明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

太陽の花

2008-08-16 17:49:42 | Weblog
山梨に行くと決まってからずっと行きたかったのが「明野のひまわり」

映画やCMでもよく使われる場所で、35万本のひまわりが咲き乱れている。

ひまわりって好きだ。
太陽が昇る方向を向いて育つらしい。
そういうのもなんだかひたむきな感じがする。

着いてみると、一面のひまわり!
みんな同じ方角を向いているのが不思議。

いちめん ひまわり
いちめん ひまわり

なんだか明るい気持ちになる。

酒づくりはロマンだ

2008-08-16 17:35:15 | Weblog
これまで、ウイスキー蒸留所、日本酒の酒蔵、ビール工場…と、機会がある限り様々な酒づくりの現場を見学してきた。
この旅では、ウイスキー蒸留所に加え、ワイナリー巡りもすることに!

山梨と言えば、ブドウの産地。
勝沼にはワイナリーが30もある。
大量生産している大きなワイナリーもあれば、家族経営的な小さなワイナリーもある。

三歩歩けばブドウ畑にあたる。
いや、大げさに言ってるんじゃなく。
家の庭に木を植えるような感覚でブドウが育っている。

今回の旅では3つのワイナリーを訪れた。
中の一つは、それほど大きくはないけれど、ちゃんとこだわってワインを作っている老舗。
そこで有料(1500)円でワイナリーツアーをやっているということで参加した。
所要時間2時間。ブドウ畑から案内してもらい、ワイン造りの工程を学び、最後にテイスティング(6種類)というもの。
日本酒やウイスキーならそこそこ知識もあるが、ワインはド素人。
一緒に参加している人たちの鋭い質問や積極的な行動をただ見ているだけの私たち2人だった。
また、ブドウ畑までは車で行くのだが、着いてから結構歩く。
足腰を痛めている私にはちょっと辛く、なんでもない溝を飛び越えるのにも転んだりした…。

でも、酒づくりの工程だけでなく、素材の栽培から見られるのはなかなか興味深いものがあった。
ブドウの種類によって育てる土壌も違うし、酸味や甘味を凝縮させるために、1つの枝にはこれくらい、と実の量も決めて育てていく。
粒を口に含んでみたら、食べるブドウとは全く違う渋みを感じられた。

このワイナリーは樽で長期間寝かせて味に変化を出させるよりもブドウそのものの味を生かしたワイン造りをモットーとしている。
ブドウ畑からタンクや貯蔵庫を見て、最後にテイスティング会場へ。
6種類のワインが順番に注がれていった。

ワインのテイスティングは初めて。
グラスを回して香りを出すところ以外は日本酒のテイスティングとさして変わらない。
口に含んで空気を入れ、舌で味わう。
白が3種類と赤が3種類。比べてみると素人にも味や香りの違いは明らかだ。
全体的にブドウの味を生かしているというのがよくわかる味だった。
あまり味わったことのないマニアックなワイン。
山本周五郎が気に入っていたという赤ワインは甘くて食前酒向き。
樽で寝かせたワインは馴染みのある樽の香りと味がなんだか嬉しかった。
ステンレスタンクで貯蔵したものは、はっきりブドウ畑のブドウの姿が浮かんだ。

ワインを飲みながら、その原料となったブドウが畑で育っていくイメージを頭の中に描けたことが、今回のワイナリーツアーの収穫だったと思う。

その後、大きなワイナリーにも行ったが、なんだか商業的でなんの感慨もなかった。
最後に行ったワイナリーは本当に小さくて、建物も重要文化財になってるような昔ながらの日本家屋。
残念ながら定休日でたまたまいた店主が好意で試飲だけはさせてくれた。
試飲して、定休日だったことをますます残念に思った。
このワイン造りの工程をぜひ見たいと思うような味だった。
白の辛口。
飲んだ瞬間、これは美味しい日本酒の吟醸だと思った。
うまい。
もしかしたら、本当にワインを美味しいと思ったのはこれが初めてかも。

ひんやりとした日本家屋の中、開け放した窓からはセミの声。
うるさいはずなのにしんとして、ワインの味に集中できるのはなぜなんだろう。
特別美味しいと感じられたのは、こういう環境もよかったのかもしれない。

酒づくりはロマンだ。

それがウイスキーであれ、日本酒であれ、ワインであれ。
造り手の想いが反映されて、恍惚と酔わせる魔法の飲み物へと形を変える。
造る過程には様々な工夫があり、さらに美味しいものを、もっと美味しいものをという気持ちには終わりがない。

この酒づくりのロマンに魅せられて、また今宵もほろ酔いだ。