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「不都合な真実」を見ました。

「不都合な真実」は地球温暖化の危機を唱える元大統領候補アル・ゴア氏の講演を密着取材した形の映画です。
美しくも衝撃的な映像やエピソードを交えながら、科学者の研究結果と客観的なデータのみで構成された内容には説得力があり、見るものを「何かしなければ」という衝動に駆り立てます。


この映画の、何が印象的だったかというと…

「僅かに変化する環境の中では、人はそこから逃げ出そうとしない。」

確かに、このあたりでも台風で高潮の被害を頻繁に受けるようになったけど、引っ越そうと考えたりこの状況を何とかしなければと思ったことはなかったな…。今でもグリーンランドや南極の氷が溶け続けて少しずつ海面が上昇しているのだから、ここもいずれは海面下なんだけど。


「劇的な変化は徐々にではなく突然やってくる。」

これは何となく身を以て感じるかな。アメリカだけでなく日本でもここ数年、猛烈な台風や竜巻きに襲われているから。いやいや、そんなことは本当の「劇的な変化」ではないかも…。

もし暖かさにゆるんできた南極の氷が地滑り的に海に流れ出したらどうするよ。(実際氷河期からの移行期に、現在の南極の氷床とほぼ同じ大きさだった北米ローレンタイド氷床が内陸に巨大な湖を形成した後に崩壊し、大量の氷と冷水が一気に海に流れ込んでいる。そのとき何が起こったかを想像すると、ノアの洪水伝説もあながち絵空事ではない。)津波が押し寄せた後も海面が上昇したまま水が引かず、人は水中に没しながら「劇的な変化とはこういうことだったのか」と気が付くのかもしれないな。

映画では何故か「南極東半分の氷」に限定され、グリーンランドと合わせると海面が6~7m上昇すると控えめに言ってたけど、じゃあ西半分はどうなのさ、南極の氷が全部融けると海面は70m上昇じゃなかったっけ??それに何千メートルもあった分厚い氷が融けて重石が外れた南極大陸は徐々に隆起するはずだから、その分さらに海面上昇するわね。
などと危機感は増幅します。

温暖な気候といい海面上昇で内陸まで入りこんだ海岸線といい、日本は縄文時代に逆戻りかも。
地面から2メートルも掘り下げた縄文期の竪穴式住居は、ひょっとすると頻繁に襲ってくる暴風や突然の竜巻きから命を守る生活の知恵だったのかもしれません。(アメリカの竜巻き常襲地帯の家にある地下のパニックルームみたいなものかな。


ところで、映画に使われていた二酸化炭素濃度や気温上昇のグラフは日本では目にする機会も頻繁にあり、結構お馴染みのものでした。


で、この映画で何がいちばん衝撃的だったかというと…
この状況をアメリカ人はほとんど知らされていないという事実でした


そういえば、以前にkamokamoが教えてもらった大学の先生は
「研究者はただ粛々とデーターと研究結果を示すだけです。それをどう扱うかは政治の問題です。」
と呟いていらっしゃいました。


この映画を教えて下さったヤマシー様に感謝感謝です。

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