
13人のうちほぼ全員が去年まで個別指導クラスだったので、
個別に説明しないと理解できない、やらない、という生徒もいるし、
とにかく団体行動という意識がない。

「うるさい!黙れ!」と怒っても、その声がかき消されるほどだ。
堀先生が見かねて「フォロー入ろうか?」と言ってくれたけれど、
これから入試まで長い付き合いになるのだから、
私自身が何とかしなければならない問題だと思い断った。

どうしたらわかってくれるんだろう、
どうしたら後悔しない1年間を送らせてあげられるんだろう……
そればかり考えていた。

やんちゃで、言うことは聞かないし、
女だと思って私の事はなめくさってるし、
甘えたでどうしようもないけど……
でも、このクラスの子はみんなすごくいい子だ。
ちょっとしたきっかけでめちゃくちゃいいクラスになる……
それがわかるし、何やかんや言ってもかわいいので、なんとかしたかった。

昨日は授業の途中に少し話をした。
怒るんじゃなく、きちんと話をしよう、と思ったのだ。

あんたらは、これから入試までやっていく「チーム」なんやで!と。
チームの仲間の足引っ張り合ってどうすんねん、と。
みんなでBクラスと入れ替えになるくらい頑張ろうや!と。

どこまでわかってくれたかはわからないが、
その後は少しムードが変わったような気がする。

忍耐だ。

そう、しつこく毎回言い続けよう。

忍耐だ。

そう、「北風さん」から「太陽さん」作戦に変更。

力で無理やり変えるのではなく、心で自発的に動くようにする。
旅人のマントを見事に脱がせた「太陽さん」のように……。

どちらにしろ、2時間の授業の後は、もうぐったり……
13人に2時間気を遣いながら教室を走り回る。
おまけに新人講師の面倒も一緒に見なければならない。

基本的に、人に気を遣うとか苦手やねんけど……
自由気ままに自己中にふるまって、みんなに気を遣ってもらいたいんやけど……

そんな自己中全開で生きてきた私がなんだか優しいので、
この間、Bクラスの山口くんのフォローに入ったとき、
「なんでそんな優しいんですか?!
と山口くんに聞かれてしまった。

「わかる?」
「わかりますよ……。全然違うじゃないですか……」

「方針を変えた。もう怒らないしキレない」
と伝えておいた。
実際、怒るのが好きな人間なんているわけもなく、
怒るとエネルギー消費が激しくしんどいのだ。
でも、「生徒のために」「早く躾けなくては」「これが私の仕事だ」
という気持ちで必死にやっていた。
ほったらかして、結局成績も上がらず、行きたい高校に行かせられないなんて嫌なのだ。

でも、この1ヶ月、いろいろ考えて反省もして、方針を変更した。
努力して成果が上がらなければ、「変える」ことだ。
ビジネスでも何でもそうだけど、「努力」より「変える」ほうが
びっくりするほど成果が上がることが多い。

Bクラスの生徒は若干私の変化を気味悪がっていたが……
いつもなら怒鳴りつけるところを
「はい、ちゃんとやろうね~。どうしたん?しんどいの?頑張って~!」とか
ものすごく優しく言い聞かせていたら、

生徒が言った。
「そんな優しい声で言われたら……
そして、不気味なヤツ……という視線を私に送りつつも、意外におとなしかった。

太陽さん作戦、成功しつつある?!

なんとかBクラスもCクラスも、「チーム」としてまとまってくれるといいんだけどね……。
一人ひとりは本当に素直でいい子ばっかりなので。

太陽さん作戦、続けるぞ~!