今日は夏至。二十四節気の一つで、太陽の黄経が90度に達したとき。北半球では一年中で昼間が最も長く夜が短い日です。
夏至の日の手足明るく目覚めけり 岡本眸
山の木の葉音さやかや夏至の雨 鷲谷七菜子
夏至は大体梅雨の最中にありますので、じめじめして暗く鬱陶しいような感じがつきまとうのですが、この二句はなんとも軽快で明るいですね。後句などは雨が降っているというのにサラッとした感触が残ります。概ね夏至の例句は明るいものが多いように思います。それはやっぱり「夜が一番短い」も「昼が一番長い」も「一年中で一番明るい日」に繋がるからでしょうか。それとも「ゲシ」という音感からくるものかしら。
ところで、冬至には南瓜を食べたり、柚子湯に入ったりする風習がありますが、夏至にはないのでしょうか。
〝今日は夏至だから〇〇を食べなくっちゃ…〟というような話を、私は今まで聞いたことがありません。春分や秋分の日には〝牡丹餅やお萩〟、土用の日には〝うなぎ〟などというのは、子供の頃から聞いて、なぜか分からないけどそういうもんだと思ってきました。このブログを書くようになって、冬至や春分・秋分、土用の食べ物などについてはいろいろ調べてみました。でも、夏至については何も調べなかったのでしょうね、書いていませんから。
この時期は田植などで一番忙しいころなので、あまり食べ物に拘らなかったからかもと…。でも調べてみると、地方によってはいろいろあるようですね。例えば、
関東地方…小麦餅・関西地方…章魚・北海道…章魚・奈良…半夏生餅・京都…「水無月」という和菓子・三重…茗荷・香川…うどん・愛知…無花果田楽・福井…鯖の丸焼きなど
わが家では特別な物は何も食べません。今日は鰺の唐揚げでした。写真は「石榴の花」です。今年は花がたくさん咲いていますので、実の生るのが楽しみ!
花ざくろピカソ嫌ひは肉嫌ひ 大木あまり
これ本当でしょうか?私はピカソあまり好きではありませんが、肉は好きですよ。もしかしたら作者自身のことかしら?