ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

感性を磨こう!

2019年05月11日 | 俳句

 今日は昨日より暑かったですね。山口の最高気温28度と…昼間車に乗ると車内は33度でした。

 第1回目フォーユーの俳句入門教室、15人全員が揃って定刻の13時30分より開始です。俳句は初めてという方が4人いらっしゃいますので、まずはガイダンスから。

 いろいろ説明をした途中で、俳人といったらどんな人を思い浮かべますかと聞いてみると、もちろん芭蕉や一茶が…中に〝河合曽良〟という名が飛び出してビックリ!〝これはプロだね!〟というと大笑いです。河合曽良とは芭蕉の弟子で、「奥の細道」などの旅行に随伴した俳人。芭蕉の名は出てもここまではなかなか…。多かったのはやはりテレビの影響で、NHK俳壇の選者やプレバトの夏井いつきさんなど。他に、山頭火や田上菊舎が出るところはさすが山口県でしたね。

 ちなみに、田上菊舎は江戸期の俳人で、今の山口県下関市の出身、夫の死後出家して、以後半生を俳諧行脚に過ごして〝おんな芭蕉〟と言われた人です。そのため県内には菊舎の句碑があちらこちらにあります。

 今日は最初ですので兼題はなく、皆さんの俳句を添削する場はありませんでしたので、発想の転換遊びをしてみました。

 〈………くるりとパーマをかけている〉という、全国学生俳句大会で入賞した作の上五をみんなで考えてみましょうという遊びです。

 以前このブログにも書きましたが、俳句は右脳と左脳の活性化にとてもよくて、認知症予防に効果的だということ。その右脳の〝ひらめき〟を確かめるのですから、時間を掛けずに一瞬でイメージして答えて下さいと言って、聞きました。

 さあ、どんな回答が出たでしょうか?「お母さん」「大仏さま」「プードルの」などは発想が〝凡人〟、でも季語じゃないから凡人の下かしら!「子犬」や「きれいに」などは、季語でもなく音数も足りないから、これは〝才能なし〟ですよ。(大笑)「芋のつる」「風船かずら」「朝顔のつる」など季語にはなりますが、〈くるりとパーマを〉とダブって分かりすぎるから、まあ〝凡人の上位〟かな~。結局まあまあ〝才能あり〟と言えたのは「ぜんまいは」ぐらいでした。他にも「豆の花」や「入学式」「成人式」などありましたが、季語ではあっても、ちょっと合いませんしね。

 ということで、これはという発想には出会えませんでした。やっぱり頭のひらめきが年と共に鈍ってきているんでしょう。さて、さて、この子供の句はナンだったんでしょうか。答えは〝ブロッコリー〟でしたと言った瞬間、〝わあっ!〟という驚きがみんなの口から…。ナルホドですね。芭蕉が〝俳諧は三尺の童にさせよ〟と言った本意はここなんですね。

 さあ、皆さん、風薫る若葉のいい季節です。大いに外に出て、いろんなものを見て、触れて、そして、自分の感性を磨きましょう。ほら、今輝いている若葉のように!

 写真は、先日の〝偲ぶ会〟の山小屋周辺に生えていた「落葉松(からまつ)」の若葉です。本当にキレイで、輝いていましたよ!

 

 

 

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