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明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

明日は浴衣の会

2009-08-08 12:55:24 | 想い
もう10年くらい前になるだろうか。
ひのきには山守さんという講師がいて、彼は浴衣姿の女性が大好きだった
その端正な顔立ちと長身と、上品な雰囲気に似合わず、浴衣の話をすると人が変わったようにニヤニヤ嬉しそうにする

そこで、彼を喜ばせるために考案したのが「浴衣の会」。
最初は夏期講習中の単なる飲み会だったのだが、
私が「浴衣の会」と題し、女性講師陣に浴衣着用を促したところ、
山守さんが大喜び!

ひのきビルの屋上をビアガーデン風にしたのも、この浴衣の会が始まりだ。

それからというもの、今年もやろうか……、また今年もやろうか……と、
毎年行われるようになった。

私がひのきを辞めた後も、別の講師によってそれはちゃんと引き継がれ、
もう今ではすっかり夏の恒例行事となっている。
山守さんを喜ばせる目的だったのに、いつの間にか男性陣も浴衣を着るようになったし(笑)
単なる飲み会だったのに、毎年何か芸をやってくれる人も出てきたし(笑)
どんどん発展してきている。

昔は、私が毎年みんなに呼びかけ、ポスターを貼っていたのだが、
途中から定着し、そんな地味な活動も必要なくなった。
今ではもう当たり前のように他の講師がみんなに呼びかけてくれるし、
「今年はいつやる?」と、みんなが楽しみにしているのを見ると、
伝統は引き継がれていくんだなぁとしみじみ思う。

しかし……

今年の浴衣の会は明日なのだが、どうも天気が悪そうだ。
雨マークが出ていた

これまでずっと浴衣の会が雨になるなんてなかったのに、
去年と今年と2年連続で雨かも……。

これは、今の講師の中に強烈な雨男(女)がいるのでは?
にわか雨みたいなので、なんとかもってくれるといいのだけど……。

そして、私は何か料理を作っていくのがお決まりなのだが……
これが難しい。

家でもてなすなら、何でも作れるんだけど、
15人くらいの人数に対応できるもので、持っていけるものとなるとなぁ

今年は面倒やからやめとこうかな……なんて密かに思っていたら、
つーはんが「今年も料理、期待してますよ!」と言ってくれたので、
「う、うん……」と後には引けなくなってしまった

ありがたいお言葉……
これは応えなくては……

とりあえず、私は浴衣を着られて、酒が飲めたらいいんだけどね。
今年はみんな浴衣着るかな?
既に買ったという声や、買わないことに決めたという強い決意やら聞いている。
私は浴衣好きで、5、6着あるから、どれを着ようかなぁと毎年楽しみだ。

ちなみに、「お酒2本買ってあるんで、持っていくわ!」と言っていたのだが、

我慢できずに飲んじゃいました……
↑ダメ人間……

明日、天気になりますように


再生

2009-06-11 20:21:46 | 想い
今日は久しぶりに淋しい日だ。
いや……、最近、ずっとこんな感じかもしれない。
心が躍らない。
いろいろやってみたんだけど……

もちろん、楽しいことはいっぱいある。
旅行も楽しかったし、昨日はライター友達と奈良に遊びに行って、
それもすごく楽しかった。

今も近くのバーで1時間くらい飲んでいた。

いっぱい楽しいことはある。

だけど、いつもどこかで暗く沈んでいる自分がいて。
いろいろやってみた。
啓発本を読んでみたり、音楽を聴いたり、酒を飲んだり……
気持ちを切り替えようといろいろやった。本当に……
でも、ダメみたいだ。

自分でもどうしていいかわからない。

こういうときは、無理しないほうがいいのかもしれないな。
時間がきっと解決してくれるだろう。

私は相変わらず自分のことが好きになれないみたいだ。
少しは変わったと思うのだけど。
でも、やっぱり根本的には解決しないのかな。

今、久しぶりに自分を慰めるための文章を書いている。
こういう想いに突かれるようにして、昔はよく文章を書いていた。
淋しい、淋しい、淋しい……って。
書けば、それだけで慰められた。
とりあえず、まともに息ができるようになる。

ぐらぐらと揺れて倒れそうな自分。
消えそうな存在感。
会う人みんなが眩しくて仕方がない。
こんな自分が恥ずかしい。

今日も少し逃げ帰るようにして、バーを後にした。
優しい人たちと一緒にいると、自分がみじめになってきて。
みんな、優しい人ばかりだから……

早くこの鬱を抜け出したい。
どうしたらいいのかな……

ありがとう、ココ

2009-06-05 01:42:29 | 想い
ココが死んだ。

ココ・テイラー
クイーン・オブ・ザ・ブルース

なぜだか涙が止まらない。
きっとShun菊田さんのブログを読んだからだ。
完全に感情移入してしまった。

菊田さんはこう書いていた。

「……大変な人生だったと思うけど、見事に勝利したね。
長い戦い本当にお疲れ様でした。……」

私はココのことを何も知らない。だけど菊田さんは知っている。
その想いが伝わってきて涙が止まらくなった。

ココ、80歳。
今でこそオバマが大統領になっているけど、
ココが子供の頃はもっと黒人に対する差別もあっただろうし、
長い人生の間に様々な苦労があったに違いない。
クイーンとして輝くまで……

2年前にシカゴで見たココは輝いていた。年齢なんか感じさせなかった。

私は一ファンだ。
でも、今、菊田さんはどんな気持ちでいるんだろう…
それを想うだけで、胸が痛い。

ココ、ありがとう。
冥福を祈ります。
あなたは本当にクイーン・オブ・ザ・ブルースでした。
ゆっくり休んでください。
ありがとう。

いろんな「久しぶり」

2009-06-02 23:16:49 | 想い
昨日、1日だけ禁酒したら、

なんと、

なんと、

なんと、ビールの旨いことか……!!!

あー、この快楽のために1日ずつ禁酒しそうな勢いだ。

中島らもの「今夜、すべてのバーで」を読んだことがあるだろうか?
私は中島らもは好きだったんだけど、これは読んだ時かなりの衝撃だった。
まず、文体が昭和の基本的な作家っぽい(意味がわからんな……)
簡単に言えば、太宰治を思わせるような文体だったのだ。

まあ、これも簡単に言えば、アル中の人の話なんだけど、
その中に久里浜式アルコール依存症スクリーニング・テストというのがある。
久しぶりにやってみたら、7.2点だった。

実はこれ、2点以上で、極めて問題多い(重篤問題飲酒群)だとか

それは、まあいい。

今日はかなりご機嫌な日。
特に何があったというわけではない。
いつものことで、基本が情緒不安定だから、たまに調子がいいとご機嫌さんというわけだ。

なんか「久しぶり」ばっかりだけど、今日は久しぶりにゴスペルを聴いている。
ブルース、R&B、ゴスペルと、古い黒人音楽が好きな私だから、
もちろんゴスペルはよく聴くんだけど、ブルースほどは聴かない。
でも、たまに聴くと懺悔の気持ちと昇天するような感覚で、最高に気持ちよくなる。

そして、これまた久しぶりに「まんが道」を読んでいる。
今、結構テレビに出ているギャル漫画家・浜田ブリトニーさんが
漫画家になろうと思ったきっかけは、本屋で立ち読みした「まんが道」だったとか。びっくりした。
「まんが道」とは、あの藤子不二雄A先生が漫画家になるまでの道のりを描いた、自叙伝的漫画である。

もうこれだけでブリトニーさんの格が上がったね!!

ほんま、「まんが道」は最高だ。
読んだことのない人がいたら、ぜひ読んでほしい。(貸します!)

今日、ふとした瞬間に、自分の書きたいものがわかった。
たぶん、誰にも読んでもらうことはないだろうけど、必ず明日から書く。

大好きなおばあちゃんのこと。

久しぶりに書きたいと思った。

おばあちゃん、会いたいよ……

来月くらいに、夫と一緒に会いに行こう、と今日思った。
おばあちゃんのいる施設に。
たぶん、というか、絶対に私のことはわからないだろうけど。

またいっぱい泣いてしまうけど、
いろいろ親戚との確執もあるけど、
でも、会いたい。


感性の一致

2009-05-30 03:02:50 | 想い
また3時をまわった。

私は夜更かしが好きだ。
夜は自分に対して正直になれる時間だからかもしれない。

さっき、夫の親友であり、私のマイミクでもある人の日記を読んだ。
音楽を志している人で、夫が書いた詩を日記に載せてくれていた。
「この詩だけが味方」だと、そう書いてあった。

それは、とても彼らしい、いい詩だった。
上手、というより、熱いソウルがあった。
身内を褒めるのもなんだけど。

彼と付き合い始めた頃、お互いが書いた文章を読んで、
他の誰にもわからない感覚を、お互いに得たことを覚えている。

「私が書いたみたい……」
「俺が書いたんか……?」

決して文体が似ているとか、そういうわけではないのだけど、
なぜか二人ともそう思った。
これが「感性」というものなんだろう。

この間、久しぶりに夫がブログを更新していて、
最終電車の中、携帯で言葉を追いながら、
ああ、やっぱりこの人の文章がすごく好きだと思った。

彼との出逢い。
それは、偶然「ブルース」で検索してひっかかった彼のブログ。
マディ・ウォーターズと大江健三郎というワード、
そして、心地良い言葉のリズムに心惹かれた。

顔も知らない彼の文章のファンになり、
ふと思った。
こんな文章を書く人と現実に出会えたらいいな、と。

それから数ヵ月後、本当に彼と出会うなんて、夢にも思わなかったけれど。

今、幸せに平和に毎日が過ぎていく。
ふと、去年の今頃は何を考えていたんだろうかと、
自分の過去のブログを辿ってみた。

印象に残ったタイトルは「きらきら」だった。
きらきらした日常の一コマを書きたいと、
誰のためにでもなく、自分のために書きたいと、
そう綴ってあった。

それを読んで、また自分に嫌気がさした。
同じことの繰り返しで、一歩も前に進んでいない自分にため息をつく。

私はどこに向かっているのかなぁ。

わからないけど、
でも、一つだけわかってることは、
仕事になってもならなくても、やっぱり“言葉”が好きだってこと。

そのことをいつも夫の文章を読むと思い出す。
だから、ずっと彼には書き続けてほしいのだ。
彼の文章が一番私の感性を刺激してくれるから。

彼の文章を読むと、なぜか自分も書きたいと思う。
魂が揺さぶられる感じがして。

「俺が生活費は出してもいいから、かおりは好きな文章を書いていいよ」
といつも言ってくれる彼。
それに甘えられたらどんなにいいだろうかと思う。
でも、無理なんだ、それは。

悲しいトラウマ。
そういう生活を想像するだけで、身震いするほど怖くなる。
ありえない。

幼い頃からすりこまれた「稼ぐ人間にならなければ」という想いは
絶対に消えそうもない。

今日、自分が最後に書いた小説を読んだ。
最後まで完成させた小説。
2003年のものだった。

読んでみて、思ったより悪くないと思った。
HPに掲載したときは、たいそう評判が悪かった小説だけど。

ああ、そうか、と気づく。
自分を癒せばいいんだと。
誰かに認められようと思うから苦しいんだ。
これを書き上げたときの喜び、恢復、それを思うと今も涙が出てくる。

それでいいんだった。

それでいいなら、また書ける気がした。

そして、そろそろ働くことにした。
3月・4月とほとんど仕事をせずにいて、
5月も2週間くらいしか働いていない。
当たり前だが、収入を支出が上回って、大変なことになっている。
毎日飲み歩いていたら、そりゃそうだ。

とりあえず、働こう。
来週からまた営業を始める。
どんどん仕事を受ける。

でも、自分のために、何か書けるような気がする。

以前やっていた本のブログから、1つ次に。
これが、今の私の想い。



恢復したかった私

2009-04-24 17:30:54 | 想い
昨日、びりけんのマスターにチャネリングをしてもらったら、涙が勝手に溢れて止まらなくなった。

信じるとか、信じないとか、
当たるとか、当たらないとか、
そういう討論は意味がない。

ただ、今自分が一番必要としている言葉をもらった。
そのことが重要。

何度自分を見つめ直しても考え直しても辿り着かなかった答え。
そこに一瞬で辿り着いた。

原点。

とてもシンプルだけど、深い。

私がなぜ「文章」を書きたいと思ったのか。
ライターになる前の、もっと大事な気持ちを思い出した。

私は「恢復」したかったんだった。

「言葉」が好きでたまらないんだった。

そこから始まったんだった。

なんてことない、シンプルな答え。
誰のためにでもない、お金のためにでもない、
自分の恢復のために書いていたんだった。

いろんなことを思い出した。

焦燥感

2009-04-15 23:15:15 | 想い
今日は、ゆうちゃんといわさきっちと一緒に、
京都・知恩院の「手作り市」に行ってきた。
その名の通り、いろいろ手作りのものが出るフリーマーケットみたいなの。
ケーキやパンを手作りで売っているブースも結構あって、
ここではパウンドケーキを、ここではクッキーを、
ここではパンを……と、ついついあれこれ買ってしまった。



↑今日の戦利品。

楽しかったし、随分参考になった。

というのは、5月に行われる母校(高校)のOB会(お祭り)で
いわさきっちがケーキのお店を出すことになったのだ。
今日はその偵察、というか、勉強も兼ねてのこと。
模擬店なので、どんなふうにディスプレイしたらいいかなとか、
いくらくらいの設定なら手に取ってもらいやすいかなとか、
いろいろと考えながらブースをまわった。

単純に楽しかったのもあるけど、非常に有意義だったと思う。
その後、上島珈琲で(また行ってる!)細かいことを打ち合わせ。
まだ決定していないこともあるけど、
だいたいのイメージと、やるべき準備は目処がたった。

お揃いのTシャツとエプロンを作って着ようとか、
こんなケーキがあるといいねとか、
ラッピングは?カードは?テーブルクロスは?と、
意見を出し合って決めていった。

文化祭みた~い

自分の普段の仕事とはちょっと違ったところでの「作業」。
目的をもって、みんなで作り上げる感じ。
こういう感覚を久しぶりに味わって、なんだかウキウキした。
Tシャツデザインや、看板、カードなどを作れるデザイナーのゆうちゃんとは違って、あまり活躍の場はないが、私なりにサポートしていき、
このお祭りを存分に楽しみたいと思っている。

==============================================

二人と別れて、一人になると、
少しだけ焦燥感。

私って、ダメだなぁ。

何をしてるんだろう。

ゆうちゃんも母校の100周年記念キャラクターのデザインに応募して、
見事に入賞し、キャラクターはグッズ化されていっている。
いわさきっちもこの模擬店で初めて大量にケーキを作り、
無関係な不特定多数の人々に食べてもらう機会をもった。
頑ななほどに、自分のお菓子を追求し続けている。

二人とも、ぶれてない。

仕事になるとかならないとか、
お金になるとかならないとか、
そういうことじゃなく、
チャレンジする気持ちがあって、「ぶれ」がない。

私はといえば、別に悪魔に魂を売り渡したわけではないけど、
自分の大切な「言葉」を、ちんけな技術でもって売りさばいて、
それで酒ばっかり飲んで暮らしてる。
チャレンジもしないし、守りもしない。

だから、どこにも進めない。

私はもう自分にとって一番大切なものを
とっくの昔に投げ出してしまっていたのかもしれないな。
つまり、自分自身を投げ出してしまっていた、ということ。

本当にそうなのか、そうでないのか。
もう少しゆっくり考えたいけれど。


いよいよ手を離れたね

2009-04-14 01:29:16 | 想い
新しい講師が2名、正式に入った。
これから一人は付っきりで見なければならないし、
もう一人も目は離せない。

ひのきの講師に関しては、「性善説」でいこうと思っている。
とりあえず、今うまくいっていなくても、悪い人ではないと。
だから、なんとでもなると。
そう思っていかないと、誰も育たないから。

今日は新中3の初めての授業。
私が受け持つのは水曜日のクラスからだけど、
山口くんのフォローに入った。
噂には聞いていたけど、まあ、びっくりするほど出来のいい学年で。
頭がいいとかではなく、姿勢がいい。
メリハリがちゃんとある。
体育会系。
やんちゃな面をもちあわせながらも、やるときはちゃんとやる。
久しぶりに授業をしてストレスフリー。

そして、それ以上に感動したことがあった。
山口くんの成長ぶりだ。
もう文句のつけようがないほど、立派に育って、
素晴らしくいい授業をしていた。
そのことに感動して嬉しく思ったのと同時に、
彼が旅立っていく寂しさも感じた
もう私の手を必要としないのだなぁと。

「今日、卒業証書を渡すわ」と言った。
「いや、そんな……」と遠慮がちだったけど、もう十分だ。

本当に山口くんと長谷川さんには感謝している。
二人がいてくれたから、昨年度もなんとか生徒を卒業させることができた。
そして、今年も残ってくれている。
いつも感謝の気持ちでいっぱいだ。

話は変わるが、今、ダイエット中。
この2年で4キロ太って、そろそろヤバイ感じなので、
本気でダイエットしている。
1日の摂取カロリーを1200kcalに抑えようと思っているのだが、
今日、早速断念した。

授業が終わったら、「新年度最初ということで飲みにいきましょう」ということになり、そう言われちゃ、来なくてもいいといわれても参加したくて仕方がない私である。
ビール1杯のつもりが、それからまた日本酒を飲み、
そして、もうここまできたらどうでもいいかという感じで、
今これを書きながら、日本酒の瓶がすぐ横にある

ダイエット
節約
禁酒

この3つは私にとって永遠のテーマだ。
どれもできたためしがない。
しいて言えば、ダイエットは、結婚式に向かっているときだけはできた。
でも、式が終わればまた4キロ増

節約にいたっては、どうやっていいのか意味がわからないし、
禁酒は今までできた記憶もない。
人生が楽しいのか、せつないのか。
それすらよくわからない日々。


みんなよく頑張った!

2009-03-24 19:03:48 | 想い
イチロー……

カッコよすぎた……

今日思った。
本当に「神様に選ばれた人」っているんだな、って。
「普通の優れた人」との大きな違いが、ああいう場面で出る。

本人も後のインタビューで
「あれは神がかってました」
「壁を一つ超えた気がします」
と語っていたが、まさにそんな感じで。

それに、なんか、個人的には単純に、
ようやくイチローの無邪気にはしゃぐ姿とか、笑顔とかを見られて
それがすごく嬉しかった。
普段クールなだけに、はしゃいでるのを見ると、
もう……、なんかもう……

たまらんね!!(笑)

テレビの前でジタバタしてしまった!

日本国民の期待を背負って、その期待に応えるって、
一体どんな気持ちがするんだろう。
凡人には想像もつかないわ。
やっぱり選ばれた人なんだなぁ……。

とりあえず、世界一おめでとう!!

……と、今日は日本国民が嬉しい気分でいると思うが、
実は今日、公立高校の後期入試の合格発表で。

結果、4名が落ちた。
2人はもともとほとんど可能性はなくて止めたのだが、
2人とも「落ちたら私立に行くからいい」とチャレンジ。
これは仕方がない。

だけど、あとの2人は受からせたかったなぁ
今年は、受けた高校の倍率が異常に高くて。
若干、無理があるレベルだったので、仕方なかったとは思うけど、
それでもやっぱり何とかしたかった。

試験当日も「できた!合格してる!」って自信たっぷりだったのに。
なぜ落ちたのか、わからない。
きついなぁ……

でも、結果はともかく、今年度終了!
ほぼ全員が新人講師という異常な状態で始まったわりには、
まずまずうまくいったのではないかと思う。
本当に、あの状態からここまで来られたことが奇跡だ。
いい講師に恵まれて、本当によかった!
これからも残ってくれる講師はみんな頼りになるし

落ちた子のことを考えると切ないけど、
「ほんまよかった!嬉しい!ありがとうー。ほんまよかった!」
って繰り返す、合格した生徒からの電話を何度も思い出し、
ちょっとほっこりする。
みんな、よく頑張った!!

……また、種まきだ。

いつも合格発表が終わると、そう思う。

また次の1年も、生徒がみんな大きくなりますように。

願いを込めて種をまく、農夫のような気持ちになる。
来年は、すべての花が咲きますように……

救い。

2009-03-22 02:36:59 | 想い
いろいろと書きたいことはあるのだけど、気分がのらない。

たぶん、こういうときって、
「本当に書きたいこと」が別にあるときだ。
でも、それをここに書くと支障があるから我慢する。
我慢していると、他のことも書く気になれない。
そんな感じ。

3連休、飲み会が続いているが、毎日とても楽しい。
いいメンバーと、いい話ができている。
数えてみたら、今月はもう14人もの人と順番に遊んでいる。
飲みに行ったり、家を行き来したり、ランチしたり。
そういうのは、すごく刺激になる。
まあ、酔っ払うと「尼になりたかった」という話を繰り返し聞かされる相手はかわいそうだが……。

本で得る知識とか、仕事での経験とか、自分を成長させてくれることっていろいろあるけれど、やっぱり「人と話すこと」が一番だと思う。

でも、考えすぎだ、最近……
ちょっとキャパオーバー……
自分ではどうにもならないことを、延々と考えてしまい、しんどくなる。

今日は本屋で興福寺の仏像についての本を買った。

私は興福寺の仏像が好きで、大学時代から何度も通った(歩いてすぐ行けたので)。
どうやら創建1300年記念らしく、いろいろと本が出ている。

私の大好きな阿修羅像が表紙!
他にも好きな仏像がいっぱい載っている!
テンション上がるな・・・

興福寺の仏像は他とはちょっとレベルが違う。
特にその表情が素晴らしい。人間味があるというのか……。

阿修羅様の深く憂いをたたえた思慮深い目を見ていたら、
少し気分がよくなった。
救いがほしい人間が多いのは、奈良時代も現代も同じ。

春。
いい季節だし、浄瑠璃寺にもまた行こうかな。
あそこにある9体の仏像と、吉祥天女像を拝みたくなってきた。
あの辺りは自然もいっぱい残っていて気持ちがいいし……。

やはり、尼になるべきだったか!

疲労感をやわらげてくれる場所

2009-03-13 02:01:26 | 想い
人と真剣に向き合うと、疲れる。

車窓からの風景のように、
ただ見ているだけで通り過ぎたり、
見ることもやめて目を閉じたり、
そうやって生きていれば、この疲労感はきっとない。

それはわかっているのだけど、
わざわざ電車を止めて、下車して、目に映った人と関わってしまう。

あまり良い習性だとは思わない。

だけど、自分のことなら我慢できても
いろんな人が関わってくることなら「まあ、いいか」では済ませられなくて。
それでいつも疲労する。

気が強いとか、言いたいことをはっきり言うとか、
自己主張が激しいとか言われてきたけれど、
果たして本当にそうなんだろうか、と思う。
本当にそういう人は、こんなにも疲労しないんじゃないだろうか。

ただ、どんなに疲労することがわかっていても、
不満をためてためて、愚痴を言うのが嫌なのだ。
解決したい。
少しでも前進して、よくしたい。
ただ、それだけなんだけど、
まあ、そんなに器用なほうではないので、
そういうことが上手にできず、最終的に自分が疲労して終わる。

疲労しきった心をなんとか慰めたくて、
帰りに一人、Home(近くのバー)に寄る。
ここはいつも優しい空気が流れてるな……

ビールを1杯飲んだら、それだけで急に気持ちが楽になった。
私は何も言わないし、マスターも何も聞かないけど、
ただにっこり笑って、
「やっぱりそういう顔のほうがいいな。入ってきたときはどうしたんかと思ったけど。スマイル、スマイル
と言ってくれた。

ほっとする。

疲れがすっと引いていく。

急にお客さんがいっぱい入ってきて、マスターも忙しくなって、
私は1人で黙ってワイルド・ターキーのグラスを傾ける。

ふと、私は昔から1人が好きだったな、と思う。
それは、淋しいからだ。

1人にされるよりは、1人になるほうがいい。

1人で行ける行きつけのバーが3軒ある。
しっとり飲みたいとき。
本当に美味しいウイスキーが飲みたいとき。
心癒されたいとき。
気分によって使い分ける。

どこに行ってもマスターとは仲良しでいろいろ話すけど、
基本、1人でウイスキーを飲んでいたらそれでいい。
今日、ふと思った。
バーが好きなのは、一人でいる姿がみじめじゃないからなんだろう。

でも、今日は昼間に高校時代の友達と会っていたこともあって、
昔のことをいろいろと思い出した。
高校時代、授業をさぼって1人で喫茶店で本を読んでいたなぁとか(うちは私服だったから)、
大学時代、休講になると、猿沢の池のベンチでぼんやりと亀を見ていたなぁとか、
大人になったら、いつもバーで1人で飲んでいて。
結局、いつも1人が好きだったのかもしれないなと、そんなことを。

決して友達がいなかったわけではないし、
むしろ、長い付き合いの友達は人より多いほうかとも思うけれど。

結局、1人でいるのが本当は淋しいから、
1人でいてみじめにならない場所へと移動するのだろうな。

昔は、ライブハウスと、旅先と、この町が私の感性の源だった。
今は、バーや居酒屋などの飲み屋に行くと、感性が敏感になる。
文章を書きたくなる。

いろんなドラマが見えるからかもしれない。

帰る頃にはすっかり疲労感は消えていた。
もう少しだけ頑張ろう。

迷いの螺旋

2009-03-04 01:05:05 | 想い
元気のない2日間。

やっぱり仕事がないとダメなんだな、私は……。
1日休んだら、大きな罪を犯している気持ちになった。
2日休んだら、堕落の一途を辿っている罪人の気持ちになった。

結果、今日は新しい仕事に応募してしまった!
それも、半分はライター仕事じゃないんだけど……
昔、よくやっていたような仕事だ。
「赤本」という入試の過去問の解答解説を書く仕事……。

悩んだけど、やっぱり1つでいいから安定した仕事がほしい。
それがあることによって、ものすごく気持ちが楽になるからだ。
その保険みたいな感じで応募した。
まあ、内職だなー。

でも、それによってすごく気持ちが楽になった。
何も無理する必要ないし、働かないと気がすまないなら、
「働きたい」という気持ちに従ったほうがいいんだろう……。

先週まで、休みもないほど忙しかったのに、
こうやって、パタッと仕事が全部なくなる期間というのがある。
前にもあった。
一生続くんじゃないかと不安になった。
だけど、あっという間に忙しくなった。
だから、またそうなるんじゃないかと、そんなに気にしていないが、大きな取引先が先月で2つ消えた今、新たな取引先を見つける必要性はある。

こうして仕事が暇になると、自分自身を見つめ直す。

果たして、私は一体何をしたかったのだろうか、と。

もしかしたら、この見つめ直す作業が嫌で、ひたすら仕事をしているのかもしれないと思うほどに、この作業は辛い。
何の才能もない自分、「文化的雪かき」をすることしかできない自分に気付くからなんだろうな。

結局、この迷いの螺旋は続く。

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そうそう、旅行記の続き。
メインの「三重の酒を愉しむ会」の話は、酒ブログに書いた。
よかったら見てほしい。
そして、最近、この酒ブログはランキングに参加した。
今、113位……。
もう少しで100位以内に入れるので、
よかったら、クリックしてください!

http://blog.goo.ne.jp/kaopi2009

自分を投げ出さない

2009-03-02 02:34:25 | 想い
バガボンドもついに28巻まで読んだ。
あと1巻で、今発売されているのは終わりらしい。

最初は斬り合いばっかりで、適当に読んでいたのだけど、
20巻を過ぎるくらいからだんだん面白くなってきた。

それにしても、あんな刀を差して歩いている人が
わんさかいた時代があったなんてなぁ。
みんな今の人より「死」を覚悟して生きていて。
それも、そんな昔じゃない。
なんか不思議な気がする。

28巻の最後に書いてあった、作者の言葉が胸にしみた。

  高校生の頃
  好きなことを仕事にするのはつらいよ、
  そこそこ好きなことを仕事に選ぶといいと助言された
  僕はその言葉に逆らった
  そして今それで良かったと思える
  この仕事がそこそこ好きなことだったら
  もう投げ出していただろう
  好きなことと自分はイコールだ
  自分を投げ出すわけにはいかない

私も、好きなことを仕事にしてよかったと、いつも思う。
好きな仕事を介しているからこそ、
こんな私でもなんとか世の中とやっていけるのだ。

とりあえず、3月は暇になりそうだ。
私が「暇になりそう」と言うなんて、珍しい。
そして、そのことをあまり苦に思っていないのもすごい。

やっと、自分のために文章が書ける。
お金をもらうことが「仕事」なんだとしたら、
これは「仕事」にはならないかもしれない。

だけど、たぶん、今自分にとって一番必要な「仕事」だ。

そして、まだ自分を投げ出すわけにはいかない。

無力。

2009-02-10 23:32:07 | 想い
アルバイトは難しいな、と思う。
何の契約も保障もないのだし、辞めるのも続けるのも自由……。
だから、去る人を追う気も、もちろん責める気もない。
そんな権利もないし。

塾講師って、いろんな能力がいる。
アルバイトとしてはかなり高い能力を要求される。
特にひのきみたいに、講師それぞれの善意があって
初めて成り立つような塾は。

だけど、この間、あやと話をしていたら、
あやの勤めている塾も、アルバイトどころか専任講師ですら
突然辞めてしまったりするという。

いろんな責任が重い仕事だし、
お店と違って、お客さん(生徒)とじっくり向き合わないといけないし、
精神的な負担が大きいのかもしれないな。
ましてやアルバイトで、自分のやりたいことがきちんとある学生にとっては、
しんどい仕事なのかもしれない。

特にレギュラー(講義授業)は、一度に10人、20人という生徒と接するし、
シフトの変更も利かないことが多いし、
いろんな意味で束縛と制約と負担が大きい。

やっぱり専任の人を入れて、
少しアルバイトの負担を軽くしながらまわしていくほうがいいんだろうなぁ。
……って言う前に、自分の負担を軽くしたいけど

私はひのきが好きだし、
講師や生徒、教えることも好きだけど、
お金に困っているわけでもなければ、時間があり余っているわけでもない。
むしろ、本職のほうをたくさんやりたいし、正直、いろいろ支障もある。
主婦業も満足にできないときがあり、
うちは夫の仕事がめちゃくちゃ忙しいから、
「もっといろいろしてあげたいのに……」とストレスもたまる。

本当に正直に言えば、「もう知らん!」と放り出したくなることもある。
でもやらない。
まだできない。

当たり前だが、塾長に弱みを握られているわけでもない(笑)
借りがあるわけでもない。(貸しは山ほどある)

じゃあ、なんでやるのかといわれたら、
うまく言えないけど、
「思い出があるから」かな……

困ってる人をほっておけないから、とか
生徒がかわいいから、とか
教育現場として必要な場所だと思うから、とか
いろいろ格好いいことを思ったりもしたけど、
結局のところ、思い出があるからなんだと、今日気付いた。

私が大学生の時のひのき。
今とは生徒の感じも全然違うし、なんか、輝いていた。

あの頃、私はまだ親と暮らしていて、いろんな確執があって、
自分のやりたいことも見つからなかったし、
世の中からはみ出していくばっかりで、どこにも居場所がなかった。

ブルース聴きにライブハウスばっかり通って、
バイトに明け暮れて、お金がたまれば旅をして……。
大学はやたら厳しくて勉強しないと卒業できなかったから
わりと真面目に大学に通って。
結局、就職活動もしないまま、大学を卒業して。

そしたら、酒飲むくらいしかやることがなくなった。

今で言う「ニート」みたいなものだが、
当時は「プータロー」と言った。
1年くらい、それになった。

することがないから、1円にもならないものを書き散らして、
友達がちゃんと社会人としてやっているのを横目で見ていた。
そして、そんなとき、7年付き合った人に捨てられた。

仕事も、金も、男も、信頼できる家族もない。
もう何にもないよ……と自暴自棄になっていたあの頃。

あの時、大学の時から続けていたひのきがなかったら、
どうなっていたんだろうか、と今でも思う。
あの時の私にとって、ひのきは唯一の居場所だった。

だから。

あの時ボロボロだった自分を救ってくれた場所を、
どうしても守りたいという想いで、
その後、ライターとして仕事が忙しくなっても続けてきた。

いい講師が育って、もう大丈夫だと思えば出て行くが、
また危機になれば戻っての繰り返し。
(既に3度目の出戻り)

「思い出」が私を今も縛り付けている。

でも、こんな深い理由がある人間は滅多にいないから、
もっとアルバイトの講師が気持ちよく働ける場所にしないといけないなぁ。
いろいろ頑張っているのだけど、まだまだ足りない。
もう少し時間があれば……
もう少し昔みたいに体力があれば……と思うんだけど。
無理がきかなくて。

一生懸命やってるつもりだけど、
まだ何かできたんじゃないかと、いろいろ考える。
考えすぎて、昨日からちょっとしんどい

最近の想い、あれこれ。

2009-01-23 01:29:08 | 想い
今月はもう休みはなさそうだ。
まあ、このご時勢、仕事があるだけでもありがたいと思わなくては。

今日も夫は帰らず。
終電には間に合わないので、タクシーで帰り、
朝から東京出張らしい。
彼も大変だ。

うちの夫に限らず、日本の男性は働きすぎじゃないのか?
夫の友達も、この間は睡眠1時間ほどの日が続いていたと言っていた。
どないやねん?
売れっ子時代の手塚治虫か!(←なんだ、このマニアックなツッコミ

かと思えば、テレビでニュースをつければ、
毎日景気の悪いニュースばっかりで……
ソニーは2600億円の赤字だとか、
中国は1億2000万人が失業だとか、
日本だけでなく世界中でこんなニュースばっかり。

夜も眠れないほど働かなければならない人たちと、
夜を寝る場所にも困る人たちと。

なんだか変な世の中になってきたもんだ。

夫も広告業界なので、真っ先に打撃を受けそうな気もするのだが、
先週も社内の若手チャレンジとかいうコンテストで佳作をもらい、
賞金もわずかながらもらってきた。
こういうことができるということは、まだ大丈夫な会社なのだろうか。

私は夫の会社の浮き沈みのことはあまり気にならない。
彼が毎日楽しく充実して働けているか、ということだけが気になるだけで。
自立した女でよかったと思うのは、こういうときだ。
夫が失業したら、しばらく食べさせていけるくらいの力はあるつもり。
夫もそう言ってくれる女性を伴侶に選んだのだと思う。
だから、一生懸命に、気楽に、ある程度のあきらめをもって働けるのだろう。

あと10年くらいしたら、二人で店をやりたいというのが夫婦の夢で。
自分たちの好きなお酒と、私の作るちょっとしたアテを出すお店。
もう店名まで決まっている。
それは、近い将来、実現しそうな気もするのだ。
私はいつでもOKなので、あとは夫次第。

「かおり!そろそろ店やろうぜ。会社は辞める」
と言ったら、それがGOの合図かと。

まあ、それが実現しなければ、私は自分の書きたいものを細々と書きながら、暮らしていくのだろう、いつまでも。
そんな人生は、決して悪くない。

「あなたがいなくなったら、ひのきはどうなるんだろう」
と堀先生がボソッとつぶやく。
すかさず、「私がいなくなってダメになるなら、ひのきの辞め時でしょう!」と私。
厳しいようだが、本当にそう思うのだ。
それはもう、組織としての力がなくなっている、ということで。
じゃあ、次のことを考えないとダメだよね、と私は思うし、そう伝える。

だけど、私は堀先生のためじゃなく、
ひのきを必要としている子供たちがたくさんいると思うから、
自分ができる限りのことはする。
今は自分が犠牲になっているという感覚はなく、楽しくやっているからやる。
こういうアホを対象とした塾はないんだ、本当に……。

でも、そのうちひのきを存続させるために自分が犠牲になっていると感じ始めたら、それが「潮時」というものなのだと思う。
まだそれが訪れないし、やっぱりどうしようもないアホどもがいるので、
なんとか高校に行かせてあげたいと思ってしまう。

うーん……
高校に行かせるというのも一つの目的だけど、
もう一つはやっぱり「頑張ること」と「達成感」を知ってほしいということもある。

もう思ったままを口にする男の子がいるんだけど、
その子がいつも言うのだ。
「これはわかるから好きやわ」と。

それを聞くたびに、心の中で「それが原点でしょう」と思う。
わからないものを好きになれるはずがない。頑張れるはずかない。
だから、なるべく考えさせない。
「わかる」ことをやらせる。
好きと思って、楽しいと思って、それで帰ってくれたらOKなのだ。
どこか高校には受かる。

今、私がみている中3のCクラス(一番やばいクラス)の子たちは、
本当に一生懸命やってくれている。
なのに絶対に(ホントに絶対に)計算が合わない。
一生懸命やっているだけに、本当にかわいそうになる。

数学は中1から、国語は小3から問題をやっている。
みんななぜか国語の時間に小3の問題をやると喜ぶ。
彼らのプライドを傷つけるかと思い、最初は黙っていたのだが、
告白してからはちょっと難しい問題をやらせると「小3のにしてや~」と言う。
取り越し苦労とはこのことだ

今年もまた受験シーズンだなぁ……

今日、あだっちゃんと話していた。
日記に何度か書いたけど、あだっちゃんを覚えている人はいるだろうか?
彼が中学生のとき、私が教えていた子だ。
いつも私と背比べをしていたのに、気付けば高校3年生で、
ぐんぐん背が伸びて、もう180センチくらいある。
見上げなければならない。
大人になった。

大学受験でまたひのきに来ていて再会した。
二人とも「出戻り」だ

前から大学に受かったらお酒を飲みに行こうと話していて、
今日もその話になった。
私が「彼女の写真見せて」とせがんだら、
「じゃあ、飲みに行く時に連れていくわ」と言う。

なんだか変な感じだ。
生徒の彼女と居酒屋とかで会って、私は一体何を話すんだろう。
変にくすぐったいような感じで、想像したらドキドキした。
それと同時に、自分の彼女を私に会わせたいと言ってくれるのが
本当に嬉しかった。
(意外に引っ込み思案なので、ドキドキだけどね)

ああ、そうだ。
オバマ大統領のことを書いておかなければ。

なんで日本人があんなに他国の大統領のことをワイワイ騒いでいるのかよくわからないけど、少なくとも自分には騒ぐ理由がある。
黒人初の大統領だからだ。

アメリカ大統領=WASPであることが絶対だったのに、
黒人の血を引いた者が大統領になるなんて!
こんなことを少なくとも10年前に誰が想像したろう。

音楽といえばほとんどBLUES(もしくは黒人音楽)しか聴かない私にとって、
これはもう魂を揺さぶられるほど嬉しい出来事だった。

オバマ氏の演説で「新しい責任の時代」ということばかりが取り上げられていたが、私が涙を流したのは他の部分だった。
レストランに入ることさえできなかった父、今日に至るまでの多くの犠牲……、そんな言葉に泣けて泣けてたまらないのだった。

一般の人のインタビューで、ある黒人がこう応えていた。
「これからは子供たちに『大きくなったら大統領になれ』と言えます」

この言葉の重さがすごいと思った。
そんな夢さえ抱けない時代がどれほど長くあったことなのだろう。
その歴史と、その音楽を聴いてきた者にとっては、
他国といえども、あまりにも大きな出来事だった。