先日の月例吟行会の報告を…と思ったのですが、昨夜久しぶりに主人と夜桜見物へ出かけましたので、それを先にしますね。宇部で桜がまとまって見られるというのは、やはり「ときわ公園」。ですから、もちろんそこへ行きましたが、着くまでの道がどこもかしこも余りにも暗くて、少々不安になりました。
でも、駐車場へ着くと結構な車が停まっていて、人もぞろぞろと歩いています。あら、ライトアップもされているようで、なかなかいい雰囲気です。じゃあ少し歩いてみようかと車を降りると、意外と寒い!そう、湖からの風が結構吹いてきて、それが余計に寒く感じさせました。もしかしたらと…マフラーを持って来ていて正解!
夜桜の一樹の化粧濃かりけり 行方克己
一樹ではありませんでしたが、紅色にライトアップされた桜は何だか妖艶な感じがして…、まるで夜の歓楽街にでもやって来たような…余り上品ではありませんね。やはり桜は雪洞や篝火ぐらいを焚いて、琴の音でも流した方が似合います。しかし、次から次に喜んで写真を撮っている人たちがいてとても賑やかでした。私は聞かなかったのですが、主人が言うには日本語の会話じゃなかったよと。中国か韓国の人かしらと言うと、それでもなかったんだと。じゃあどこからこんなところへ???
地元だからでしょうね。他所から来るほどの名所だとは思っていなかったので、外国の人達が見に来るなんて…このときわ公園の桜は意外と有名になっているのかも?ちょっと気になってネットで調べてみました。すると、次のように…
面積約100ヘクタールにおよぶ常盤湖を中心に広がる緑と花と彫刻に彩られた総合公園で、山口県初の「登録記念物(名勝地関係)」に登録。自然美にあふれた園内には約3500本の桜が植えられ、「さくら名所100選」にも選ばれている。ときわ公園東駐車場とその近くの「桜山」に桜が集中しており、「桜山」下の白鳥湖面に映し出される桜の花やライトアップされる夜桜、園内周遊園路の桜並木もたいへん風情がある。
見どころは、常盤湖湖面に映し出される桜の花、ライトアップされる夜桜は必見で、幻想的な風景が広がる。また、園内周遊園路の桜並木のほか、御衣黄・河津桜といった珍しい桜も植えられ、一味違った景観も楽しめる。
更に山口県の桜の名所ランキングを見てみますと、1位・徳佐八幡宮🌸(山口市) 2位・一の坂川🌸(山口市) 3位・ときわ公園🌸(宇部市)…となっていました。へえっ!知りませんでした。1位や2位は観光バスが出るくらいのところですから当然なんですが、ときわ公園も観光名所になっているんですね。まさに〝灯台下暗し〟というところでしょうか。
それでは、その夜桜の幻想的な風景を写真でお楽しみください。
ちょうどきれいな半月が出ていましたので、あの与謝野晶子の〈清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき〉の歌をすぐに思い出しました。「桜月夜」とはナント美しい季語でしょう。俳句にも有名な句がないかと思って探したんですが、〈月光裡さくらの更にさくら色 きくちつねこ〉の句ぐらいしかありませんでしたね。桜でさえ詠むのは難しいでしょう。更に月まで加わって…余りにもきれいすぎると却って詠みにくいものなんですよ。それでは、また…オヤスミナサイ!
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