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首をすくめながら栗の木の下でしばらく様子を見ていると、農作業をしていた人達が慌ただしく田んぼから引き上げて行くところが見えました。
「これは本格的にヤバいかも。でも今ならまだ移動できそうね!」
kamokamoはカッパを羽織り一目散に坂道を下りました。(傘など怖くて差せません。)

道の脇にある納屋の僅かに張り出した軒下に辿り着きました。
こんな浅い軒下で、雷は避けられるのかしら?
でも、次に雨宿り出来そうなところはずいぶん遠いし…。

しかも納屋のすぐ傍に電信柱が立っています。
電信柱って時々雷おちるわよね、大丈夫かな…。
などと考えながら見上げると、電線にツバメが三羽停まっているではありませんか。

良かったぁ!
ツバメがいるってことは、ここは大丈夫かもしれないわ。
落雷の時、稲妻は上から落ちるだけではなく地上からも上がると言うじゃない。
動物は人間には無い感覚を持っているから、地面に集まって来た電気を感じることが出来ると思うのよ。危険を察知したら逃げてゆくわ。
そうよ、ツバメちゃんがいるんだから大丈夫!
(何の根拠も確証もありません)



相変わらず、絨毯爆撃のような落雷は続きます。

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kamokamoは、たった今通ってきた、箸墓古墳の側面にぴったり沿った道を思い出していました。

前方部から後円部にかけてのあの腰のくびれ、何だか妙~~にグラマラスだったわ。
言い伝えによると箸墓は三輪山の大神神社に祭られている「大物主」の奥さんのお墓だそうだけど、ひょっとすると本当に女の人を葬ったお墓かもしれないわね。

インドのタージマハールも愛する王妃の死を嘆いて王様が建てたものだから、あり得ない話ではないわ。古代の大建造物って、そこに眠っている人ではなく、それを造った人に力があったってことよね。インドの王様は結局失脚しちゃったけど、亡骸は愛する奥さんの横で安らかに眠っているそうだから、今は幸せだと思うわ。

そういえば、吉備の国にある弥生時代日本最大の墳丘墓・楯築遺跡に葬られているのも熟年女性みたいなんだけど(豪華な首飾りが3つも出て来ました)主体の近くから見つかった第二埋葬はご主人なのかしら?


雷と大雨も忘れて、kamokamoの妄想は膨らみます。

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ふいに「ツツ、ツー」という鳴き声を残して、電線にいた3羽のツバメが飛び去って行きました。




(つづく)

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