取材に行ったら、開始15分前に言われた。
「実はこれ、クレーム原稿なんですよね……」
「へ?」
「取材、2回目なんですよ……」
なんでも、あるライターさんが一度取材して原稿もアップしたのだけれど、先方が気に入らず、「やり直してほしい」ということで、急遽、今回の取材が私に振られたというわけだ。
「え!!全く聞いてないんですけど!」
「あ、そうなんですか?」
と、同行の営業さん。
なんで?
なんでこんな重要なことを伝えてくれてないんだ?
そういえば、確かに「前に書いたものはあるんですけど、今回はこういうことを入れてほしいという要望がありまして」というようなことは言っていた。
でも、そんなクレーム原稿のやり直しだとは一言も!!
昨日、ちょっと難しい分野の企業だからということで、自分なりにベンチャーキャピタルとか、IPOとか勉強はしていたのだが、そういう事情だとまた話が違う。
普段の2倍以上の時間をかけて、取材の構成なども考えていたのに……。
「ボツになった原稿ってあります?」
聞くと、あるということなので、見せてもらう。
何がクレームになったのか聞き、3分で3000字の原稿を読んで頭の中で処理する。構成を組み替える。
いつもあんなに小心者でビビリの私だけれど、不思議と仕事に関しては怖いことがない。
それはある面、ライターの自分を信頼しているからなのだろうけど。
これは私が契約している会社の、東京支社がやっている媒体のサイトで、私も初めての内容。
営業さんに「私、こちらの媒体は初めてなので……」と言うと、「あ、僕もです」と営業さん。
・・・二人とも初めてか。フォローもしてもらえそうもないな。
「今更なんですけど、これを書いたライターさんが、もう一度足りなかったところを取材して書き直したほうがよかったんじゃないんですか?」
と聞いたら、
「いや……、それはよけい悪いみたいで……」
と言葉を濁す。
深くは追求しなかったけど、記事の内容プラス、ライターにもケチがついたのかもしれないな。
私が今初めてこの状況を知ったと聞いて、営業さんのほうが少しびびった感じ。
エレベーターの中で、「……大丈夫ですか?」と訊く。
「大丈夫ですよ。何とかなると思います……、いや、何とかしますから!」
実際、こういう状況は何の不安もない。どちらかというとワクワクするから不思議だ。
昨日あんなに必死に組み立てた取材の構成を、この間にも急いで頭の中で組み替える。うん、なんとかなるだろう。
実際、取材をしてみれば、相手の方がとてもいい人で。
クレームがついたのも、その人が……というわけではなく、会社としてもっとアピールしてもらいたかったところがあったとか。
営業さんも自然体の、いい人だったので、リラックスして取材ができた。
うん、大丈夫だ。
何がクレームになったのか、どう書いてほしいのかがよくわかったから、ちゃんといいものを書ける。
今日、勉強になったのは、取材相手にとっていい原稿を書ければいいというわけではないんだなぁということ。
そのボツになった原稿は、決して悪いものじゃなかった。
取材相手の人柄もよく出ていたし、文章も読みやすい。
でも、会社を代表して話すわけだから、やはりその会社が何を伝えたいのか、彼を通して何をアピールしたいのかというヒアリングが足りなかったのだと思う。
そういうことが反面教師的にわかったことも、今回の収穫だった。
また、これはチャンスでもある。
このクレーム原稿を、私がいいものに書きなおすことで、認めてもらえたら、こちらの媒体でもまた仕事が来るかもしれないのだから。
これは絶対いいものを書かないとなぁ。
3時に取材を終え、今日はこれでもう仕事は終わりだったので、阪急に寄ってお酒を2本買ってきた。
あと、生ハムやサラミも。
久しぶりに、仕事に追われていない。夕方で終了したのは本当に久しぶりだ。
帰ると嬉しいことに、新規で2本仕事が入っていた。
来週ヒマだったので、よかった。これで埋まった。
掃除して、洗濯たたんで、明日のお弁当の用意して、
買ってきたお酒を2合ほど……。
また至福の時。
いい仕事ができると酒も旨い。
まだまだ道半ばだけど、一歩ずつ、また一歩ずつ。
「実はこれ、クレーム原稿なんですよね……」
「へ?」
「取材、2回目なんですよ……」
なんでも、あるライターさんが一度取材して原稿もアップしたのだけれど、先方が気に入らず、「やり直してほしい」ということで、急遽、今回の取材が私に振られたというわけだ。
「え!!全く聞いてないんですけど!」
「あ、そうなんですか?」
と、同行の営業さん。
なんで?
なんでこんな重要なことを伝えてくれてないんだ?
そういえば、確かに「前に書いたものはあるんですけど、今回はこういうことを入れてほしいという要望がありまして」というようなことは言っていた。
でも、そんなクレーム原稿のやり直しだとは一言も!!
昨日、ちょっと難しい分野の企業だからということで、自分なりにベンチャーキャピタルとか、IPOとか勉強はしていたのだが、そういう事情だとまた話が違う。
普段の2倍以上の時間をかけて、取材の構成なども考えていたのに……。
「ボツになった原稿ってあります?」
聞くと、あるということなので、見せてもらう。
何がクレームになったのか聞き、3分で3000字の原稿を読んで頭の中で処理する。構成を組み替える。
いつもあんなに小心者でビビリの私だけれど、不思議と仕事に関しては怖いことがない。
それはある面、ライターの自分を信頼しているからなのだろうけど。
これは私が契約している会社の、東京支社がやっている媒体のサイトで、私も初めての内容。
営業さんに「私、こちらの媒体は初めてなので……」と言うと、「あ、僕もです」と営業さん。
・・・二人とも初めてか。フォローもしてもらえそうもないな。
「今更なんですけど、これを書いたライターさんが、もう一度足りなかったところを取材して書き直したほうがよかったんじゃないんですか?」
と聞いたら、
「いや……、それはよけい悪いみたいで……」
と言葉を濁す。
深くは追求しなかったけど、記事の内容プラス、ライターにもケチがついたのかもしれないな。
私が今初めてこの状況を知ったと聞いて、営業さんのほうが少しびびった感じ。
エレベーターの中で、「……大丈夫ですか?」と訊く。
「大丈夫ですよ。何とかなると思います……、いや、何とかしますから!」
実際、こういう状況は何の不安もない。どちらかというとワクワクするから不思議だ。
昨日あんなに必死に組み立てた取材の構成を、この間にも急いで頭の中で組み替える。うん、なんとかなるだろう。
実際、取材をしてみれば、相手の方がとてもいい人で。
クレームがついたのも、その人が……というわけではなく、会社としてもっとアピールしてもらいたかったところがあったとか。
営業さんも自然体の、いい人だったので、リラックスして取材ができた。
うん、大丈夫だ。
何がクレームになったのか、どう書いてほしいのかがよくわかったから、ちゃんといいものを書ける。
今日、勉強になったのは、取材相手にとっていい原稿を書ければいいというわけではないんだなぁということ。
そのボツになった原稿は、決して悪いものじゃなかった。
取材相手の人柄もよく出ていたし、文章も読みやすい。
でも、会社を代表して話すわけだから、やはりその会社が何を伝えたいのか、彼を通して何をアピールしたいのかというヒアリングが足りなかったのだと思う。
そういうことが反面教師的にわかったことも、今回の収穫だった。
また、これはチャンスでもある。
このクレーム原稿を、私がいいものに書きなおすことで、認めてもらえたら、こちらの媒体でもまた仕事が来るかもしれないのだから。
これは絶対いいものを書かないとなぁ。
3時に取材を終え、今日はこれでもう仕事は終わりだったので、阪急に寄ってお酒を2本買ってきた。
あと、生ハムやサラミも。
久しぶりに、仕事に追われていない。夕方で終了したのは本当に久しぶりだ。
帰ると嬉しいことに、新規で2本仕事が入っていた。
来週ヒマだったので、よかった。これで埋まった。
掃除して、洗濯たたんで、明日のお弁当の用意して、
買ってきたお酒を2合ほど……。
また至福の時。
いい仕事ができると酒も旨い。
まだまだ道半ばだけど、一歩ずつ、また一歩ずつ。