★しろうと作家のオリジナル小説★

三文作家を夢見る田舎者です。
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義腕の男2(16)

2014年05月28日 | 短編小説「義腕の男2」
 俺は、三人と軽く握手をし作戦内容の確認に入った。
 壁面に作戦内容が映し出された。
 作戦の内容は次の通りだ。
 救出するターゲットは N市の郊外にあるCビルという研究施設の地下5階にいる。
 我々は、運搬業者とイスラン軍兵士に変装し、運搬業者のマークが入ったトラックで空爆予告発表まで待機。予告が発表されると、Cビルは動かせるものを全て移動させようと大混乱になる。それに紛れ運搬業者として建物内に浸入し、博士を救出後ビルから脱出。そのまま北部にある海岸部まで異動し海岸に隠してあるボートで沖合いに移動、そこにはノスリルの潜水艦が待っている、という手はずだ。
 ターゲットであるクリス博士の顔写真が映っている。
 年齢42歳、赤毛の美女だ。とても100年に一人の天才科学者には見えない。映っている写真は白衣を着ていて化粧気がない顔だが、メイクアップしドレスを着て夜の街にでれば売れっ子になりそうなほどの色気が漂っている。直接会うのが楽しみだ。