ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

チリアヤメ

2018年06月06日 | 俳句

 夕べはかなり降っていましたが、朝になると止んだり降ったり…でもこぬか雨のようなものでしたが。

 午後から健康体操へ、その後リハビリに行き先ほど帰ってきました。

 昨日は俳句教室で、兼題は「緑蔭」でした。夏の日差しのなか、緑の木立の陰をいいます。よく似た季語に「木下闇」がありますが、これは「闇」の語によりどこか鬱蒼として昼でも暗いところを連想させます。しかし、「緑蔭」は木々の枝を洩れる日の斑がちらちらと美しく、涼しさをも感じさせ、色も鮮やかに見えますし、語感も明るい季語ですね。

 今回の高点句は〈緑蔭や空弁当の忘れ物〉でした。しかし、点は入りましたが問題ありの句で、いろいろ意見が出ましたね。「空弁当とは弁当殻のことみたい…だとすると、忘れたんじゃなくわざと置いて行ったのでは?」「そうすると公衆マナーに反するわよね~」作者も反論します。「コンビニなどで売ってる弁当じゃなく、ハンカチに包んだ弁当箱だったんです」と。「だったら勘違いされないためにも弁当箱とすべきでしょうね。」と私。〈緑蔭や弁当箱の忘れ物〉でOK、食べたか食べてないかは読者の想像に委せるのです。

 このように、作者は食べ終わった弁当ということが頭から離れず、「空」という語しか浮かばなかったのでしょう。こういうことってよくありませんか?言われてみればその通り…どうしてこんな簡単な語が思いつかなかったのだろうという経験。

 〈緑蔭やボランティアの声通り〉という句もありました。「この句、中七が字足らずね…。それより問題なのは、何のボランティアか分からないことよ」と言うと、「名所などを説明して案内するボランティアの人です」と作者。

 まあ緑蔭があればそこで何かをしているのは分かりますが、最近はいろんなボランティアがありますし…。そこで「史跡ガイド」とか言ったらいいよと言うと、誰かが「市民ガイド」という言い方もありますと、貴重な意見が出ました。〝三人寄れば文殊の知恵〟ですね。

 写真は〝ゴテチャ〟のお宅で見つけた花。「チリアヤメ」と言います。私は以前常盤公園の探鳥会で教えて貰い知っていましたが、みんなは初めて見てとても感動していました。

 チリアヤメは、芝生の中などで散らばるように点々と可憐な花を咲かせ、小さいながらも鮮やかな濃いブルーの色がよく目立ちます。花は朝開いて夕方にはしぼむ一日花ですが、次々と咲き続けます。草姿が小さいわりに花は大きく、花径は3cmくらい、3枚の丸みのある花弁(外花被)が広がり、プロペラのように見えます。日本へは大正4~5年に入ったといわれ、関東地方以西の平野部では野生化している場所もあり、条件がよいとこぼれダネで自然にふえます。アヤメ科で原産地はチリ・アルゼンチン。だからチリアヤメというのでしょう。

 奥さんに聞くと、ご主人が種を貰いばらまいて植えたんですって。カワイイでしょう?知らなかったら踏んでしまうところでした。アブナイ、アブナイ!(大きさが分かるようにペットボトルを置きました) 

コメント
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