★しろうと作家のオリジナル小説★

三文作家を夢見る田舎者です。
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義腕の男2(83)

2017年06月05日 | 短編小説「義腕の男2」
博士は俺の方に向き直ると、今回の経緯を説明し始めた。
 謎だらけの今回のミッションは、イスラン公国に拉致されていたこの天才科学者クリス博士が脱出のため母国のノスリルに連絡をとったことから始まった。
 クリス博士の専門は生命科学。究極の兵士を作ることを命じられて様々な研究を行い、無敵の人体を作ることに成功した(その成果である有機体の義足は俺の足になっている)。
 さらにエイジコントロールもできるようになった(自分を実験体にやってみて実年齢42歳の博士は10歳程度の少女になった)が、その実験結果が人類にとって脅威なのではないかと気が付いた。
 そこで、ノスリルになんとか連絡を取り、超高高度予告爆撃による自分の研究結果の破壊とイスランからの脱出を依頼した。ところがその通信をザビ共和国でも傍受しており研究を狙い割り込んできたのだ。
 ザビ共和国の潜入部隊部隊(Mr.Rや白い服の男)は俺と同じようにウルトラトレインを使って潜入しようとしていたため、それを察知したノスリルは、すでにイスラン公国に到着していた潜水艦からミサイル攻撃を行った。どうやら俺も乗っていたことは知らなかったらしい。(本当に知らなかったかどうかは疑問だが・・)だが、残念なことに(俺にとっては幸いだfが)列車すべてを破壊することはできなかったため、レールを壊して潜入を阻止しようとしたのだが、コンテナそのものが飛行するとまでは予想もしていなかった。結局ザビ側も俺もイスランへの潜入に成功し争うこととなった。



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