ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

今日の兼題は〝青嵐〟

2018年06月12日 | 俳句

 今日は朝から日が差して、天気予報も午前中は曇るが、概ねよい天気であるとのこと。早速溜まっている洗濯です。やれるときにやっておかないと…、午後は句会ですから。

 昼から出掛けるのに車に乗ると、ハンドルが熱くて持てないほどになっていました。もうすっかり日差しは夏ですものね。

 今日の俳句教室は会員がどんどん減って、先月ついに5人になっていたところです。余りにも淋しいので、何とか増やさなくては…ということで、声を掛けましたら、今月から3人、来月はもう1人増えて、9人になります。ウレシイ!それも全員男性なんですよ!いいでしょう。というわけで、今日は欠席1人の、7人の句会となりました。

 兼題は「青嵐」で、夏の季語。青葉のころに吹き渡るやや強い南風。「せいらん」と音読すると「晴嵐」と紛らわしいため、「あおあらし」と読む慣わしになっています。

  大楠の枝から枝へ青あらし     種田山頭火

 この句は、山口県下関市豊浦町川棚にある〝クスの森〟で、山頭火が昭和7年6月14日に詠んだもの。その〝クスの森〟が今枯死しかけてピンチだと先日テレビや新聞で報道していました。次は毎日新聞より…

 樹齢1000年以上といわれる山口県下関市豊浦町川棚地区の国指定天然記念物「川棚のクスの森」が危機にひんしている。枯れた枝葉が目立ち、樹木医の診断で根腐れを起こしていることが分かった。近年はパワースポットとして注目され年間約7万人が全国から訪れており、地元の観光ボランティア団体は再生に向け募金活動を始める予定だ。

 「川棚のクスの森」は1本のクスノキだが縦横に伸びた枝葉は高さ約27メートル、幅は東西約58メートル、南北約53メートルに及び「森」の名がつけられている。一度土に埋もれた枝が地表に出る「飛び枝」などによる枝ぶりの美しさは日本一と賞され、この地を訪れた種田山頭火も「大楠(おおくす)の 枝から枝へ 青あらし」の句を詠んだ。

 異変が表れたのは7月中旬。8月に県樹木医会が調査したところ酸素不足で一部の根が腐り、9本に分かれた幹のうち2本は枯死状態に近いことが判明。調査した同市の樹木医は「小雨や高温など悪条件が重なった」と話す。緊急措置として土壌に酸素を送り込む装置が設置された。クスノキ周辺はかつて雑草が茂り荒れていたが地元住民が1978年に「クスの森を守る会」を結成。市に働きかけて遊歩道などが整備され観光スポットとなった。ガイド時に樹木の状況を説明し、9月中旬から募金活動を始めることにしている。

 私が初めてこの〝クスの森〟を観に行ったのはもう何十年も前のこと。何本もの巨大な樹がうねって、まさに森を成しているように見えましたが、これが1本だけと聞いてビックリ!観光名所は期待していくとガッカリさせられることが多いのですが、ここは噂に違わぬ見事さに圧倒されて、それから会う人会う人に〝一見の価値ありよ〟と宣伝していました。それが二,三年前に久し振り行ってみると…エエッ、こんなに小さかったかしらと驚きでした。以前のような鬱蒼とした感じが全くなくなり、周りがキレイに整備されて見通しも良く、枝などもかなり切られて、樹の勢いもイマイチでしたね。あの頃からどんどん弱っていったのかも…。今回の様子を写真などで見ましたが、ホントに哀れな…カワイソウになりました。

 写真は「烏柄杓(カラスビシャク)」で、夏の季語です。サトイモ科の多年草。漢名は半夏で、時候の季語「半夏生」は、この草が生える時季をいいます。(またまた写真ボケてますね。ゴメンナサイ!)

  わたくしに烏柄杓はまかせておいて  飯島晴子

 

  

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