明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

B.Bキングはブーイングも破るんだ

2008-01-31 02:31:26 | 生活
「菜の花とスモークサーモンのクリームコンキリエ」を作ってみた。
シューさんのレシピを参考に、パスタは残っていたコンキリエを使った。


ほろ苦い、大人の味のパスタに仕上がった。



実は、これを「4皿」食べた。
それだけじゃない。
ビール350ml×2缶
お酒60ml
小松菜と厚揚げの煮物
スモークチーズ6個

若干、ヤケっぱちになっていた。
ヤケ喰いってやつだ。
ただ、普通におなかいっぱい食べようと思うと、これくらいの量はいる。
これを続けているとすぐに太るのだ。
ま、当たり前か……

大食漢に生まれたことの悲劇である。

やっと一段落ついたという彼の口から、
「うん、でも明日からまた新しいプロジェクトが始まるから」
と聞かされたとき、
今まで保っていたものが、プチッと切れた。

今日はおかげでケンカした。

ケンカなんかしたくないんだけどね、本当は。

彼が寝てしまった後、なんだか涙が止まらなくて、
お酒を飲みながら(もう4合あくよ)、
BBキングを聴く。

「LIVE IN COOK COUNTRY JAIL」
という1970年くらいのライブアルバム。
ジャケットを見ると、黒人が三角座りで土の上に座って聴いているのがわかる。
それなのに、ブーイングなのだ。

司会者がBBを紹介すると、一気にブーイングが起こる。
(アメリカ人がよくやる、ブーブーっていうやつだ)
それでも、BBは「EVERYDAY I HAVE THE BLUES」を弾き始める。
そうすると、場内の空気が変わるのがわかる。

BBの自伝を読んでわかったけれど、ブーイングに苦労した時代もあったようだ。
これはその頃のアルバムなのだろう。
黒人がちゃんと権利を得出した時代で、ブルースという、黒人が一番差別を受けていた時代のことを思い出させる暗いブルーな歌は聴きたくないというのが、その頃の風潮だったらしい。

だけど、BBは書いていた。
ブーイングが起きて、泣きそうになる。
だけど、ギターを弾き、歌を歌う。
魂の歌を歌う。
そうしたら、最後には必ず拍手と歓声がくる。

これはまさにそれを再現しているようなアルバムで、
最初のブーイングは忘れたように、途中で熱い歓声が聴かれる。
だけど、もうその、最初のブーイングの中でやるBBの熱い音といったら、とんでもなくて、何度聴いても涙が出る。
自分でもなんでかわからない。
だけど、このアルバムのBBの音は、涙が出るのだ。
そういうすごい音が出ている。
これが魂の音楽ということなんだろう。

ケンカした後のギスギスした心に、BBの魂の音はしっかり響いてきた。
明日、謝ろう。